自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」

2024年記事 トヨタ

プリウス試乗感(1800cc)「4」
燃費・ドラポジ・小さな長所短所

間違いいっぱいの自動車選び。プリウス1800ccモデルの試乗レポート。

4ページ目です。

「試乗時燃費や小さな長所短所、評価総合」

トヨタ
  • グレード:“X”
  • 年式:2024年式
  • 車両価格:275万円
  • デビュー年:2023年1月〜
プリウス60系メーター(昼)プリウス60系・内装(昼)

トヨタ・プリウス「グレードX」1800ccエンジン搭載グレード。5代目60系、ZVW60型です。


  1. プリウス1.8「1」乗り心地と静粛性
  2. プリウス1.8「2」走行感覚(見切りとハンドリング)
  3. プリウス1.8「3」内装(フロント〜リア)
  4. プリウス1.8「4」燃費と小さな長所短所、評価総合

試乗時の参考燃費

プリウス(60系1800):シフトセレクター

プリウスのカタログ燃費、エンジン違いで差があります。2WDでのWLTCモード燃費。

  • 1800ccが「32.6km/L」
  • 2000ccが「28.6km/L」

けっこう違いがある!
筆者たちが1800ccモデルに乗ってみた理由の一つです。

燃費性能優れる1800cc

以下全て、2名乗車で撮影用の機材を積んだ状態での燃費です。

燃費012000ccモデルより4km/L優れる燃費性能。実際はどうだろう?

まずは何も考えずボケっと走った時の燃費。

距離77.3km走って、燃費28.3km/Lでした。

最近は感覚が変わってきて、これだけの燃費でも驚きません。むしろ車載燃費計が厳しくなった?と感じるくらい。

外気温は18〜20度。ハイブリッドにとって条件良い時期だと思います。

パターン2

燃費02

続いて加速感など確かめながら、レビューを意識しながら走ったとき。

距離19.2km走って、燃費20.3km/Lでした。

加速感を楽しみながらの燃費と考えたら上々です。

パターン3

燃費03

そして燃費を意識して走ったとき。深夜の幹線道路〜市街地。

距離40km走って、燃費31.6km/Lでした。

ドライブモードはノーマルモード。もっとも良い時点で35km/Lあたりが表示されていたので、上手に乗ればもっともっと伸ばせると思います。

高いEV走行比率

燃費04

ふとした瞬間、目にしたドライブ情報。

時間54分で、距離21.1km走って、EV走行比率は81%。燃費は29.2km/L

低速走行が主体だったこともなり、EV走行比率は高いです。燃費は例えばアクアやヤリスで同じEV比率だったとすると、もっと良い燃費になりますから、EV走行比率は快適性の目安と捉える方があっているかもしれません。

動画:燃費&レビュー

2人のドライバーで燃費チェック!プリウスの加速感など楽しくレビューしながら、燃費をみています。前編後編の2部構成です。

プリウス1800cc燃費チェック

 

ドライビングポジション

プリウス(60系1800):ドライビングポジション

そんなに低くなくて、低くも感じにくいプリウスのドラポジ。運転席からの視界は特別だけど、普通っぽさも確保されています。

独創的なドラポジ

まるでコクピット!ダッシュボード長く、Aピラーは傾斜し、メーターはヘッドアップ的
でも、実用性が重視されたであろうヒップポイント

特別な着座感と、快適な乗降性がミックスされています。

ドライビングポジション1ドライビングポジション2

メインメーターはハンドルの上から見るタイプ。内から覗こうとすると、前は何も見えなくなります。F1マシンよりローポジション的w

様々な要素がバランスされている中で犠牲になっているのは、メーター視認性。ハンドルの位置と背もたれ角度、メーター下方の視認性。
ここを妥協の方向でセットしていく感じです。

新鮮で特別すぎるドラポジ。これが一般的になればまた違う、いやならないでしょ!それくらいのドラポジです。

着座位置はそこまで低くない

低そうなプリウスのイメージからすると、着座位置はそこまで低くありません。低めではあるんだけど、低く感じさせる構造が効いています。

シートリフターを最も下げて座っても、ヒップポイント自体はほどほど。筆者的には普通くらい。
でも実際は、視界とかメーターその他の位置感覚で、体感的な低さは演出されます。

ドライビングポジション3ドライビングポジション4

このあたりが、実用車として最低限の乗りやすさをキープしている部分かと。実用性と特別感のバランス。
乗り降りは見た目から想像するより楽。地べたを這っているような感覚もありません。

