評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。トヨタ・SAI(型式AZK10)「G」の試乗レポート。
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セダンボディのハイブリッド車SAI。1回目のマイチェン後モデルで2012年式です。
質感にこだわる当サイトらしい話題がコレです。
SAIのフロントタイヤの後側、フロアの下に樹脂製のアンダーカバーが付いていますが、雨の日はこのアンダーカバーに当たる水の音が非常にチープ。バシャバシャと音を立てます。(自動車用語ではスプラッシュノイズ)。
問題がなければこのカバーを取っちゃいたい。
仮にちょっとくらい燃費が落ちても文句なし。
でもこれ、意味があるから付いてるんだよね?
「このアンダーカバーは高電圧の配線を保護してます。外しちゃだめです」
ですって。
しかし比較的簡単に外せるみたいなので、自己責任において”加工”という手もある。制振材などで対策すれば多少は良くなる可能性もあります。
筆者は父親とSAIを共同で所有しているんですが、彼女の父親が、レクサスそれもHS250を購入しました!
なんというかもう、もうね、日本人。見栄張るなって言ってやりたいww
仕方ないんで、試乗させてもらいました。
SAIの兄弟車で、装備内容を合わせれば大きくは価格が変わらない「レクサス・HS250h」。
レクサスというブランドのメリットを考えると、SAIより、レクサスHSの方がお得感あります。
ボディは外板一部とバンパー、ディテールが異なり、全長は約10cm、HS250の方が長い。
内装はレクサスHS250が圧倒的に質感高く、ダッシュボード、センターコンソール、ピラーにルーフといった部分の材質・内張素材が見るからに良いものになります。
メーターパネル内やステアリングデザインもレクサスらしく、想像以上にイメージは違います。
1割2割の価格アップで所有満足度は非常にアップ!(値引き除く)。
レクサスディーラーなら広く快適な休憩所で美味しいコーヒーまで出してくれます。ソファでタバコが吸えるスペースだってあります。
いつも空いている整備工場で待ち時間も最小限。
単純に考えれば、レクサスを買う方がお得で賢い選択肢。でも実は、そうとも言えないのがこのSAIとHS250の面白いところ。クルマの乗り味はSAIがウワテと感じられる。
内外装の差は、簡単に予想できる範囲内。しかしそれ以外の部分、実はけっこう違うところもあり、この辺りが大いに迷う部分となります。
HSはレクサスとは名ばかりでとても極悪な乗り味と質感低いハンドリング感覚を持つ、とても人にオススメできないクルマ。残念ながら多くの比較評価でこういった風に言われています。
筆者の実家にはSAIがあって身内にHS250のオーナーもいる。だから細かなハナシも聞けるし試乗して比較評価もできる。なかなか恵まれた環境です。
車重はSAIが70kg軽く、トランクリッドはパカパカなど劣る部分はあれど、走ればリアの重厚感と軽快感のバランスが良好でSAI優勢。
荒れた路面での騒音は、レクサスHSの方がシャットアウトしてくれるが、総合的な質感、フィーリングではSAIの方が好印象。クルマ好きなら積極的にSAIを選んでも不思議ではありません。
大事なとこなのでもう一度、レクサスHSのフィーリングは極悪。ただしボコボコの路面で伝わって来るノイズはHS250の方が少ない。SAIはフィーリングよく乗り心地も上。
雨の日でもいつも通りのハイペースで通勤することだって出来ます。
このHS250はデビュー初期型のため、年式的な違いも考えられる。でもレクサスがよくてトヨタが悪いとはやっぱり言えず。
レクサスのディーラーでは記念写真の撮影(納車式)があったり、美味しいコーヒーが飲めたり、喫煙できる商談スペースがあったり。
納車式は流石にふざけるなと感じですがw
筆者はこのディーラーに魅力を感じる。知り合いの話をまとめると、レクサスよりヤナセの方がサービス良いみたいだけど、少なくてもクルマ購入するまでは、どちらの営業マンも非常に気持ちいいです。
追記:SAIのトランクリッド、トランクの蓋部分ですが、ここにレジェトレックス制振材を5000円分張ることで、音や閉め心地の質感上がりました。
※内容は辛口評価です。試乗時のチェックポイントを重視!
