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「元お車整備士」がお届けするメンテナンスコーナー。
サスペンションブッシュ、ロアアームを交換します。クルマは軽自動車のダイハツ・ミラココア。
ブッシュ交換のためロアアームを交換します。場所はフロントサスペンション。純正品にメンテナンス交換です。
サスペンションブッシュの交換を目的に、ロアアームを交換します。
今回の目的は、「ミラココアの操縦安定性を復活させる」こと。サスペンションブッシュの交換と、ボールジョイント部のリフレッシュに、ロアアームを交換します。
フロント用ロアアームを2本。今回のメインです。
予備で、タイロッドエンドのブーツと交換用のボルトがあれば安心です。
ホイールナットを緩めジャッキアップし、ウマをかましたらタイヤを外し、作業開始です。
工具やボルトキャッチを手元に用意しておくと、座ったまま作業が進みます。
簡単な運転席側からがおすすめです。手順と構造を覚えておくためですが、理由は後述します。
ロアアームとメンバーの結合が2箇所、ナックルアームとの結合が1箇所です。
メンバーはボディ側、ナックルはブレーキローターの部分です。
ボルトは下から刺さっているので簡単です。
ボディ前方からレンチを入れて、ボルトを緩めます。
上から割りピンとナットで固定されています。
割りピンを抜いて、ナットを緩めます。
その後、専用の工具を使って外します。工具は手前の黒いボルトを締めると先端が広がる工具です。
ガチンと噛んでいるので、バキンと抜きます。こじったり体重かけても外れるかもしれませんが、工具は3000円ちょいから購入できます。
ナックルとの結合部は根本(ロアアーム側)がボールジョイントになっています。これが古くなって緩くなりすぎていると、供回りしちゃってナットが緩みません。
その場合はブーツを切ってグリスを拭くなりして、掴んで固定します。
バイスプライヤー(ロックングプライヤー)などあると便利です。
車種によっては下側にマイナスの溝が切ってあったりします。
左の写真は、ボルトの位置を忘れないように置いています。
長い方、錆びている方が後ろ側です。
古いロアアームを外し、新しいロアアームに変えて、固定します。
若干、知恵の輪みたいな感じにもなりますので、一息付いて、頭を柔らかくすると簡単です。ブレイクタイム大事ね!
左の写真は、新しいロアアームをナックルに差し込むイメージ。
角度を合わせないと入りませんから、パンタジャッキでナックルを持ち上げます(自己流)。
ボルトの角度を見ながら高さを調整し、挿入できたらロアアームを平行まで持ち上げると、スムーズな位置に落ち着きます。
固定する時は、割りピンを忘れずにどうぞ。
ロアアームの位置を調整し、ビシッと穴位置を合わせてからボルトを差し込みます。
「少しくらいなんとかなるでしょ」って入れても入りませんw
余裕は僅かなので、2人で声かけあって合わせられれば簡単です。「奥!」「上!」とかですね。
3箇所のボルトを固定すれば作業完了です。付帯して外したパーツがないか、一旦整理して周囲を見渡すと完璧です。
ブレーキローターの回転やホースの傷、固定も確認すれば超完璧ですね。
ミラココアのロアアームは軽かったので、重量を測ってみました。約2.6kg!
この重さで車重を支え、操縦安定性に支障のでない剛性確保。素晴らしいです。
作業内容は運転席側と一緒です。3箇所外せばロアアームが交換できます。
違いはただ一つ。でもこの一つが問題でございまして。
ボディ前側、矢印で指してるボルトです。
ボルトの前に、CVTのオイルパンがあって、ただじゃ抜かせてくれません。
エンジンを釣り上げるか、メンバーを下げるか、いずれにしても結合部を外さなければなりません。
ジャッキでエンジンを少し持ち上げ、メンバーを少しこじって隙間を作る。この方法で乗り切りました。
下側のエンジンマウントにジャッキ掛けました。
奥のレンチ掛けているのが、メンバー中央の固定ボルトです。
19mmヘッドのボルトで固定されていて、相当に硬そうです。そもそも緩めたくもありません。
中央のボルトには手を付けず、助手席側2箇所のボルトを外しました。
左の写真:エンジンムービングコントロールロッドと呼ばれる部分。
右の写真:レンチがかかっているのは別の場所です。
ここからは精一杯で、写真を撮ってる余裕がありませんでした。
3人かかりで、1人がバールでメンバーを下げて、1人がロアアームの位置を決めて、1人がボルトを入れる。
ボルトを抜くのは簡単でしたが、入れるのはプラハンでカンカン。なかったらレンチで叩いたかなw
なんやかんやでできちゃえば苦労は忘れちゃう。
というかメンテナンス整備には付き物ですしね!
さあでは、交換後の試乗感です。
次のページはお楽しみの、試乗タイム!
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評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。