ヒップポイントのイメージ

運転席シートを最も下げた状態で、GR86の最も上げた状態と同じか高いくらい(数値上)。

ドライビングポジション5ドライビングポジション6

お尻とかかとの段差はしっかりあり、足は伸ばすではなく下ろして座る感覚。またペダルを踏むのも「奥へ」というよりは「下へ」という感覚。

インパネの高さは、骨格や配管などプラットフォームに依存する部分と考えられますから、プリウスのヒップポイントだけ極端に下げるというわけにはいかないのでしょう。
この状態でシートだけ下げたら、それこそユーザーを限定するクルマになってしまいます。

いやすでにユーザー限定しそうな気も...車両感覚という面でね。

 


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

乗って感じた小さな長所短所「1」

プリウス(60系1800):リアデザイン

決め手になるほどじゃないような、試乗して感じた小さな長所短所。その1。

スマホ置き場と小物入れ

スマホ置き場は、カップホルダーの奥と、シフトセレクターの脇、少なくても2箇所はあります。

スマホ置き場1スマホ置き場2

手前側は、取りやすいし置きやすいしラクです。長距離走行する時は、奥に置いたほうが、パタパタしなくていいかもしれない。

小物置き場の数は、実用性と質感のトレードオフ。
クルマの性格考えれば、小物入れは少ないほうがしっくり来るけど...。

という事もあってか、隠された収納スペース。

小物入れ1小物入れ2

トヨタ車で使われる手法だけど、プリウスでは蓋が取り外せます。

なにか活用方法があるのかもしれない。

リアドアが開かない時はココ!

リアのドアオープンは電動でポコンと飛び出るタイプ。ラッチ式などと呼ばれます。

万が一、リアドアが開かないときは、写真の場所をグッと深く押してください。

奥まで押す必要があるので、女性の方でしたら多分、全力です。

リアドア1リアドア2

電動だから、信頼性はメカニカル式より劣るイメージ。カッコいいけど故障の不安がつきまとう。

筆者も電動のフューエルリッドが開かなくなったり、パワーウインドウが上がらなくなったり、チルト&テレスコが下がりっぱなしになったり、経験あります。

ハイブリッド・リボーン!

カウルトップ

どうでもいいネタ!

フロントガラス下のカウルトップ部に、トヨタからのメッセージ!

大きな文字で「ハイブリッドリボーン」と入ってる。

こんなのどうでもいいんだけど、商品に会社の心構えを書かないでw

動画:プリウスの小ネタを数点

どちらかといえばネガティブな、微妙ですがネガティブな小ネタを数点、動画にしました。

プリウス小ネタを7点

 

プリウスの特徴10秒チェック

プリウス(60系1800):ボディフロント

単純明快・簡潔に。長所短所をまとめました。
お手数ですが意味不明な部分は本文でチェックして下さい。

  • Aピラーの傾斜はスーパーカー並み!?外からも中からも凄さは十分すぎ。
  • スペシャルな分、前やタイヤの位置感覚は掴みにくい。
  • 低すぎないヒップポイント、一般的な乗り心地など、視界以外は普通にまとまる。
  • 乗り心地はザラザラ路面がちょっと苦手。
  • 直進性その他、得意なのはロングドライブと思える特徴多数。
  • 想像より広いリアシート足元スペース。
  • 継続の1800ccHVも、電動感強まる。
  • 細くシャープなスモールライト、ヘッドライトがシャドー的なフロントフェイス。

 

プリウス内装(メーター)夜プリウス内装(シート)

評価総合:プリウス1800ccモデル

ボディ・リア斜め特別なボディデザインそして、これだけ特別なハイブリッド車が275万円で選べる!それだけでとても魅力的!

同価格帯で選べるモデルってなんだろう?そう考えるだけでこのプリウスの凄さがわかる。

乗り味でいえば2000ccエンジンを搭載するグレードGの方がよく感じるけど、装備面で特別劣っているわけじゃない。

扱いとしてはビジネスグレードとなっているけど、個人でもオーダーできるらしい。ご興味持たれましたらディーラーでご確認ください。

トヨタ プリウス

トヨタ

prius (プリウス)

  • 試乗グレード:“X”
  • 年式:2024年
  • 型式:zvw60
  • 新車価格:320万円

概要

  • 排気量:1800cc+モーター
  • エンジン型式:2ZR-FXE

その他概要

  • ボディサイズ:4600×1780×1420mm
  • 車重:1350kg
  • 発売時期:2023年1月〜
  • 車両価格:275万円〜
試乗レポ・ライター

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