間違いいっぱいの自動車選び。タントカスタムの試乗レポート。
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ダイハツ「タント・LA650S」カスタムRS ターボエンジン搭載車です。
先代から走行的質感は大幅アップ、カスタムらしさは大幅ダウン。カスタムはタントの上級グレードです。
乗り心地や静粛性といった快適性について。先代のターボエンジン搭載車と比較すると、大きく進化しています。
このLA650型タントカスタムは乗り心地や静粛性が良好です。
フロントサスペンションの質が高く、単純な段差での衝撃はコンパクトカーより快適だったりもします。
これはタントに限ったことではなく、重量級の軽自動車もしくは上級軽自動車って、上下動は気持ち良いことが多いです。
先代タントカスタムが例外(悪い意味)だったともいえます。
段差を越えるとフロントサスはスルンとストロークし、乗員の上下動はありますがこれが自然なフィーリング。
良いけど良くないような上級車たちだと、段差を伝えず、いつの間にか超えている感覚。
そんな上級車より好ましいとさえ思います。
全体的な硬さでいうと、ちょい硬めだけど普通と思える感覚。筆者的にはちょうどよいです。
なにより、ターボ搭載車なのに硬すぎないのが良いです。
ガチガチなクルマも多いですよね。
2021モデルのタント「X」、NAエンジン搭載車と比較すると、カスタムRSの乗り心地は相当いいです!
「X」の乗り心地はドタバタし、カスタムRSより硬さを感じるくらいです。
実際はそこまで硬いわけじゃないんでしょうが、「X」は質感が低いのでそう感じてしまいます。
ターボ付きの軽自動車ってサスペンションが硬いです。ルークスやN-BOXもそう。
ベーシックなグレード同士で比較すれば、タントはN-BOXに完敗ですが、このカスタムRSなら比較して迷っちゃうくらい勝負できると思います。
ボディサイズの割に小さなエンジンを搭載した感覚で、エンジンの主張が弱いです。
なので3気筒エンジンのネガティブ要素が気になりにくいです。
タイヤノイズや風切り音も、平均ペースの低い軽自動車ではこれくらいで良いんじゃない?と思えるレベル。
ひとつはリアサスのカチャカチャしたノイズ。わずかなのでもしかしたら、動きの渋い部分でカチャカチャした感覚を受けているだけかもしれません。
DNGAとTNGAは同じようなモノかな、とも思いました。
もうひとつはBピラーレス車っぽい、ミシミシとした内装からのノイズ。これはフロントシートよりリアシートで気になります。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
レーンキープサポートが効きすぎて、思い通りに走りにくい... タントに限ったハナシじゃないですが、タントもなかなか、違和感強く介入してきます。
ハンドリングの評価=レーンキープサポートの評価?? なんて思ってしまったタントのレーンキープサポート(以下レーンキープ)。
ステアフィール云々よりよほど、影響が大きいです。
タントの場合は、OFFにしたいのに簡単にはOFFになってくれず。これが困りました。
上の写真のような、ちょい細めのクネクネ道だと、終始レーンキープが介入してきます。
ステアフィールはちょこちょこ変わり、思い通りに走らせてくれません。
もうね、気分はディズニーランドのゴーカートw (勝手に曲がっていく)
率直に言ってコレだと、運転が楽しくないです。
センターラインが薄くなってきている道だと、直線でも気になります。
推測を含みますが、白線を認識するとレーンキープ作動。ハンドルは重く。白線を見失うとレーンキープOFF。ハンドルは軽く。
これを繰り返しちゃいます。
たぶんね、ハンドルを軽く握るドライバーほど気になると思います。
どんな時でも同じステアフィール。負荷がかかっても普通に操舵できるコレ、これこそ、評論家大好きボディ剛性じゃなかったっけ?
レーンキープで変わり続けるステアフィール。剛性感の評価はもう、意味ないよね!?とか思いました。
ステアリングスイッチ(右側)に、レーンキープOFFを連想されるスイッチがあります。
(一般的な形状をしたマークがあります)
でもこれを押してもOFFになってくれません。頭の中はクエスチョンマークがいっぱいです。
仕方なくいろいろ悩んだ挙げ句、ようやくカットができました。
運転席右下の、スマートアシスト(衝突軽減ブレーキ)をON-OFFするようなスイッチ、これを押したらレーンキープがOFFになりました。
(この状態でスマートアシストが機能するかは未確認)
ひたすら悩んでようやくカットできたレーンキープ。この状態で走れば、やっとクルマを運転している感覚。
もう嬉しくてテンション上がって、これだけで凄い楽しいです。
こんな感じなんで、ハンドリングの印象はそんなに覚えてません。ごめんなさい。
一応ね、フロントサスはしっかりストロークするわりにハンドリングはキビキビ。
その代わりリアはワンテンポ遅れてグラっとする感覚が伝わってきます。
時速50km/hで走っていてもこうした挙動を出すから、気持ち良いハンドリングとはいえません。
それでも、つまらないレーンキープから開放された後なら、とびきりの楽しさ!もしかしてこれが、ダイハツの狙い??w
先代から走行的質感は大幅アップ、カスタムらしさは大幅ダウン。カスタムはタントの上級グレードです。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」
一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)。
リアシートにも試乗し、快適性を確認しています。単純な広さではなく、長時間の試乗で感じる走行中の快適性についてです。
段差での衝撃はそこまで不快ではありません。先代のタントカスタム(ターボ車)からは、全く想像できないほどです。
そして、着座姿勢がよく、筆者の体型(172cm)で不快に感じない姿勢で着座できました。
乗り心地に不満はありませんが、ノイズ的な部分では気になるノイズが聞こえてきます。
内装のミシミシ、ギシギシといったノイズです。走行中は気になる時間が長いです。
乗り心地がガタピシしているわけじゃないけど、内装やどこかからの音が気になります。
ブレーキペダルのフィーリングが、なかなかに特徴的です。
初期の効きが緩く、カックンとしない滑らかな減速がしやすいです。踏み始めの効きが敏感なクルマは多いけど、ここまでマイルドなクルマは珍しいくらい。
自分は、こうしたブレーキ特性は好きです。
一応ね、キビキビ走りたい時には一瞬の空走感を感じる時もあり、慣れるには試乗時間が足りませんでした。
もちろんいざという時には、目一杯踏み込むことで過不足ない減速力を発揮してくれるはずです。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。