間違いいっぱいの自動車選び。CX-5・2024年式の試乗感を追記。
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マツダ・CX-5(KF型KFEP・2000ccガソリンモデル)2024年式グレード「20Sスマートエディション」です。
CX-5、20Sスマートエディション。2023&2024モデルのみ存在するグレードで、装備類が限定されるベーシックなグレードです。
価格は291万円。以前の「プロアクティブ」というグレードと同価格です。価格は一緒ながら装備は多少省かれ、主なところではパワーテールゲートが省かれます。
ちょうど値上げされる車種が多い時期で、大幅値上げされることも多々あります。
そんな中ですから、装備省いても価格キープは素直に嬉しい!求めれば求めるだけ、クルマの価格は上がっていくからね。
加えて、走る部分の質感を削ってないのが嬉しいところ。
普通は見えにくい部分、わかりにくい部分から削るだろうというのは予想できます。
1年開けてのCX-5試乗では、少なくても質の低下は感じられず。この辺りがマツダらしいところ。トヨタだったら?ホンダだったら?マツダの他車種だったら?想像してみると面白いです。
2025年のCX-5は値下げ傾向!新しいグレード名が与えられた「20S iセレクション」は281万円。「XD iセレクション」は313万円。
次期型が噂されるモデル末期ということを考えれば、ここから値引きを引き出したいところだけど、値上げが当たり前の時期の値下げは嬉しすぎます。
スターティングプライスの値下げって、なかなかないよね。
iセレクションでも装備的にはクラス以上と感じられ、360度モニターなど標準装備。下のクラスで上級グレードを選ぶような装備が標準です。
内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
1年ぶりにCX-5試乗し、良いと思える点がいっぱい。劇的に進化したということはないだろうから、筆者の感覚の変化で、今まで気づかなかった魅力に気付けたのかも。
普段乗るクルマ、基準にするクルマ、CX-5への期待、記憶の美化、芯となる印象はしっかり言語化して脳内に貯めているものの、考え方は進化し続けてるはず。みんなそうだよね。
今回のCX-5試乗で最も楽しく感じたのが、「細かな操作に反応してくれるエンジンとステップ式AT」。
ごく低回転の1000回転1500回転での話。反応シャープな高回転での話じゃないです。
アクセルペダル操作、細かい1%単位の操作に反応してくれて、僅かな加減速や音の変化で反応を返してくれる。
細かい操作に応えてくれるから、アクセル全閉にしないアクセルワークが凄く楽しい!すごく、すごくです。
完全にアクセルを離さない領域での操作。
例えば5%踏んで1%まで戻して、3%踏む。アクセル開度センサーで電圧をモニターしているようなアクセルワークが楽しめます。
同時に、相当に滑らかな運転が可能だから、渋滞中だって楽しいし快適。
スポーツカーじゃないし2000ccクラスだし普通の4気筒だし。ついでにSUVだし。でもね、これがいいのよ。
今まで本格的なMTが基準になっていたのかもしれない。するとステップ式ATの魅力やエンジン・ミッションの緻密な制御から良さを感じられなかったかも。
以下続けて、CX-5惜しいよねという話。
上記の魅力、音で応えてくれるからわかりやすい。けど、細かな操作をしない&意識がないユーザーからすれば、うるさいとなるかも。
このあたり、ハリアーと比較すると面白いです。
ちょうど2024年式同士でCX-5とハリアーを比較できたので以下。
特別なクルマ好きではないユーザーにどっちが好まれるかは、わかりやすいよね。
ペルソナとか呼ばれるターゲット層、主たるユーザー、どういったお客様に向けた商品かという点で違いが感じられます。自分はここで選ぶなら即答でCX-5。
低回転での特徴に加えて高回転も加えると、凄くわかりやすい。
ハリアーのM20A型2000ccは、高回転での盛り上がりがかなり豪快。アクセル開度が高いときは、びっくりするほどノイズも振動も盛り上がる。
繊細に煮詰められ、山道で高回転キープが苦にならないCX-5と、日常で静か、踏めばメリハリ強いハリアー。
とってもわかりやすく、楽しい比較でした。
どっち選ぶか?パワトレだけなら甲乙付けがし。ただクルマ全体で見ればハリアーの方が動きが荒っぽい。デビュー時からね。
代わりに異なる魅力があるけど、もう少し洗練してほしいなと思う部分があります。
上記で上げたレスポンスの話とか、繊細に詰められたような細かな部分。オーナー様には味わって欲しいし、誇って欲しいと思う。
メーカーのCMじゃないよ。こういったクルマが当たり前になって欲しいだけ。
アクセルをわずかに踏む時、細かな操作を意識し、返ってくる反応を意識する。これだけで、クルマと対話できて楽しいし、先読みしながらの滑らか運転がどんどん上達するはずです。
今回試乗したCX-5は、oddメーター6000km。タイヤ空気圧をビシッと調整して運転すれば、今までと同じ良さが感じられました。
リアシートに座って走行しても同様です。
真冬で寒かったので、その分くらい、気持ち硬さがあったかなという印象。
走行性能優先という事も多いマツダ車の中で、快適性が重視されているであろうバランス。フロントシートでもリアシートでも、この良さを感じられます。
衝撃柔らかく、落ち着きもしっかり。
特にピッチングが抑えられた乗り心地とか、お手本的な穏やかステアフィールとか、締まりすぎてない減衰特性とか、同乗者がいるドライブには最適すぎるほど最適。
こうした部分、単に柔らかいだけじゃないとか、言葉変えれば賛辞はいくらでも!ってくらいの魅力です。
逆に、ダンパーの質がもうちょっと...ハンドルに振動が...欲だって言い出せばキリがありません。
と考えていくと、現在の筆者にとって、最適と思える快適性と走行フィールです。
乗り心地良くて、挙動は落ち着き、ハンドリングやパワトレだってクルマとしっかりコミュニケーションが取れる。
良い点ばかりだけどすると、弱点ないの?って話にもなります。
そしたらそれは、当然あります。単純な良し悪しだけではなくて、誰かにとっての長所は誰かにとっての短所という場合もある。
CX-5で「ここは短所として捉える方も多いだろうな」という点を、動画にしています。
下記ページに動画を埋め込んでいます。
CX-5ガソリンモデル(特徴概要)
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」試乗レポートです。
2024年式CX-5に試乗して、改めて感じた魅力や長所短所、動画でまとめます。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。