自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」

2024年記事 トヨタ

カローラツーリング試乗「2」
燃費、エンジン質感、加速感

間違いいっぱいの自動車選び。カローラツーリング。マイナーチェンジで登場した1500ccモデル。

2ページ目です。

「試乗時燃費とエンジン質感、加速感、CVTの印象」

トヨタ
  • グレード:“G”
  • 年式:2023年式
  • 車両価格:233万円
  • デビュー年:2019年10月〜
カローラツーリング・内装インパネカローラツーリング・内装メーター

トヨタ・カローラツーリング(2023年式MZEA17)マイナーチェンジ後の1500ccエンジン搭載車。ガソリンモデルの試乗レポートです。


  1. カローラツーリング「1」特徴と乗り心地
  2. カローラツーリング「2」エンジン質感・燃費
  3. カローラツーリング「3」ハンドリング・静粛性
  4. カローラツーリング「4」内装(フロント)
  5. カローラツーリング「5」 内装(リアシート)

関連ページ

  1. カローラクロス(ガソリン1800cc)試乗感
  2. カローラクロス(ハイブリッド)試乗感

試乗時の燃費

カローラツーリング:試乗時の燃費

カローラツーリングに試乗中の燃費。YouTubeでも燃費の動画を上げていますので、どんなところを走っているかなど、ぜひ動画もよろしくお願いします。

カタログ燃費

ボディデザイン・リアカローラツーリングのWTLCモード燃費は19.0km/L。車重1280kgのミドルクラスワゴンとして優れた数値だと思います。

エンジンは評判今一つな3気筒1500ccエンジンですが、カローラとの組み合わせだと、ネガは相当に抑えられています。

参考にセダンとハッチバック

同じエンジン(M15A-FKS)を搭載するセダンだと、車重1260kgで燃費19.4km/L(グレードG)。

ハッチバックのスポーツ、高性能な2000ccエンジン(M20A-FKS)を搭載し、車重1350kgで燃費18.3km/L(グレードG・価格248万円)。

またマイナーチェンジ前のカローラツーリング、1800ccエンジン搭載車は車重1310kg、燃費燃費14.6km/Lでした(グレードは同等のS)。

良い時と悪いときの燃費

動画の企画もあって、渋滞中の燃費をチェックしてみました。平日夕方の通勤時間帯。2時間で距離26.5km。平均時速9kmでの走行でした。

合わせてその後、高速道路を含む流れの良い道を1時間ちょっと走行。そのときの燃費です。

燃費1燃費2

左が渋滞メイン、右が高速と流れの良い道です。

  • 距離26.5km。平均時速9kmで走った時・ほとんどの時間で燃費8.7km/Lが表示されていました。

上の写真は、その後移動した後の撮影です。

その後、継続して高速道路へ。

  • 渋滞と合わせて距離34.6km、時間3時間30分、燃費17.3km/Lが表示されていました。
別の日の昼間

燃費3

昼間の市街地〜幹線道路。

撮影時、tripメーター切り替えるのを忘れちゃったので、距離はわからないんだけど、午前中から15時まで走ったときの燃費。

燃費11.0km/Lが表示されました。道が空いている場面だと、燃費15.0km/Lくらいが表示されていました。

 


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

試乗:エンジン質感

カローラツーリング:エンジンルーム

2022年10月のマイナーチェンジで、ガソリンモデルの主力は3気筒1500ccになりました。型式は「M15A-FKS」。特徴は熱効率の高さと、3気筒らしい目立つ振動など官能性能の低さ。

でもね、カローラツーリングとの組み合わせだと、嫌な部分はほとんど目立たず、相対的に滑らかだね!と感じられました。

3気筒エンジンが!びっくり!

質感という面では評判よろしくないトヨタの3気筒エンジンが、ビックリしました!エンジンかけた瞬間から、ネガティブな部分が目立たない!

初めてエンジン始動した瞬間、おお!静かだよ!

初めて走り出した瞬間、おお!滑らかだよ!

エンジン音質的には3気筒M15Aのそれなんだけど、絶対的に音量が抑えられているし、何より振動が抑えられているから滑らかという印象に繋がる。

さすがに3日乗っていたら慣れちゃったけど、車体による差は大きいと改めて感じました。

さすがカローラクラス!