静かなハイブリッドはタイヤテストに向きそう!ということでいろいろ試しています。このページでは新車時装着タイヤについてを記載。その他は別ページにまとめる予定です。
市販の騒音計を利用して、ノイズを計測してみました。単位はdB。
騒音計ということで音圧に対して補正が掛かっていますが、人間が感じる不快さとは違います。耳障りな音とか気になりにくい音とか、そういった感覚は含まれていません。
タイヤはダンロップ・SPスポーツ230。205/60/16。空気圧F/2.3キロ、R2.1キロ。ミゾ残り5部山。
計測時の周囲の騒音 環境ノイズ / 63.1dB前後
計測時の周囲の騒音 環境ノイズ / 39.6dB前後
計測時の周囲の騒音 環境ノイズ / 43.9dB前後
SAIは耳障りな周波数帯域が軽減されているので、数値よりかなり静かに感じます。
アクセルオフ時に惰性で走る時間を計測しました。
計測3本行ったうちの中間の数値。エネルギー回生も行われていると思いますが、かなり長い時間転がっています。目の前が詰まっていたら、かなり早めからアクセルOFFにできます。
すべてアマチュアレベルの計測なので、厳密な正確性については期待しないで下さい。他のタイヤ、他の車種でもテストを行い、データを集めています。
18ヶ月で45000km以上走行したので、新車のフィーリングを多少覚えているうちに総走行距離が増えた時の感触を味わうことができました。
何が変わったか?一番の懸念材料だった乗り心地、意外にも大きく変わっていません。
正確にはダンパーは多少柔らかくなったのかもしれませんが、タイヤが減って固く感じるようになったのかも。タイヤは新車時から無交換。
最も変化したのは走行中のノイズが大幅に増えました。ゴロゴロするアレです。
SAIのタイヤはミニバンのように外ベリする。もったいないので低価格な輸入タイヤに交換してみました。
実際に購入した後に気付くかもしれないポイントの一つが、パンク修理キットとスペアタイヤについて。SAIではなんと、最上級グレードだけパンク修理キットで、残りはスペアタイヤ。
パンク修理キットはコンプレッサーが付いたタイプで、トランク周辺に設置された電源を利用して液剤をタイヤに送る。簡単なスプレータイプだと劣化しちゃうと出なくなるからって理解で良いのかな。
コンプレッサータイプは利用方法に問題があるかもしれない。スプレータイプのように繋いで押せばいいだけじゃないから、機械が苦手な方にとってはやっかいだろう。一度やってみればたいしたことないから、平常時に取扱説明書を読んでで理解しておくことを推奨。
なんでこんなところをグレードで差を付ける必要があるのか?SAIを購入するお客様を考えれば、慣れたスペアタイヤの方が安心?そう言われれば納得だけど、じゃあトップグレードだけどうして?ってなる。
気になる燃費は、通常利用で19km/L程度。条件が良ければ24km/Lの日もあります。
コースは筆者がよく走行する「信号のほとんどない道〜政令指定都市の中心部に続く幹線道路」。
他のクルマでは4気筒+CVTのマークXジオで13km/L。
その他、セルシオで7km/L、アベンシスで13km/L、フィット1500ccで16km/L、6気筒3000ccアルファードで9.5km/L、アコードセダンで12km/L、レクサスHS250で15km/L、3代目プリウスで22km/L。スイフト1200ccで15km/L。ウィッシュで17km/L。
モデルにより経路以外の条件は異なります。計測は満タン法もしくは、車載のメーターに表示される燃費計の数値です。
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SAI・リアのイメージ
SAI・ヘッドライトのイメージ
アジア系の格安輸入タイヤを使用してみました。使用レポートを掲載中。
400万超の上級グレードにはシートメモリー機能が付く。ステアリングも電動で動作。もちろん助手席もパワーシート。
コンパクトカーレベルのセンターコンソール。シート表皮はこうみえてさっぱりしたジャージ系。だがじっくり近くで見るには耐え難い質。
グローブボックスには照明付き。
相変わらず厚い取り扱い説明書。サービスデータだけまとめた薄いものが別に欲しい。
最上級グレードだけパンク修理キットで、それ以外は普通のスペやタイヤが標準。
ステアリングスイッチでメーターパネル内の液晶が切り替えできる。ハイブリッドのモニタリング切り替えもここのスイッチで可能。ボタンの数はかなり多く、覚えるのは大変。ナビの発話ボタンもココ。
ちなみに中級グレードではステアリング後ろにクルーズコントロールのスイッチが付く。
2回目のマイナーチェンジ後、夜間のエクステリアは非常に尖ってる。
インテリアも尖っている。というより、やんちゃな雰囲気と行った方が正解かな。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。