間違いいっぱいの自動車選び。カローラツーリング。マイナーチェンジで登場した1500ccモデル。
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トヨタ・カローラツーリング(2023年式MZEA17)マイナーチェンジ後の1500ccエンジン搭載車。ガソリンモデルの試乗レポートです。
乗り心地と操縦性のバランス含め、レベル高いよね!と感じるカローラツーリング。特定のクルマ好きではなく、多くの方に支持されるバランスだと思います。
ハンドルの中心は固められ、直進性が高く感じやすい。足回りはソフトタッチながらハンドルの効きは良好。ハンドルは軽く回るのに中心に戻すチカラは強い。
往年のクルマ好きからすれば不自然なフィーリング。
でもね、無造作に走るんだったらすごく良さを感じられる。
特別クルマ好きでないドライバーがすごく良いと感じるであろうフィーリングだし、幅広い層から支持されそうなフィーリング。
トヨタユーザー、カローラユーザー、主たるお客様に合わせたハンドリングと考えたら、ピッタリな特性だと思います。
ステアフィールとか路面インフォメーションとか、ハンドルから喜びを感じるユーザーには向きません。
良し悪しでいったら良いです。レベル高いです。でも特性として、そうしたユーザーの方向を向いていない。
トヨタ車のレベル、カローラのレベルが劇的に上がったと言われるけど、特性はまた別です。
お肉で人口霜降りが登場して、安くて柔らかくてジューシーなお肉が味わえるようになりました。
先日食べたロースは、カルビより柔らかくて100g2000円。
値上がる一方のクルマ、高価で本格的なのは当然だけど、普及価格で良いものをとなると、加工牛が一般的になっていくのかな。
同じ加工牛でも最近のホンダは筆者でも納得の味付けだから、メーカーの考え方の違いってやっぱりあると思います。
クルマは運転好きの為だけに存在するわけじゃなくて、でも一方で、ドライバーが運転する乗り物。道具〜趣味性と価値観も幅広い。
この中でバランスがあるから、複数のメーカーがあって複数のモデルが存在する。
中には草取りに趣味性を感じる方もいらっしゃるかもしれないけど、普通は仕事。実用から趣味まで幅広い、クルマってほんと楽しいです!
山道を走ると、慣れるまで上手に走れず、時間がかかりました。
ハンドル中心が固められているからチカラが入りがち。
そして切ると反応いいけどサスペンションはフワッとした領域がある。
さらにこのフワッとした領域がストローク感を伝えてこないから、曖昧な感覚になる。
結果、あんまり細かいこと気にしていたら運転してられません。 という事になりました。
自分の基準から考えると、丁寧に運転するより、適当に走って良さを感じられる感覚。
クネクネ道をしばらく運転し、徐々になれて違和感がなくなりました。
車線中央をキープする運転支援と、車線からの逸脱を補正してくれる運転支援。ここは最近のトヨタ車と比較して、良い印象でした。
カローラツーリングは2019年デビューということで、1世代前のフィーリングなのかも。試乗したカローラツーリングは2023年式です。
LDAは設定から2段階+OFFから選べます。
設定「弱い方」で走ってみましたが、これなら常時Onでも運転の邪魔に感じないかもしれません。
理由はステアリング中央が固められる特性。同時にアシストされるチカラが弱め。この2点によるもののと思います。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
カローラツーリングの価格は210万円スタートで、試乗したグレードGは233万円。この価格からすると、静粛性は高いです。ノイズの聞こえ方もよい感じです。
エンジンの存在感が薄いので、フロントシート最大のノイズ源がおとなしい。
それ以外にも自車が発生するカチャカチャ音やうなり音が抑えられ、静粛性は高いです。
雨上がりの水たまりにも入ってみたのですが、水が跳ね上がる音(スプラッシュノイズ)もよく抑えられていました。「ジャー」が「シャー」という感じ。
リアシートもフロントシートほどではないですが好印象です。
排気音が気にならないですし、それ以外のノイズは遠くの方、どこから聞こえるというわけではなく、指向性ない音がどこか遠くで鳴っている感覚。
同じノイズレベルだとしても、遠くのどこかで鳴っている感覚のほうが、不快感ありません。
テールゲート、リアハッチのパネルが、樹脂製と思われます。
叩いた感覚がそうですし、併売せれるカローラフィールダーは分解して確認しました。
鉄板、鋼板と比較して、音(振動)を減衰させる樹脂パネルですから、テールゲートから回り込んでくる音が抑えられる、結果、指向性の弱いノイズがどこかで鳴っているような感覚に繋がるのだと思います。
ブレーキフィールもハンドリングと同様、適当に使ってちょうどいいのかも。筆者みたいなタイプに合わせたら、普通のユーザーは扱いにくくなるか価格が上がるかw
今回試乗したカローラツーリングは登録後1年、oddメーター2万km。そこそこ走られた車体なので、個体差かもしれないという前置き。
ブレーキペダルのタッチは軽く、ストロークは長め。踏んでいくときの速度調整は難しく、緩めてくる時の操作はやりやすい、くらいの感覚。
ブレーキのオートホールドは、数回試して使わなくなりました。
解除の時、コクっと車体が揺れます。同乗者がいたので遠慮しました。
コーナーや挟路地で気になる、ボディ見切りと車両感覚のとりやすさについて。
Aピラーはどちらかといえば寝ていて、太さも太い。ただ最近のクルマは同じような傾向だから、特別なことありません。
カローラのイメージからすると、圧迫感や視界より、ボディデザインが優先されたのだろうというイメージ。
試乗中は「太いかな?」というより「太いよね」と感じたので、何かそう感じさせる部分があるはず。位置的な影響か付け根が低い関係か。
一時停止での左右確認時、ちょっと見えにくかったりしました。
またドアミラー位置も手前よりと感じられ、左側合流時の視線移動は大きめ。でもその代わり、ミラーとピラーの隙間は大きく開いていて、信号待ちで横断歩道の歩行者はよく確認できました。
気になるならAピラー付け根がもっとドライバー寄りで、ドアミラーもそこに、というレイアウトが望ましいところ。ただ少数派です。
ボディ前方は、ダッシュ先端が低く感じられ、シートを下に下げても走りやすい。調子に乗って下げるとボンネットは見えませんが、覗き込めば半分くらい見えます。
で、同じようなBセグコンパクトカーと比較すれば、前方の感覚は取りやすいです。
理由はドライバーの位置と、Aピラーの位置角度と、タイヤ位置の関係でしょう。
ハンドルを切っている時はもちろん、切っていない時もなんとなく、前の感覚が取れます。
どうせ前が見えないんだったら、大きいクルマの方が運転しやすく作られている傾向。ずっとずっと前から一緒です。
コーナーで気になるタイヤ位置のつかみやすさは、並です。最初は寄りきれずに切り増しするなどしてしまいましたが、すぐ慣れました。
ここは同じカローラでも、ボンネットの形状からカローラクロスの方が走りやすい。
自車位置がどれだけ掴みやすいかは、ハンドリング性能以上に、ハンドリングフィールに関わってきます。
今ここ!そしてここに行きたい!というのがハッキリして、そのとおりに走りやすいかどうか、これが一番のハンドリング評価軸だと思います。
逆にね、低い障害物の確認は、低いクルマの方が確認しやすいです。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
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評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。