自動車の試乗比較、中古車選びにも・ホンダ

2012年記事 ホンダ CR-Z
 & 

CR-Z試乗レビュー「4」
内装質感と使い勝手

間違いいっぱいの自動車選び。CR-Z「2011年式アルファ」です。

4ページ目です。

「内装質感とドライビングポジション」

ホンダ
  • グレード:“アルファ”
  • 型式:ZF1
  • 年式:2011年式
  • 車両価格:250万円
  • デビュー年:2010年
CR-Zの内装1CR-Zの内装2

ホンダCR-Z(ZF1)「アルファ、CVTモデル」の試乗レポートです。

買ってみないとわからないポイントや、試乗時にチェックしたいポイントなど掲載。


  1. CR-Z試乗「1」ボディデザイン、売却
  2. CR-Z試乗「2」ハンドリング、ブレーキ
  3. CR-Z試乗「3」エンジンと加速感
  4. CR-Z試乗「4」内装・ドラポジ
  5. CR-Z試乗「5」燃費・リアシート
  6. CR-Z試乗「6」比較と評価総合

試乗:内装評価

内装質感には満足感高い!CR-Zの車格を越えた質感を感じます。ホンダらしいインパネ造形は好き嫌いが分かれるかも。お好きならCR-Zの長所ですね!

見えにくい部分まで加工で立派

CR−ZのドアトリムCR−Zのドアハンドル

グレード「アルファ」では加飾が施され、ドアハンドル内側(手が当たる場所)にゴム系塗料が使われていたり芸が細かい。メッキ加工される部分も多いです。

ダッシュパネルは柔らかめで厚みある塗装がされたプラスティック材質。流石250万円の高級コンパクトカー。いくつかの欠点を除けば悪いところはありません。

※今は無きインテグラタイプRの価格を思い出してはいけません。

生活感低く、非日常的

CR−Zのドアハンドル

センタークラスター下部にAV関係の入出力端子が集まる。

煩雑になりがちな収納とか、接続端子などは、蓋付きデザインになっている。生活感が低く、特別なイメージが強調される。

またドライバーの目が行きにくい部分も凝った形状やメッキ加工がされ、質感高い。

さりげない質感アップ

厚みのある塗装仕上げ

メーター・夜間

ダッシュパネルは硬質パネルだけど、ゴム系のちょっと厚みのある塗装みたいな感じで仕上げてある。ホンダさんがんばってます。

嬉しいんだけど、ベタベタしてこないか、耐久性は不安要因でもあります。

夜間のイルミネーション

メーター・夜間

夜間はイルミネーションで特別感をアピール。

写真はドアトリム(内張り)スピーカーやドアポケットの周辺が間接照明のように光る。

ドアトリムは奥行き感あって立体的な造形をしていて、これが引き立つ。利便性では、ドアポケットには500mmペットボトルも置ける。

数多いスイッチと演出されるメーターパネル

メーター・夜間特徴的なメインメーターは、ともすれば演出過多。子供っぽい雰囲気で上品さや高級感は不足。

でもね、余計なこと考えなければ単純に凄いと思わせてくれる。運転席ではなくコクピットだってね。

機能性も考えられていて、右下の液晶ディスプレイは切り替えることで様々な情報が表示できる。

そしてこのメーターより未来感を感じさせるのが、多く配置されたスイッチ

タッチも良好なスイッチ

そして、スイッチ達の押し心地がまたいい!

ストロークがあって引っかかりが少ない。パドルのスイッチはPC用中級マウスのようなクリック感、ワイパーレバーの触り心地も心地良い。試乗時にはぜひスイッチを押してみて欲しい。

イヤなのは純正ナビのスイッチ。その他、上質さを演出しにくいロータリースイッチが少ないのも利点。


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!

