自動車の試乗比較、中古車選びにも・ホンダ

2012年記事 ホンダ CR-Z
 & 

CR-Z試乗レビュー「2」
ハンドリングや乗り心地

間違いいっぱいの自動車選び。CR-Z「2011年式アルファ」です。

2ページ目です。

「ハンドリングや乗り心地など走行性能」

ホンダ
  • グレード:“アルファ”
  • 型式:ZF1
  • 年式:2011年式
  • 車両価格:250万円
  • デビュー年:2010年
CR-Zの内装1CR-Zの内装2

ホンダCR-Z(ZF1)「アルファ、CVTモデル」の試乗レポートです。

買ってみないとわからないポイントや、試乗時にチェックしたいポイントなど掲載。


  1. CR-Z試乗「1」ボディデザイン、売却
  2. CR-Z試乗「2」ハンドリング、ブレーキ
  3. CR-Z試乗「3」エンジンと加速感
  4. CR-Z試乗「4」内装・ドラポジ
  5. CR-Z試乗「5」燃費・リアシート
  6. CR-Z試乗「6」比較と評価総合

試乗:ハンドリング

運転席

ミニバンやセダンからCR-Zに乗り換えると、とにかくクイックに感じると思う。

一般的なミニバンやコンパクトカーでは、ドライバーはワンテンポ早めにハンドルを切って曲がる事になりがち。

CR-Zはちょうどいい位置で切り込めばいい感覚で運転しやすい。場合によっては、慣れないと違和感を感じるかもしれない。

クイックなステアリングギヤ比

ステアリング周辺CR-Zはステアリングギヤ比が小さく、ロックtoロックはタイト。ハンドルを回す量も少ない。素晴らしい設定だけど、慣れが必要。

ディーラーでの試乗時、ここに注意して「ゆっくり少し回す感覚」で運転すれば、冷静に試乗チェックができると思う。

実際に購入したらそういう運転にも慣れ、滑らかで快適な運転が無意識にできるはず。

コーナーリング感覚

試乗車には「ヨコハマ・アドバン」ブランドのタイヤが装着されている。

同じCR-Zでも「ブリジストン・ポテンザ」ブランドが新車時装着されている事もあるらしく、購入時のタイミングなどで変わってくると予想。

限界性能が高い!

コーナーリングの感想を一言でいえば、タイヤええ〜ボディ剛性もええな〜。接地感が高くて次元が高い!

ボディデザイン・フロントコンパクトクラスでここまでカッチリしたクルマは珍しく、一般道で限界試しちゃっていいのってレベル

CR-Zのボディ全高は1395mmと、意外なほど”高い”のだが、コーナーリングの感覚はスポーティ。サスペンションの質感が高く、多少のボコボコ路面なら、タイヤが路面に張り付いている感覚も強い。

低速時はロールスピードが遅く終始安定した動き、高速になるにつれリアが敏感になってくる。下り坂ではリアが過敏すぎる位にも感じる。ブレーキやアクセルオフで不安定な状況を作り出すと、多少のびびりと同時に、非日常的な感覚を味わえる。

速度高いとスリリング

ヘッドライト(夜間)CR-Zはグリップレベルが高いため、結構な速度でコーナーを曲がれるが、ボディサイズなりに挙動変化がピーキーな部分もある。

速度が高い分、切り遅れ修正やS字切り返しでは丁寧に操作したい。グリップはぷっつんと切らないように瞬間はゆっくり操作することが大事。丁寧に操作するクセが付くと、アグレッシブに操作しても安全に楽しいハズです。

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!

感じるボディ剛性感の高さ

いざという時の障害物回避や、緊急レーンチェンジを試すと、ビシッとリアが付いてくる。フロントに対してリアの遅れが少ない(ロール自体はリアのロールがワンテンポ遅れて戻るがこれ普通)。

ホイールベースの短さもあるかもしれないが、ボディ剛性感の高さを感じる。テスト数値ではなく、ドライバーが感じられる剛性の高さ、それが嬉しい! 体感出来なきゃ只の頭でっかち、ですね!

4代目スイスポ同じにリアが付いてくるにしても、感覚が気持ち良いクルマもある。

筆者ヒラリーが気持ち良いと感じたのは、4代目スイフトスポーツ。印象は試乗ページでぜひ!

