間違いいっぱいの自動車選び。カローラツーリング。マイナーチェンジで登場した1500ccモデル。
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トヨタ・カローラツーリング(2023年式MZEA17)マイナーチェンジ後の1500ccエンジン搭載車。ガソリンモデルの試乗レポートです。
カローラツーリングに試乗中の燃費。YouTubeでも燃費の動画を上げていますので、どんなところを走っているかなど、ぜひ動画もよろしくお願いします。
カローラツーリングのWTLCモード燃費は19.0km/L。車重1280kgのミドルクラスワゴンとして優れた数値だと思います。
エンジンは評判今一つな3気筒1500ccエンジンですが、カローラとの組み合わせだと、ネガは相当に抑えられています。
同じエンジン(M15A-FKS)を搭載するセダンだと、車重1260kgで燃費19.4km/L(グレードG)。
ハッチバックのスポーツ、高性能な2000ccエンジン(M20A-FKS)を搭載し、車重1350kgで燃費18.3km/L(グレードG・価格248万円)。
またマイナーチェンジ前のカローラツーリング、1800ccエンジン搭載車は車重1310kg、燃費燃費14.6km/Lでした(グレードは同等のS)。
動画の企画もあって、渋滞中の燃費をチェックしてみました。平日夕方の通勤時間帯。2時間で距離26.5km。平均時速9kmでの走行でした。
合わせてその後、高速道路を含む流れの良い道を1時間ちょっと走行。そのときの燃費です。
左が渋滞メイン、右が高速と流れの良い道です。
上の写真は、その後移動した後の撮影です。
その後、継続して高速道路へ。
昼間の市街地〜幹線道路。
撮影時、tripメーター切り替えるのを忘れちゃったので、距離はわからないんだけど、午前中から15時まで走ったときの燃費。
燃費11.0km/Lが表示されました。道が空いている場面だと、燃費15.0km/Lくらいが表示されていました。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
2022年10月のマイナーチェンジで、ガソリンモデルの主力は3気筒1500ccになりました。型式は「M15A-FKS」。特徴は熱効率の高さと、3気筒らしい目立つ振動など官能性能の低さ。
でもね、カローラツーリングとの組み合わせだと、嫌な部分はほとんど目立たず、相対的に滑らかだね!と感じられました。
質感という面では評判よろしくないトヨタの3気筒エンジンが、ビックリしました!エンジンかけた瞬間から、ネガティブな部分が目立たない!
初めてエンジン始動した瞬間、おお!静かだよ!
初めて走り出した瞬間、おお!滑らかだよ!
音質的には3気筒M15Aのそれなんだけど、絶対的に音量が抑えられているし、何より振動が抑えられているから滑らかという印象に繋がる。
さすがに3日乗っていたら慣れちゃったけど、車体による差は大きいと改めて感じました。
同じエンジンなら、大きく重い車体に搭載したほうが、存在感が薄い。
逆に同じ車体なら、小さいエンジンのほうが存在感が薄い。
これは今までの経験から感じるところだけど、やっぱりカローラでもそうでした。
エンジンマウント含むシャシーの剛性感とか、微振動をどうするかという考え方の差もあるでしょう。
結果としてカローラツーリングですと、ヤリスやヤリスクロス、シエンタで感じたよりも、静かで低振動と感じられました。
音質を除いて2点。個体差かもというレベルで、わずかに気になった点。
ひとつはハンドルに伝わってくる微振動。手がビリっとしちゃうような、ほんの僅かな細かい微振動です。
もうひとつはアクセルを踏んで離して、踏み直した時の挙動。
速度や回転数など状況によって、カコカコしたギクシャクが発生する時がありました。
3気筒エンジンのクルマで感じることの多い挙動です。
トヨタ車のラインナップは素晴らしく、多くのモデルで純ガソリンとハイブリッドが併売されています。
つまり、滑らかさに不満があれば、ハイブリッドモデルを選べばOK!ということになります。
日常域での落ち着きが優先されたようなカローラのシフトプログラム。なのでゆっくり走行時は小排気量を感じにくい。
反面、合流が続いたり、登り坂が続いたり、アクセル操作が早く大きくなる場面はちょっと苦手。
先に話に繋がって、ゆっくりした流れの幹線道路とか、マイペースで走れる田舎道とか、こうした部分は得意中の得意。
エンジンは低回転が多用されるから、小排気量を感じさせず、音量も静か。
低回転でアクセルを大きく踏んだ状況を、電子制御スロットルで作り出しているのでしょう。アクセルを少し踏んでるのに大きく踏んでる状態。それでいて、アクセルペダルの早開きも感じさせません。
信号ダッシュが速い時、合流が連続する時、登り坂が続く時。つまりマイペースでは走れないこんな時、苦手なシチュエーションになります。
アクセル全開にすると、しばらくのための後に加速力を発揮。このラグによって、溜めて飛び出てを繰り返すことになります。
またコンフォート的なCVTプログラムによって、低い回転数をキープしようとするタイプなので、ドライバーは必要ならアグレッシブに、早めに素早くアクセルを踏み込むという操作が求められます。
アクセル全開で加速中は、ビーーーーンという音質が気持ちいい!
シューーーンという滑らかな音質ではないのですが、その分、ビートの効いた音質と表現させていただきます!
これもシエンタなどと比較すれば音量レベルは抑えられ、「聞かせる」というよりは「抑えられた」音量です。
もっと迫力を感じたければ、シエンタやヤリスクロスがおすすめです。
話はさらに繋がってCVTの印象。加速感自体は良い時あって苦手な時あってと、良し悪し両方あるんだけど、CVTはもう少し賢くなってと感じます。
アクセルペダルを同じ量だけ踏み込むにしても、ゆっくり踏み込むと途中で回転数を下げる制御が入る。
アクセル全開からゆっくりペダル踏力を緩めると、スッと落とされる瞬間。
どちらもドライバーの意とは異なる時に、巡航に移ったと認識される。
「ギクシャクするからゆっくり踏みこむ」とか「回転数落としたくないからゆっくり緩める」操作をしたいんだけど、それを許容してくれません。
これはカローラツーリングに限ったことではないんだけど、そんな時こそMTモード!
いわゆるパワーモードとMTモード。強い加速が必要なシチューエーションでは、「PWRモードに入れておく」「MTモードを活用する」といったドライバーによる制御が可能です。
これによって、ラグや加速の唐突感を和らげて、ギクシャク感を減らせます。
パワーモードは瞬間的に押せる位置にないから、とっさの時はMTモードを使ったほうが簡単です。
シフトセレクターDレンジから
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
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評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。