ドライビングポジション

クーペらしいドライビングポジションが取れるのがCR-Zの特徴。ドライビングポジションの設定は自由度も高く、好ましい姿勢に調整可能です

大きいシート

クーペは足を投げ出すカタチになるから、シート前後位置はしっかり合わせたい、そうするとハンドルが遠すぎるクルマが多い。

CR-Zでは、テレスコピックの調整幅が大きく、ハンドルがかなり手前まで伸びてきてくれる。これにより、不自然に起きたポジションを強いられることもない。もちろん延長ボスを付ける必要もなさそう。

なお、フロントシートのシートバックは大きく立派なサイズです。

前席優先が嬉しい

オーリスのドラポジデミオとかオーリスなどでもそうだけど、ドライビングポジションにコストをかけてくれることは本当に嬉しいと思う。

一つ残念なのは、ステアリングチルトを下げると、スピードメーター上部に被る。メーター縦長なのよね。ギリギリを狙うしかない。

乗り降りに関しては、シートポジションはかなり低めだが大きいシートと大きいドアのおかげもあり、自然に乗り込める。

ただし降りるときは多少なりともダルさを感じる。気合いを入れておりましょう。ってそこまでジジィじゃないですw 昔ながらのクーペと比較すればシートが内側よりに付いてます。

現代のクルマとは思えぬ弱点

CR-Z、君は昭和のクルマか!そう思えるほどチープな点が2点。

CR-Zを試乗しに行くときはぜひ確認して下さい。できれば展示車含め複数のクルマで確認してみて下さい。

その1・ドアノブ

ドアノブについて

ちょっとでもドアモール(ゴム)が固着していると、ドアノブがとれそうになる。強度的な不安感さえ感じる。

その2・ダッシュボード奥

ダッシュボード奥

制振材や隙間テープで使われる「エプトシーラー」みたいな防音材が貼ってある。よく見える(視界に入る)ので減点。

さらに写真のように端は中途半端に切れている。

CR-Zの内装3CR-Zの内装4

意外なほど運転しやすい

リア視界外から見ると、運転しづらそうなイメージですが、実際はそんなことありません。

例えば、真後ろが見にくいのは常識的な範囲内ですし、斜め後ろが見えないのは他のクーペも一緒。

逆に良いところはいっぱい。バックモニターさえあれば、運転しやすいクルマといって間違いなさそうです。可能ならバックモニター欲しいです。

  1. フロントの視界はミニバンと比較すれば良好。コーナーでピラーが邪魔になることはありません。
  2. フロント前端はコンパクトカーよりラクに感覚が取れる。シートを下げた状態でもボンネットが見えます。
  3. やや大きめの横幅ですが、ドアミラーの端から端までの距離(ミラーtoミラー)は狭く、ボディから飛び出る量も少なく、挟路地がラクです。

ホンダ CR-Z

本田技研

CR-Z

  • 試乗グレード:“アルファ”
  • ミッション:CVT
  • 年式:平成23年
  • 新車価格:250万円
試乗レポ・ライター

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センタークラスター下部にAV関係の入出力端子が集まる。


センターコンソール前方のメッキ部分、ドライバー左足で擦れるから、中古車購入時の走行距離の目安に。

CR-Zのドア
CR-Zのドア
CR-Zのドア
ボディサイズのわりに奥行き感ある立体的な造形をしているドアトリム。ドアポケットには500ミリペットボトルも入る。

ダッシュボードとドアつなぎ目
ダッシュパネルは硬質樹脂だが、ゴム系のような少し厚みのある塗装のような感じで仕上げてある。ホンダさんがんばってます。

小物入れ
質感あるCR-Zの内装。でもこの小物入れはちょっとダメ。手で押さえていないとフタがしまってしまう。支えがない。

リア視界
リア視界。リアの視界は想像ほど悪くない。邪魔なフレームがあるが、ちょうど大きなリアウイングが付いている様な感じ。背丈のある荷物を積むのなら、ノッチバックの方が後ろは見やすい。

試乗や比較が難しい中古車も、より具体的なレビューでぜひ!
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