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間違いいっぱいの自動車選び。日産ノートの試乗レビュー。今回はマイナーチェンジ後の2025年式。前後デザインやグレード装備が変更されています。
日産・ノート(2025年式E13)e-Powerハイブリッド・グレード「X」。現時点では特別仕様車を除きモノグレードです。
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デビュー当時から相変わらず、ステアフィールが魅力!日産ノートの長所。
ハンドルの反力がリニアリティに変わる!かつ、フラフラ取られるわけじゃない。クルマらしい魅力に現代的な感覚が上手にマッチ!


この感覚を味わえるコンパクトカーは他にないかもしれない。それくらい良いです。
状況によって手応えや反力が変わる。ハンドルの重さや戻るチカラの強さ、舵角をキープする保舵力。
ハンドルを切っていく時だけじゃなくて、舵角をキープしてる時、そして戻してくる時だってしっかり戻り方が変わる。
切っていく時は量に応じて重くなるのは当然。そしたら戻してくる時だって、一定のチカラや速さで戻ったらおかしいでしょ。そういうクルマって多い。
ノートなら、スッと戻り始めてジワッと戻し終わる。アクセル操作を組み合わせればまた反応が変わる。
こうした部分が後輪駆動車的。FFだけどFRっぽい。
FFみたいな4WD車とか普通にあるし、反力変化など感じられない上級車種もいっぱいある。なのでノートってすごい!
運転に慣れてるドライバーならきっと、無駄なく運転ができる。例えば手のチカラを入れる、抜く、目で見える以上の情報が伝わってくるから無駄が減ります。
無駄が減れば、クルマの無駄な挙動も減る。
運転が気持ちいいし、同乗者も快適だし、運転が上手くなるはず。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

ならではの魅力あり!2024年にマイナーチェンジされた日産ノートのハンドリング。ペース上げての気持ちよさってこんな感じ。
前述のステアフィールに、後述するブレーキの扱いやすさを組み合わせると、すごく気持ちよくコーナーに入っていける。
ハンドルの手応えを感じながら、ブレーキで微調整しながら、そして手の力を抜きながら、アクセル踏む場所を探っていく。


さらにアクセルの応答遅れがなく、細かな操作に反応してくれ、ハーフスロットルならエンジン始動が気にならず。
他車のハイブリッドは遅れて豪快にエンジン回りだすから、コーナーが気持ちよくない。ノートならチャージモードだってある。
キビキビ感や応答性とか、挙動変化が良いとか、そうした良さではなくて、こうしたノートの長所、コンパクトカーだと他に思いつきません。
ノートにはブレーキ制御によるベクタリング機能が取り入れられていると思います。設定画面に「シャシー制御」という項目がありOn-Off可能。
舵角に応じてフロント内側のみ、わずかにブレーキをかける。ドライバーには不可能な操作をクルマ側が行なってくれる。最近では採用する車種メーカーが増えている様子。
実際は体感することもしないこともあるんだけど、ノートではハンドルの効きが強くなったと感じる瞬間がある。


回す速度と量によるだろうけど、例えば大きく操作する時、それまでより素早く、ククッと向きを変えようとする時があります。
気持ち良いか邪魔か、好み分かれそうな気がします。
「ティティティティン」という警告音、聞いたことございません?ユーチューブでもよくう聞けます。
これは「車線逸脱警報」。今まで日産車って鳴りやすかった。コーナーではみ出る様子が全くなくても鳴る。比較して特にね。
上手に運転しようとすればするほど、鳴ります。コーナーで手前から少しずつハンドル操作、急を無くそうとすればするほどです。
滑らか運転の指標はティティティティンの回数ってくらい。
今回乗ってみて、この警告音が鳴りにくくなった気がする。設定はいつも通り通常。
実はこれ、他メーカーでも進化していて、邪魔しにくく進化している。トヨタでも2025モデルでは明確な進化を感じるし、ホンダやマツダは以前から細かく設定ができる。
ノートも進化したけど、比較すれば差がある。「邪魔せずいざという時は助けてくれる」という部分でいうと、もう少しかな。

やっぱり相変わらず良い日産ノートのブレーキフィール。ただ燃費考えれば一長一短あるブレーキシステム。
ブレーキペダルの踏力は軽すぎず、減速力は唐突感なく立ち上がり、そしてギクシャク感なく抜ける。
速度調整でも停止でも、気難しいことなくドライバーの意思に応えてくれます。
細かな操作を受け付けてくれる。ということは、ブレーキホールドの作動や解除も滑らか。未だに日産が一番じゃないかって思う部分。
タイヤゴムのたわみを感じられるドライバーなら、もっと細かい部分で詰めを感じられると思う。
これがわずかなチカラを吸収してくれる。ほんのちょっとの部分、オブラートに包んでくれます。
ノートがハイブリッド車だから、その中では良いという意味じゃなくて、純ガソリン車と比較したって良いです。

コーナーや挟路地で気になる、日産ノートのボディ見切りと車両感覚のとりやすさについて。
角度のハナシ。そんなに寝ているように見えないけれど、乗った感じだとけっこう寝てる。


根本の台座みたいな形状から、角度立って邪魔しなそうに見えるのでしょう。見せ方が上手です。
でも乗れば、コーナーで左右前方が見えにくい。回り込んだコーナーではサイドウインドーから遠くを見る方が良いと思います。
歩行者の視認性、視界では、三角窓が大きく取られています。
Aピラーが前方まで伸び、ダッシュボード奥行きも長く、形状もフラット。ダッシュ先端も高く盛り上がってるかもしれない。


走っていて左前の感覚は掴みにくいです。例えばフィットと同じように開放感が優先されていると感じます。
視界と見切りは異なる項目です。見切りでいえば、空ばかり見えたって仕方ない。
普通に乗るのに困るほどじゃないですが、どれくらい気にするか、狭いところで神経使わないか、程度の問題です。
場合によって反射が気になるナビやメーター周り。光沢パネルでかっこいい反面、ですね。


光沢パネルは曲面が優雅なので、どうしても反射する場所が出てくる。
ナビパネルも角度が寝ているので、立っていたらまた違ったかも。


ウエストライン、ドアパネルは低く抑えられ、インパネより2段くらい低い。大きく下げられています。
インパネが高いとも感じるから、低い塀などが見やすいわけじゃない。でも三角窓は縦方向に視界が大きく確保され、安全に貢献しているはず。
ここの視界は、横断歩道をわたる歩行者を見る時に役立ちます。
まとめると、前方の感覚は掴みにくい。Aピラーは邪魔になる、三角窓の視界はすごく大きい。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。

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ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
受け売りではなく、カタログ的ではなく、レビューです。
評論家様との違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
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