同じエンジンなら、大きく重い車体に搭載したほうが、存在感が薄い。
逆に同じ車体なら、小さいエンジンのほうが存在感が薄い。

これは今までの経験から感じるところだけど、やっぱりカローラでもそうでした。

エンジンルームエンジンマウント含むシャシーの剛性感とか、微振動をどうするかという考え方の差もあるでしょう。

結果としてカローラツーリングですと、ヤリスやヤリスクロス、シエンタで感じたよりも、静かで低振動と感じられました。

3気筒らしい部分も少しはある

音質を除いて2点。個体差かもというレベルで、わずかに気になった点。

ステアリングと振動ひとつはハンドルに伝わってくる微振動。手がビリっとしちゃうような、ほんの僅かな細かい微振動です。

もうひとつはアクセルを踏んで離して、踏み直した時の挙動
速度や回転数など状況によって、カコカコしたギクシャクが発生する時がありました。

3気筒エンジンのクルマで感じることの多い挙動です。

嫌ならハイブリッドモデルを!

トヨタ車のラインナップは素晴らしく、多くのモデルで純ガソリンとハイブリッドが併売されています。

つまり、滑らかさに不満があれば、ハイブリッドモデルを選べばOK!ということになります。

試乗:加速感

カローラツーリング:加速感

日常域での落ち着きが優先されたようなカローラのシフトプログラム。なのでゆっくり走行時は小排気量を感じにくい。
反面、合流が続いたり、登り坂が続いたり、アクセル操作が早く大きくなる場面はちょっと苦手。

日常走行で快適

フロントタイヤ先に話に繋がって、ゆっくりした流れの幹線道路とか、マイペースで走れる田舎道とか、こうした部分は得意中の得意

エンジンは低回転が多用されるから、小排気量を感じさせず、音量も静か。

低回転でアクセルを大きく踏んだ状況を、電子制御スロットルで作り出しているのでしょう。アクセルを少し踏んでるのに大きく踏んでる状態。それでいて、アクセルペダルの早開きも感じさせません。

流れが早い時は忙しない

ボディデザイン・サイド信号ダッシュが速い時、合流が連続する時、登り坂が続く時。つまりマイペースでは走れないこんな時、苦手なシチュエーションになります。

アクセル全開にすると、しばらくのための後に加速力を発揮。このラグによって、溜めて飛び出てを繰り返すことになります。

またコンフォート的なCVTプログラムによって、低い回転数をキープしようとするタイプなので、ドライバーは必要ならアグレッシブに、早めに素早くアクセルを踏み込むという操作が求められます。

全開加速時はビートの効いたサウンド

アクセル全開で加速中は、ビーーーーンという音質が気持ちいい!

メーターシューーーンという滑らかな音質ではないのですが、その分、ビートの効いた音質と表現させていただきます!

これもシエンタなどと比較すれば音量レベルは抑えられ、「聞かせる」というよりは「抑えられた」音量です。

もっと迫力を感じたければ、シエンタやヤリスクロスがおすすめです。

試乗:CVT印象

カローラツーリング:シフトセレクター

話はさらに繋がってCVTの印象。加速感自体は良い時あって苦手な時あってと、良し悪し両方あるんだけど、CVTはもう少し賢くなってと感じます。

踏み込む早さは制御されてない?

アクセルペダルを同じ量だけ踏み込むにしても、ゆっくり踏み込むと途中で回転数を下げる制御が入る。
アクセル全開からゆっくりペダル踏力を緩めると、スッと落とされる瞬間。

シフトセレクターどちらもドライバーの意とは異なる時に、巡航に移ったと認識される。

「ギクシャクするからゆっくり踏みこむ」とか「回転数落としたくないからゆっくり緩める」操作をしたいんだけど、それを許容してくれません

これはカローラツーリングに限ったことではないんだけど、そんな時こそMTモード!

PWRモードとMTモード

いわゆるパワーモードとMTモード。強い加速が必要なシチューエーションでは、「PWRモードに入れておく」「MTモードを活用する」といったドライバーによる制御が可能です。

ドライブセレクター・PWRモードこれによって、ラグや加速の唐突感を和らげて、ギクシャク感を減らせます。

パワーモードは瞬間的に押せる位置にないから、とっさの時はMTモードを使ったほうが簡単です。

シフトセレクターDレンジから

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。

カローラツーリング・内装(昼)カローラツーリング・内装(夜)

動画:渋滞中の燃費とパワートレーン印象

渋滞中の燃費を見ながら、燃費の話題、乗り心地やエンジンやCVTの話題で話しています。

カローラツーリング燃費チェック

カローラツーリング

トヨタ

COROLLA TOURING (ツーリング)

  • 試乗グレード:“G”
  • 型式:MZEA17W
  • 年式:2023年式
  • 車両価格:233万円

エンジン概要

  • 排気量:1500cc
  • エンジン型式:M15A-FKS

その他概要

  • 車重:1280kg
  • ボディサイズ:4495×1745×1460mm
  • 発売開始:2019年10月
試乗レポ・ライター

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