ハンドルの回し心地

CR-Zのステアフィール(回し心地)は上質!コンパクトカーに乗っていることを忘れちゃって、もっと大きなクルマに乗っているイメージ。

CR-Zって外から見ないと、ほんと大きいクルマっぽいんだよね。

ステアフィールは中立がやや強いんだけど、電動パワステでよくあるフィールとは違い、FF車らしいフィールも弱い。

上質&自然。ここだけならクラウンにも近い??路面からやタイヤのねじれ・粘りといったステアリングインフォメーションも感じやすい。

乗り心地や快適性

スプリングとショックアブソーバーのバランスで、ショックが固めなホンダらしいセッティング。

ドライバーにちょうどよい乗り心地

乗り心地ドライバーにとってはちょうどよいと思える固さで、ロールスピードも遅めでボディの揺れが少なく、グラグラ感は最小限。

路面からの突き上げはきつく、助手席の同乗者は「うっ!」と感じる乗り心地。

固いけどアタリが丸く良質

キャラクターは、固くてストローク感がある。ちょうどサスペンション固めの欧州車のよう。昔の欧州車ではなく最近の欧州車ね。
段差ではガツン!ではなく、ジワッとグワッと衝撃が伝わる。

ストロークがあるからドタバタしづらく、アタリも角が取れた乗り心地。高級なスポーティー車のキャラクターに近く。このクラスの国産車では見当たらないほど上質です。

上質だけど不快。お好みなら

絶対的には固いから、キツイことはキツイです。段差を越えるとボムッと揺すられる。胃がシェイクされる感触。筆者ヒラリー男爵、こうした乗り心地は不快に感じます。

静粛性

静粛性はえーーーーと、忘れちゃいました!えっ?

静粛性には目をつぶって下さい。車外のノイズはもとより、自車が発するノイズが大きいです。ハイブリッド車だから静かという事はございません。

アクセル踏んでいるとものすごいファンの音が聞こえてきて印象的。プロペラ戦闘機でエースを目指せ!そんな気分。

高級な吸音材を使用

吸音材内装を剥がしてみると、3Mのシンサレートらしき吸音材を発見。

高級な吸音材で、オデッセイのドア内部でも使われていました。

使用量が少ないので、静粛性にどれだけ貢献しているかはわかんない。物量にはかなわないと思うんだけど、高級志向だね。

試乗:ブレーキ

ペダルレイアウトCR-Zのブレーキはかなりいい!ハイブリッドという枠組みの評価ではなく、「うん!いいね!」普通にそう言えるブレーキ

ホイールベースが短いながらもノーズダイブが少ない足回り、減衰力高いショックアブソーバー。

広めトレッドと相まって、不安感一切無し。笑顔でブレーキングを楽しめます。

以下、具体的&箇条書きで。

  1. ストローク短め、剛性感あるブレーキペダル。扱いやすい効き心地。手前から奥まで特性がいい。
  2. ABSの介入は遅め。タイヤがゴゴゴゴ鳴く領域でも、しっかり減速。
    ABS作動時は下り坂では空走感があるか、平坦路だと気にならない。
  3. ハンドルを切ってヨーが立ち上がってからブレーキを踏むとABSが作動するが、制御が細かい。他車より高速なポンピングブレーキ。
  4. 上記の際、エンジンが停止しないように空ぶかしをしてくれるが、かなりエンジン回転が上がる。
  5. 下り坂でも心置きなく目一杯ブレーキできる。昔のコンパクトスポーツは下り坂では普通にリアがロックした。
CR-Zの内装3CR-Zの内装4

貴重な、ブレーキが楽しめるクルマ

CR-Zは意味もなくフルブレーキしたくなる貴重なクルマ

コンパクトクラスでは他にないほど貴重です。ブレーキは後輪駆動車に限るって方でも、これは満足できるんじゃない?

筆者はクセになってどこでもかしこでもブレーキ練習。コレ乗ってから他車のブレーキを踏むと...神経使います

ホンダ CR-Z

本田技研

CR-Z

  • 試乗グレード:“アルファ”
  • ミッション:CVT
  • 年式:平成23年
  • 新車価格:250万円
試乗レポ・ライター

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ホンダさん、もう少し色を合わせて!


ステアリングはロックtoロックが非常にクイックな印象。アルファロメオに近いくらいといったら伝わる??


シフトセレクターとシフトノブ。シフトノブはガングリップタイプ。

ペダルレイアウト
大きめのフットレストがスポーティさを醸し出す。ペダルはオルガン式ではなくつり下げ式。

吸音材にシンサレート使用?
細かな部分だが、3Mのシンサレートのような吸音材が使われている。

試乗や比較が難しい中古車も、より具体的なレビューでぜひ!
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。

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評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。

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