間違いいっぱいの自動車選び。ハリアー(60系)の試乗レポート。
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トヨタ・ハリアー(型式ZSU60)2000ccNA・ガソリンモデル。2020年式のグレード「エレガンス」です。
新型の80系ハリアーよりラグジュアリーとも言われるこの60系ハリアー。筆者としては、そう感じた部分もあるし、そうとは思わない部分もある。といった印象でした。
時速1km〜100kmの間で、得意な速度域など感じました。
例えば時速40km以下。お店からの出る時の軽い段差を通過したり、渋滞中に荒れた路面に差し掛かった時、ゆったり感あってしかも動きすぎない乗り心地。
60系ハリアーではここが得意な領域。
混み合った都市部や渋滞の通勤がメインでしたら、このハリアーらしい魅力を多く味わえると思います。
それ以上の速度=入力が強くなると、足が動きやすくなるより、ボディの弱いところが目立つ印象。ドタバタ感が出てきます。
入力が強くなるとサスペンションが動きやすくなって印象良くなるクルマも多いんだけどね、このハリアーは得意な領域がけっこう明確。
プラットフォーム的というか時代というか、より後からデビューしたクルマと比較すると、ここがちょっと古さを感じる部分。
ここはトヨタ車全般で、次の世代から急激に進化したからね、その分安く買えればOK!という部分でしょう。
静粛性全般でいえば、常識的にカチャカチャするし、機密感は適度。かといって不快ではなく、不快感なくまとまるノイズ特性。
2023年の今乗って、良いとも悪いとも表現しにくいということは、新車時はレベル高かったんじゃないかな。
良いのは、マイルドなエンジンノイズやCVT特性。ゆったり感が上質感という印象に繋がりやすい。
結果、不快感ない静粛性が質実剛健的に良い感じ。高級感ではなく「不快でない」ノイズ特性。
ターボ車やハイブリッド車でしたらまた違った静粛性を見せてくれると思います。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
「滑らかさ」「正確さ」「硬質さ」。そうした評価基準で考えると、より新しい世代で大きくレベルアップしてます。
つまり細かいステアフィールとか、滑らかなハンドル回し心地とか、1度単位で舵角を決めたいとか、マニアックに求めればちょっと微妙。
逆に良い部分というか、筆者が好きな部分もしっかり。クルマらしさが良いです!
完全に筆者の変わった好みです。
これ油圧パワステ?って感じちゃうくらいの操舵感。中心付近は軽く、回した先は重く、ハンドリング良いと感じるトヨタ車ってこんな感じだった!というのを思い出した。
回し心地は軽く重く、そしてネバっと。
今となってはマニアックな魅力、かな。常時滑らかも良いけどこれもイイ!
これも100%筆者の変わった好み。路面のガタガタやザラザラがハンドルによく伝わってきます。
もうね、ガタガタではハンドルがブルブルするくらいに明確。また接地感が変化すれば操舵の重さ感も変わる。
これ、最近はシャットアウトされる方向で、たしかに上質と感じるんだけど、無味無臭ってたいくつでもある。そんな無い物ねだり。
ようはバランスなんだけどね。どっちか選べと言われたら、筆者はこうしたタイプが好きです。
60系ハリアーは、フロントサスが柔らかくリアが固いサスペンション。そしてそこからくるハンドリングフィール。最近のモデルとは異なります。
ハンドルに伝わってくるエンジン振動。最近のトヨタ車では伝えてくる傾向ですが、60系ハリアーはアイドリングから気になりません。
また回し心地の滑らかさ。特に停止に近い状態でハンドルを回した時、新モデルの滑らかさは強いです。80系ハリアーも滑らか。
ハンドル操作に対する正確性。運転しながら話しながらの撮影時、どうしても話す方に集中するんだけど、思ったより早く内側についちゃったり。
ちょっと修正すればいいだけなんだけどね、言葉にすればこういう感じです。
狭いところやコーナーで重要な、ボディ見切りと車両感覚の取りやすさ。
太くて3各窓のないAピラー。位置はもうちょっと近ければ嬉しいんだけど、という感じ。
近そうに見えてそんなに近くない。ので、運転席右奥は見えにくい。例えば初めて走る右コーナーとか、右折時の横断歩道とか、奥が見にくいです。
よくあるのでハリアーに限った話じゃありません。
ドアミラーは大きく、位置も良い場所。視認性高いです。
高さは筆者の場合で、目線に近いくらいの高さです。
見下ろす位置は見にくいと思っているので、これくらいがピッタリ。
前方は普通に座ってると何も見えず、覗き込むとボンネット中央が見えるくらいの感覚。
インパネがワイドに感じられることもあって、左前は感覚をつかみにくい。
下の写真左は、目印に立ってもらって、動かして慣れてる最中。
写真右は、バンパー両サイドは大きくカットされてるの図。
これによって当てにくそうと思えるんだけど、やっぱり感覚取りやすいのが一番なのかな、両サイド共に何度か擦った補修跡が。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。