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2024年記事 ホンダ
 & 

フィット(e:HEV RS)試乗
「3」燃費、加速感などシステム

間違いいっぱいの自動車選び。フィット(マイナー後E:HEV RS)の試乗レポート。

3ページ目です!

「燃費と加速感、わずかに気になる点」

ホンダ
  • グレード:“e:HEV RS”
  • 年式:2023年式
  • 車両価格:245万円
  • デビュー年:2022年10月(RS)
フィットの内装インパネフィットの内装2

ホンダ・フィット(4代目GR3)マイナー後「e:HEV RS」です。


  1. e:HEV RS「1」RSの特徴
  2. e:HEV RS「2」ハンドリングと乗り心地
  3. e:HEV RS「3」試乗時燃費と加速感

関連ページ

  1. フィット(MC前ハイブリッド)試乗レポ
  2. フィット(MC前ガソリン)試乗レポ

試乗時の燃費

フィットHV-RS・試乗時燃費

小さくて広い!

試乗中トータルの燃費

試乗したのは幹線道路と山道をメインに高速道路を少し。計200km走った中で160km分の燃費です。

燃費1

車載燃費計に表示された燃費。

158km走って燃費20.2km/Lが表示されました。

外気温は10度前後、ACをonにして暖房をつけて走っていました。

バッテリー残量

フィットはメインメーター左側、常に見える位置にバッテリー残量計が付いています。ちょっと下を向けばいつでも目に入ってくる!

燃費2バッテリー残量たまたま気にしただけだけ、という前置きの上で感じたこと。気にすれば燃費伸ばせる!特に下り坂が続く時。

例えばスポーツモードでゆっくり走っていると、バッテリーはすぐ満杯に。

スポーツモードは回生ブレーキが強いので、短時間で減速=アクセル踏んでる時間が伸びる。

ということは、ノーマルモードにして惰性で転がす時間を伸ばしたほうが、燃費が伸びるという考え。
バッテリー満杯のまま走れば、捨てるエネルギーも出てくるだろうからね。

燃費チェックした時

一般道の幹線道路と山道に、3つのドライブモードを組み合わせ、燃費チェックしました。

燃費3

交通状況に左右されにくい夜間、一般道を普通に、山道のアップダウンを走り、一般道をエコモードで燃費意識して走りました。

走行中の様子と結果は、動画でまとめています。当ページ下部からご覧ください。

動画:3つのパターンで燃費チェック

フィットe:HEV RSで燃費確認。幹線道路と山道に3つのドライブモードを組み合わせ、燃費をみています。

フィットRS・燃費チェック

 


※一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!

ハイブリッドシステムの質感、加速感

フィットe:HV-RS・エンジンルーム

マイナーチェンジ前から大きく変わった部分が、ハイブリッドシステムの加速感。反応良くなり、加速力も力強く。システム名称は変わらず「LEB」です。

力強い加速感

ハイブリッドだから状況により加速感は変わります。速度とか踏み方とかエンジン始動状況とか。下記は総合しての印象です。

少し踏んだ時は、滑らかな加速

ステアリングとイエローステッチアクセルペダルを3割ほど、軽く踏んで加速する時。滑らかにグッと加速できます。エンジン停止している状態でスッと加速。気持ちいい!

ホンダのe:HEVはモーターで加速(限られた状況のみエンジン駆動)。なのでエンジンの始動状況は関係ない時もあるし、発電した電力を加速に回すときもあります。

またアクセルを5割くらい踏んだ時は、踏んだ量に合わせて加速力が立ち上がり、印象いいです。全開にした時より、レスポンス良く踏んだ分だけと感じられます。

大きく踏めば、力強い加速

アクセル全開にすると、弱めの加速が始まり、少し待って本加速が始まります。

マイナー前のe:HEVと比較すると、この「少し待つ」が大きく変わりました
マイナー前はけっこう待つ、弱いの反応、ゆっくり本加速に、といった感じでした。今度は待つ時間が縮まり、その間の加速力も増しています。

結果、アクセル操作に対するレスポンスが良くなっています。

ターボ車のような盛り上がり

アクセル全開の状態での加速力の変化、トルクカーブなどと呼ばれますが、一定加速に達するまでの山が急です。

エンジンルーム踏むと緩やかに加速力が盛り上がり、準備ができたところでイッキに加速。

ターボ車で低回転から加速するような、そうした加速感。これが刺激的です。
楽しさとも、ホンダの味とも、荒っぽさとも表現できます。

最大加速まで滑らかに、洗練された加速といえば日産e-PowerかトヨタTHS。現状でより洗練された加速開始は、e-Powerだと思います。

システム的にも大きくレベルアップ!

