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間違いいっぱいの自動車選び。RAV4試乗レビュー。
トヨタ・RAV4(2024年式MXAA54)ガソリン・グレード「アドベンチャー・4WD」。
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RAV4のアドベンチャー4WD、ガソリンモデル。カタログ燃費はWLTCモードで15.2km/L。
車重は2000ccエンジン搭載車としてはちょっと重い。1630kg。
燃費には期待できないポイントだらけ。ボディは全高あるし、タイヤは19インチと大きいし、車重も重い。CVTだって、無駄なアクセル操作で回転だけは上げる。
期待できる要素は熱効率の高いエンジンくらい。
そんな感じで燃費には全く期待せず走ってみると、思ったほど悪くない。
左の写真は朝の渋滞中。動きの悪いところでは3km/Lとか、全く動けない(青いグラフのない)時間もあって、走ってる区間では10km/L。
ここには2.9km/Lと出ているけど、もう少し長いスパンで見れば8km/L近くはいっていると思う。
過去最高も12.7km/Lと出ているけど、普通に14km/Lほどで走ってる時間も長かった。勝手には更新してくれないみたい。
こっちは渋滞前の朝7時。夜の間に150kmほど走り、表示されていた燃費は10〜14km/L台。
この時は主に田舎道と幹線道路を走行。2名乗車、エアコンつけて、外気温は26度以上で走行。
渋滞を走らないんだったらガソリンモデルのお得感が光る。渋滞中はどのガソリンモデルだって燃費よくない。ハイブリッドが強いシチュエーション。
ライバル車であるホンダZR-Vと同じコースで燃費チェックしました。交通量に左右されにくい夜間、できるだけ条件合わせて同じように運転し、動画も撮影。
詳しくは動画をご覧いただくとして、ここではRAV4の燃費を出します。
距離37.5km走って燃費13.5km/Lが表示されました。
WLTCモード燃費からは2km/L離されちゃったので、あまり良い数値じゃないけど、いつも同じように走るのは心がけています。
ていうか2回走ったら2回の動画を重ねて再生できるくらいじゃないと、レビューは適当すぎちゃう。同じに運転できるかどうかは基本として努力しなければならない部分。
燃費チェックはそれだとかけ離れるので、二人のドライバーが半々で走っています。
ホンダZR-Vと燃費比較。交通量に左右されにくい夜間、乗り味の比較を語りながら走っています。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
RAV4のガソリンモデル、エンジン形式は「M20A-FKS」型。4気筒2000ccエンジンです。
最大出力171ps、最大トルク21.1kg/m。熱効率40%。ベーシックな2000ccエンジンではハイレベルな高性能エンジン。踏めば高回転で弾ける演出もしっかり。
ただそれでも、RAV4の車重には余裕がないのは事実。
加速しない、からの、一気に加速。ボディフロントもピョコンと動きやすく。
大きめにアクセル踏むと、CVTはまずシフトダウンして回転を上げる。この間約1秒。そしてその後、加速を始める。
つまりRAV4は、1ステップ目でシフトダウン、2ステップ目で加速。
細分化すると、1ステップ目は回転が上がるだけで加速はしません。踏んですぐ緩めると回転だけ上がって加速しない。
そして2ステップ目で一気に加速。ラグがあってそのあと唐突。ギクシャクしやすい加速フィール。
エンジン自体はレスポンスよく高回転でパワフル。というのもあってか、加速は唐突です。
メリハリが優先されているんだけどうけど、単純に面白いというのはちょっと無責任。人を選ぶ楽しさかな。
楽しいのはMTモード使って...以下で。
前輪駆動のハリアー(車重1530kg、RAV4マイナス100kg)を運転すると、日常域のCVT制御は似た特徴を感じるも、強めに加速しようとするとぜんぜん違う。
車重100kgってこんな違うんだっけ?
