間違いいっぱいの自動車選び。日産ノートオーラの試乗レポート。
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日産・ノートオーラ(2022年式・グレードG・型式FE13)。e-POWERを搭載するハイブリッド車、上級志向のBセグサイズ(コンパクト)です。
ノートの上級感を高め、小さな高級車と位置づけられるノートオーラ。
乗り味に「らしさ」が与えられていて、そこから高級車感覚を感じます。
バランス感ならノート!尖った魅力ならオーラ!
オーラのハンドリングはいろんな特徴があって、一言で表せません。
なので、一項目だけ読むのはダメですw 全項目見てね!
ハンドルの回し心地は軽いです。
疲れていてもだるいと感じにくい回し心地。楽々回せてゆったり感を感じる場面も多いです。
日常域というかコブシ2個までの舵角。ハンドルの効きは穏やか。ここは「ゆったりしてるなぁ〜」くらいの印象。
サスやタイヤとのバランスを考えると、直進性は並。
回し心地はもう少し重く、ステアリングギア比はもう少しクイックに、その方が走りやすい気もします。
サスペンションは固め。「固い!」とまでいかない「固め」です。体感的に素のノートより固い印象もあって、タイヤも固い印象。
なのでクルマの揺れ、動きは抑えられています。動きもノートよりシャープな部分を感じます。
ピッチング剛性が高い=前のめりになりにくい。
ので、アクセルペダルを素早く戻したり、ブレーキペダルを素早く踏んだり。という操作に対応。
ペダル操作と動きの関係で「ジワっと素早く」を心がけると、最終的にはクルマの挙動変化スピード次第となります。
挙動変化は小さい、のに、ステアフィールは基本ゆったり。
ステアリングギヤ比も筆者的にはスローに感じられます。
つまりコーナー入り口でゆっくり回して入っていくと、感覚のズレが出ちゃう。
「ラグジュアリーとスポーティを併せ持つ」を目指しているのかもしれませんが、慣れが必要という印象でした。
出口が良いです!「ジワっと素早く」がかなり素早い操作に対応してくれます。
コーナー出口で、グンと踏んでもフロントが伸び上がらない!
ここを最優先でサスペンション調整したのかな、と思えるくらいです。イコール、オーラ最大の魅力はここ、だと感じました。
ノートで感じたのは「自動運転みたいなコーナーリング」。
オーラよりすぐ体に馴染んで、無意識で曲がっていく、軽く指示与えたら操縦は最小限。そんな気持ち良さ。
オーラの方がピリッとした部分があって味が強い。バランス感ならノート!尖り具合ならオーラ!と思いました。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
一部画像は拡大します(横長画像など)。
ハイブリッド車として、という注釈無しで扱いやすいオーラのブレーキフィール。
協調回生ブレーキを搭載していないというオーラ。燃費はワンペダルの使い方次第。
でもその分、ブレーキが気楽です。滑らか操作が簡単!
もしかしたらブースターも電動ブースターではないかも?と頭をよぎりましたが、調べてもわかりませんでした。
停止直前のフィールは素のノートだと、より優れるかも?
サスペンションとタイヤ違いによる差が感じられますが、個体差かもしれません。
オーラのパワートレーンは第2世代と呼ばれるe-POWER。エンジン型式は「HR12DE」。3気筒1200ccエンジンです。
時折目立つエンジンノイズ、3気筒らしいボボボボとした音。これは残念。
でもこれを除けば、質感高いです!これぞe-POWERといった感じ。
振動は抑えられていて、乗員に伝わって来るのは最小限。加えて小さなエンジンのためか、エンジンの揺れもわかりません。
ヤリスやアクアの3気筒1500ccハイブリッドと比較すれば、音や振動で大きなアドバンテージ。
フィットの4気筒1500ccハイブリッドと比較すれば、音でディスアドバンテージ、代わりに加速開始時の質感で大きなアドバンテージ。
こんな小さいのに!こんなパワフルなのに!加速開始時の印象はめちゃくちゃ良いです!
素早くアクセル全開にしても、ゆっくりアクセル全開にしても、ジワっとそしてグッと加速。滑らかかつ力強い加速を見せてくれます。
もうね、「ハイブリッドだから滑らか」なんて評価とは、次元の違う滑らかさ。
トヨタだったら2500ccHVを持ってこないと比較にならないくらいに、滑らかに加速してくれます。
逆に段付きのような加速感がお好みでしたらホンダのe:HEVになるのかな。
加えて、力強く加速させても車体は安定。フロントが伸び上がる量はわずかです。全然気にならない。
安定しているからこそ、素早い操作に対応してくれ、必要ならいつでもパワーを引き出せる。
逆に安定している分、速さを感じにくい。見方変えるとそういえます。
オーラのドライブモードは基本3種類。エコ+ノーマル+スポーツ。加えてマナーモード(EVモード)+チャージモード。
エコモードとスポーツモードは感覚近く、ノーマルだけ制御が大きく異なります。
e-ペダル、いわゆるワンペダルモードになるのがこの2つ。アクセル緩めるとブレーキを掛けたような減速が行われます。
アクセルOFFした時の回生が弱く、通常のCVT車みたいに減速します。高速道路などで速度キープする時は、こっちの方がしやすいかもしれません。
マナーモードは総称でいえばEVモード。バッテリーが許す限り、エンジン停止して走ります。
チャージモードは逆です。停止中からエンジン始動して充電を行います。効率重視の回転数でエンジンが回ります。
操作は専用のスイッチが設けられておらず、EVスイッチの長押しで切り替えます。
ワンペダルでの減速感はけっこう強いです。またアクセル緩めた瞬間は、自分で運転士ていれば滑らかに感じられる一方、同乗しているとキツイと感じる時があります。
巡航からアクセルを全閉にすると、素早く減速状態に入ります。
なので、いきなり全閉にすると同乗者は気になる挙動を感じます。
つまり、「離す」前に「緩める」操作が重要です。
これを行わないと、タメなくあくせるOFFからブレーキON、そんな感じになります。
上記、難しそうに聞こえますが、ある程度はクルマが制御してくれるのでしょう。「離さずに緩める」という意識だけで十分です。
またコントロール性も上々。というか十分良く、細かなペダル操作ができるドライバーだったら、相当滑らかに運転が可能です。例えば市街地とかね。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。