フィットe:HV-RS・ボディリア(夜)

マイナーチェンジで、駆動用モーターがパワーアップし、回生用モーターもパワーアップし、さらにエンジンもパワーアップ。どれも10〜15%ほどアップしています。

システム名称は同じ「LEB」。概要的にも同じ1500ccハイブリッドながら、大きく変わっています。

嫌味のないエンジンノイズ

エンジンが回っていると、音は相応に聞こえてきます。このRSだとロードノイズにかき消されそうだけど、そうでもない。

でも、ガラガラいわない音質なので、不快感ある音質じゃないです。ボーボーと鳴ってもガラガラとはしません。

ドライブモードと減速セレクター

フィットe:HV-RS・シフトセレクター

フィットe:HEV RSのドライブモードは3つ。スポーツ、ノーマル、ECONと用意される(ECONはエコモード)。

ドライブモードの違い

違いのひとつは加速開始時の山。前述のトルクカーブでいう盛り上がる部分。この盛り上がり方がスポーツほど急に。
またスロットル特性。同じ量だけ踏んでいたとして、スポーツほど多く踏んでいる事になります。

その他エンジンとバッテリーの使い方。ここに違いがある様子。スポーツモードだとバッテリーがすぐMAX表示になるところからの予想。

そしてアクセルを踏んでない時の回生ブレーキの強さ。組み合わせ豊富です。

3つのうち、ノーマルとECONは特性近く、スポーツは別物という印象。アクセルペダルの踏み始めや離し切る直前、メリハリを感じるくらいになります。
スポーツモード+減速4の時は、はっきりメリハリある乗り味に。

DレンジとBレンジと減速セレクター

シフトセレクター上記に加え、前進にはDレンジとBレンジがあります。
Bレンジも、ガソリン車のようにどんどん回転あげていくわけじゃないので、普通に使えます。

これに回生ブレーキの強さが4段階から選んで組み合わせできる。

Dレンジでのスポーツモードと、Bレンジでは、停止中に減速セレクターが操作可能。予め好みの回生ブレーキに固定しておくことができます。

筆者は、一般道ではBレンジで減速4か、スポーツモード減速2。高速道路ではノーマルモードが走りやすかったです。

小さな長所

フィットe:HV-RS・ボディフロント夜間

フィットに限ったことじゃないような、ちょっとした長所です。

ETCと連動するホンダコネクトナビ

ETCカードを挿入すると、ナビモニターで情報が確認できます。

ナビとエアコンナビとETC連動

スタートボタンを押した時、「カードが挿入されていません」などと余計なアナウンスも鳴らず、挿入や有効期限は目で確認できる。

徐々に当たり前になってきているということで、良いなと思います。

小さな気になる点

フィットe:HV-RS・ヘッドライト

ここまでに上げてこなかった、改善を期待したいポイント。

ワイパーレバーが硬い!

ステアリング指を添えたら力を入れて、ガコッと動かす感触。

クルマ全体で操作が雑になりそうなんて思っちゃいます。

シートの座面角度と先端の硬さ

フロントシートシートリフターを下げると座面後端が大きく下がる。その時、座面先端の膨らみが固く、膝裏に圧迫感があります。

そのため、下げたい位置まで下げにくかったです。

SOSボタン

暗い場所でルームライトスイッチを手探りしていたら、緊急ボタンに手があたり、オペレーターを呼び出してしまいました。赤と青のスイッチがあり、赤はカバーが付いてます。押しちゃったのは多分青いスイッチ。軽いタッチです。

「間違えました」と伝えれば「とんでもございません」と明るく対応してくれました。

SOSボタン・オーバーヘッドSOSボタン・オーバーヘッド2

申し訳ございませんは重々承知の上で、位置や夜間の視認性、なんとかなればと。

※もう一度押すと、通信が切れるようです。

(メモ代わり)ACCとセンターキープ

クルーズ走行中の操舵支援、センターキープ機能は少し流れそうになってから大きめに修正するイメージ。

マイナーチェンジで追加されたトラフィックジャム(65km以下でのセンターキープ)、ドライバーならまっすぐ走る緩いシケインで、1つ目はクリア、2つ目は膨らんで白線上へ。

比較できる知識はまだないので、現在勉強中です。

動画:フィットe:HEV RSで感じた長所短所

フィットに乗って感じた長所短所。この動画は「クルマ好きヒラリー」というチャンネルにアップしています。
メインチャンネルより率直な言葉で述べていたり、より突っ込んだ話をしていたりします。こちらも応援いただけましたら幸いです。

フィット・e:HEV RS長所短所

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」一部の画像は拡大します。

メーター(夜間)内装(夜間)

フィットe:HEV RS評価総合

ボディデザイン・フロント

フィット本来の魅力はそのままに、ステアフィールやハンドリングのレベルをアップ。もちろん燃費は良好!

つまり使えるリアシートを持ちつつ、ハンドルの回し心地からも喜びを得られ、普通に走ればステアフィールで楽しめ、アクセル全開で走れるのならば、ハンドリングの刺激も味わえる。

代わりに、ゴロゴロとした路面からのノイズとか、乗り心地もベーシックラインから比較すれば荒っぽい

価格はHOMEにプラス20万円。価格差が小さめだから、クルマ選びをじっくり楽しめると思います。

ホンダ フィット

ホンダ

fit (フィット)

  • 試乗グレード:“e:HEV RS”
  • 年式:2023年式
  • 型式:GR3
  • 新車価格:245万円

エンジン概要

  • 排気量:1500cc
  • 型式:LEB
  • WLTCモード燃費:27.2km/L

その他概要

  • ボディサイズ:4080×1695×1540mm
  • 車重:1210kg
  • 発売開始時期:2022年10月(RS)
試乗レポ・ライター

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