間違いいっぱいの自動車選び。シエンタ(ハイブリッド)の試乗レビュー。
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トヨタ・シエンタ・ハイブリッド(型式MXPL10)。2023年式のグレード「X」です。
シエンタHV、直進時や曲がる時の印象です。
遊びなくハンドルが効く様子は、先代シエンタとの大きな違い。グッと進化してます。
またサスペンションは減衰力が感じられ、唐突にピョコンとはしにくい。
普通に走りやすいです。でも落ち着いて運転できるから、よりダイレクト感あるステアフィールを望みたくなる。
コストとの関係もあるでしょうから、何でも望めば良いってものじゃないです。
そしたら味付けとして、ハンドル回し心地がもう少し重かったらより良かったかも。
ガソリンはフワッとした部分から動きにくい部分に繋がり、一定以上の入力になるとスコッと動く。
挙動変化を穏やかにと神経がそっちに向いていたので、その他は気になりにくく。
ハイブリッドは、動きが落ち着いているから、よりダイレクト感を求めたくなる。クルマって難しいですね。
ハンドルを切る方向、中心は固められてなく、回し心地は軽い。
逆に戻してくる時は、ピタッと戻る。多少の曖昧さ(自然さ)と直進性が上手くバランスされていると、感じやすいと思います。
多くの方にとって好ましいのだろうけど、クルマ好き視点で見ればクセとも感じられるのが難しい。
ハンドルを中心に戻そうとするチカラは、一定のチカラ、速度で戻ろうとする。言ってみればモーターで回しているような感覚。
品種改良モノがだんだんと天然モノを超えていくんだろうなと、よく思います。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
シエンタHVでは停止時のブレーキが扱いやすかったです。
トヨタのハイブリッド車というと、全くカクンともしないブレーキが難しかったです。プリウスなど不可能でない車種もありますが、神経使うのは一緒。
シエンタではここが扱いやすくなっていて、少しコツを掴むと、いつの間にか停止しているブレーキも可能でした。
ペダルの踏みごたえもカッチリして悪くないです。
停止直前は良いんだけど、そのさらに直前にクセがある。以前は時速1〜0kmが難しかったとすると、シエンタは時速5〜1kmが難しい。そんな印象です。
ほんのわずかに、そおっとブレーキを擦るように、一定踏力で減速。
時間の経過に伴って減速し、停止するはずですが、停止の直前、速度が落ちにくくなります。
クリープが強い車種のように、転がります。
まだ少し、ほんの少し、踏力と減速の関係は独特かなと思います。
思ったコツは、停止直前で踏力を強め、じわっと抜く。これで一定の減速力かつ滑らかな停止ができました。
ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)と操舵支援(レーントレーシングアシスト)で思うこと。
クルーズのOn-Offは独立したスイッチでわかりやすい!今までは減速スイッチが兼ねてることが多かったけど、この方が自然です。
写真左:クルーズのOn-Offスイッチ。走行中に押すとクルーズを開始します。
写真右:「レーダークルーズ」と「通常クルーズ」の切り替えスイッチ。
押すたびにレーダークルーズモードとクルーズコントロールモードが切り替わります。
簡単に言えば、前走車に追従するかしないかだと認識してます。
例えば前走車の加速減速が目立つ場合、離れて通常クルーズを使うなんて使い方が考えられますが、どんな時に使うのかはよくわかりません。
シエンタでは設定範囲が30km/h以上となってまして、試してみると停止中は設定できませんが、30km/h以下でも走り出していれば設定が可能でした。
前回ガソリンモデルでは、30km/h以下ですとメッセージが表示されて受け付けてくれませんでした。細かなバージョン違いが考えられます。
前走車を追従している時、停止はしてくれます。ただ停止保持機能がないということで、ブレーキを踏んでくださいとメッセージが表示されます。
細かいハンドル操作で車線中央をキープしてくれます。カメラは遠くを見ているような印象で、安心感あります。
コーナーでも中央をキープしますから、途中でアシストが切れても不安感がありません。道幅(外側)にはまだ余裕がある状況でバトンタッチされます。
車線中央キープを最優先しているようで、滑らかさとか周囲を気遣った運転はこれからに期待。
例えば隣車線に大きなクルマがいる時、中央から少しずれるなんて制御は、近いうちに取り入れられるかもですね。
コーナーや挟路地で気になる、ボディ見切りと車両感覚のとりやすさについて。
最初にAピラー周辺。ミニバン的でなくてコンパクトカー的。軽自動車のハイトワゴンと比較してもスッキリしてます。
普通だけどそれがいい!視覚的にも、大きなクルマというより軽快な印象を受けます。軽快とか機敏とか、実際の動きだけじゃなくて、視覚的な効果だって大きいです。
見切りはすごく良いわけじゃないけど、心理的にラクで緊張しにくかったです。
この写真でご覧いただきたいのは、ハンドルとナビモニターの関係。少し飛び出ていて、低く座ると気になります。
筆者の好きな位置に座ると(多分低め)、ナビモニターが邪魔です。
それ以外、シート高を少し高めに座るとボンネットが見えます。
全部見えるわけじゃないけど、最も端、中途半端に端ではなくて、かなり端の方が盛り上がっていて、これが目安になります。
中途半端に端が盛り上がっていると、一番端と勘違いして逆効果もあります。
サイドから斜め後ろは、窓の大きさが効いています。
助手席は後ろに下げていると、同乗者がいても真横が見やすいです。
Bピラーあたりに顔がくるように座ると、ドライバーに優しいです。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
シエンタHVで走行中に感想と、価格を話題にした試乗レビューです。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。