例えば人間の重さ、同乗者2人で100kgとは感触が異なります。
すると、車重による差じゃないかと疑問が湧いてくる。味付けの差かコンディションの差か、改めて確認してきます。
次期型で無くなっちゃうのがもったいない!ってくらいなこのエンジン、せっかくのガソリンエンジンを楽しむならMTモードに限ります。
RAV4の場合そもそも、滑らかな加速減速を望めば、予めMTモードで調整しておくしかない。そしてギクシャクさせないアクセルワークを楽しむ。
もしくは単純に踏んで、低中回転からの高回転盛り上がりを楽しむ。どっちも良いよね。
RAV4に乗って感じた印象、CVTについて。
CVTは低速側に固定ギヤを持つダイレクトシフトCVT。乗れば発進時に独特の動きを示し、全体的にメリハリのある変速プログラムになっていると感じる。
ただこれが筆者の乗り方とは合わず、それは今回も一緒。
例えばゆっくり時間をかけて少しずつアクセルを踏んだり、ゆっくり時間をかけてアクセルを戻す時、迷うような挙動を出す。回転数が上がったり下がったり、迷う挙動を示すポイントがある。
あまり丁寧に踏もうとせず、スッと踏んだほうが良いんだけど、瞬間的に乗り方を変えられるわけじゃないです。
ダイレクトシフトCVTと名がつくCVTも、他のエンジンとの組み合わせではそんなことないので、乗り手とクルマの相性なのでしょう。
ゆっくり踏んでいくときは、挙動を抑えて滑らかに加速したい時だから、それに応えて穏やかさが欲しい。
強い加速時にダイレクト感を強調するのなら、唐突感を出さない緻密さが欲しい。
演出だけのダイレクト感って言うより、ダイレクト感て唐突さではなく、細かな操作に細かく反応してくれるかだと思う。
このあたりはCX-5の試乗レビューで語っています。
ドライブモードは「エコ」「ノーマル」「スポーツ」の3つ。それぞれにセレクトボタンが用意されていて直感的です。
手元見ないと押せないけどね、適当に押してもフル液晶メーター全体を使って返事してくれるから、何を押したかわかりやすい。並び順だけ覚えておけばOK。
気になるフィーリングは、ノーマルが最も走りやすいのはいつもの通り。エコは乗りにくいってほどじゃないから普通に使えると思う。
スポーツは加速時、一瞬のラグからの唐突な加速というキャラがノーマルより目立ち、元気の良さを楽しむのには向いています。
RAV4の4WD。アドベンチャーには「ダイナミックトルクベクタリングAWD」というシステムが搭載されます。
これは3つのカップリングを介して駆動力が配分され、ベクタリング機能を発揮させるそう。具体的には前輪と左後輪、右後輪の3分割。後輪が左右トルク制御されます。
長くなるので曲がるに関するはハンドリングのページにて。
普通の舗装路で普通に発進加速した時。時速30kmあたりまでは前後50:50程度の配分で加速し、40kmに達するころには完全な前輪駆動に。
そこからの速度では、前回踏んでも前輪駆動で加速します。きっと無駄なく抵抗減らして加速ということでしょう。
官能性能的な部分。駆動輪の違いであろう車体の動きに違いがでます。
発進時やごく低速からの加速では、リアサスが沈んでの加速で上質感あります。ほんの1mmでも2mmでも、リアが沈む感覚。RAV4ではリアシートに座っていてもこれが感じられます。
速度上がって加速時はフロント駆動。逆にフロントの伸び縮みが伝わってきます。やはりほんの1mmでも2mmでも、前が素早く動くとぴょこぴょこ感に繋がりやすいもの。クルマは前に進むから仕方ない。
アクセルOFF時も多分一緒。減速力はメーターに表示されないから予想だけど、加速時と同じような感覚。どのタイヤにエンジンブレーキがかかるのかによって、挙動が異なります。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部画像は拡大します。
「ダイナミックトルクコントロール4WD」と名前がつけられたこの4WD、長いコーナーで舵角つけながらアクセル踏むと、また違った様子を見せます。これぞベクタリング機能。
日常の発進、それも舗装路で4WDらしさが味わえるだけでなく、ベクタリング機能も日常で味わえます。
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ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
受け売りではなく、カタログ的ではなく、レビューです。
評論家様との違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
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