間違いいっぱいの自動車選び。シビックe:HEVの試乗レポート。
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ホンダ・シビック(2022年式FL4・ハイブリッド)グレード「e:HEV」です。
2022年7月登場のシビックe:HEV。Cセグメントサイズのハッチバックで、全長4550mm、ホイールベース2735mm。
シビックのリアシートは、座り心地と着座姿勢が良いです!
シビックのリアシート、座り心地はまるでセダン!まるでソファ!
レザーはフェイクっぽいので肌触りは相応ですが、何より着座感が良いです。厚み的なボリュームがあって、着座姿勢はソファのような感覚です。
下の写真は座面と背もたれ。
座面は柔らかく、厚みもあります。この下には駆動用バッテリーがあるはずですが、全然わかりません。気になりません。
背もたれはランバーサポート(背もたれの支え)がデザインされている様子。ホンダらしい空気かジェルみたいなブニュブニュ感があります。
それでいて、肩も背もたれに接触するので邪魔にもなりません。
(クルマによってはランバーサポートで肩が浮いてしまいます)
足元は基本的に不満ないスペース。頭上はボディ全高が低い関係から、大柄なユーザーですと圧迫感を感じるかもしれません。
「足元は基本的に」というのは、フロントシートの着座姿勢から。
シート位置が低く、足を伸ばして座る姿勢のため、どうしてもスペースを必要とします。
贅沢なスペースである反面、場所を取るというわけです。
その分フロントシートは前に出すときついです。可能なら後ろに下げて座りたいところですから、そうするとリアシート足元が狭くなります。
Bピラーがグッと内側に絞られていることからわかるように、キャビンのルーフ付近は絞られています。
なのでアシストグリップが気になってしまうような圧迫感があります。
前面投影面積やボディデザインで優れる反面、ということかな。
乗降性はあまり良くないです。ドアを大きく開けても、降りるのがきつかったです。
うりゃ!っと足を上げてサイドシルをまたぐと、足首がサイドステップの部分にペタっと接地。
思わずスカートの中身を意識しちゃうような、じゃなかった、お姉様やおばあちゃんはフロントシートに座ってもらった方がいいかもしれません。
サイドシルが高く、跨ぐように降りる。いわゆるバスタブタイプ。
またシートが内寄りで、外側の幅が広い。ボディ性能的な理由とか、側面衝突の関係があるのでしょう。
頭上は、キャビン上方が絞られているので、無意識に邪魔になっている可能性があります。
※一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
シビックe:HEV、リアシートの快適性に関する印象です。
リアシート乗り心地はフロントシート同等か、条件によってはそれ以上と思いました。
理由は以下2点。
固有振動数(ばね定数でない)的に、リアが硬いと感じないサスペンション。
加えてシビックのラインナップ中でもe:HEVは、ガソリンモデルと比較してリアサスの減衰力が落とされているらしいです。
リアシート座面は柔らかく、厚みもあってコシもある。見た目から想像できないほどに快適性が考えられていました。
単純に柔らかいだけじゃなくて、大きい振動も細かな振動も吸収してくている様子。
このシビックe:HEVではリアシート下にバッテリーを搭載しているみたい。でも言われなければわからないシートです。
ハイブリッド車はクッションが薄かったり、底づきするように固さがでたり、そう感じるクルマもあります。
リアシートの静粛性も、フロントシートと同等レベルが確保されていました。
さらにエンジンノイズは一段と静か!
始動しても常用域で静かなエンジンは、リアシートにいれば存在を忘れていられるほど。
乗車スペースだけで見れば、小さくても広いクルマはいっぱいあります。でもこのクラスになってくると静粛性など快適性で、フロントシートと近いと感じることが多いです。
このあたりがクラス的な差なのかなと思います。
シビックe:HEVのラゲッジルーム。
テールゲート(ハッチ)を開けると、ハッチバッククーペを思い出す感覚。開口部は大きく、奥の方まで開き、フロアは前輪駆動車らしく低いです。
写真3枚目、奥が盛り上がっているのはバッテリー搭載の影響と予想。
写真4枚目、開口部の最低地上高は高く、荷室はバスタブ状。大事な荷物を入れる時は、この方が安心だったりもします。
フラットなタイプと比較してね。
リアシートを前に倒す動作は、筆者の身長(172cm)で手が届きます。
ヘッドレストもちょっと苦しいですが後ろから収納できます。
トランク床部分のボードは、途中で曲がって奥に立てかけられます。
とても使いやすそうに感じました!
ただ、この下になにか入れられるかというと、なかなか難しい。緊急停止版とか大人の身だしなみグッズくらいかな。
パンク修理キットは左サイドに収まります。
形状的にスペアタイヤが入りそうな様子だったら、違う仕様もありそうです。
トノカバーは横に引っ張り出すタイプ。ロール状巻き取られてます。
これは良いと思いました!
左側からグイッと右端までひっぱり、ツメを引っ掛ければ完成!
巻取も滑らかで収納も苦労しませんでした。
フロントツイーターはAピラーに埋め込まれ、BOSEのロゴが付きます。見るからに立派そうなシステムです。
運転席で聞いた音は、想像以上にBOSEらしい音でした。低音が強く、中域は響きが強調される音。
「BOSEの魅力はBOSEらしい音」だと思いますが、フラットな良い音を求めれば調整してください、という感じです。
筆者の感覚だと、低域をバシッとカット。
この状態だとまだ、フロントミッドレンジに引っ張られる。定位はエアコン操作部あたり。
なのでもっと削るか、少しだけ高域をブースト。定位は後述します。
フロントにミッド&ツイーター、リアにミッド&ツイーター、ラゲッジにフルレンジとサブウーファー。気付いただけでもこれだけスピーカーが付いていました。
ツイーターがコアキシャル(同軸)ではなくセパレート(別体)なのは、定位を意識しているからこそ、のハズ。
でも標準の状態だと、定位は後ろもしくは足元。これはもったいない!
リスニングポジションが選べたので、純正タイムアライメントが付いているのかと思いきや、選択した場所のみ音楽が再生される仕様っぽい。
音楽再生の基本は、「同じ音は1つのスピーカーからのみ発する」こと。
多くは2chステレオで録音されますから左右は別の音です。
つまり後ろのスピーカーからの音をカットして、フェーダーを少し助手席側にセット。これでボーカルの口元が目の前にあればOK!
ダメだったら低域をもっとカットするか、窓を開けるか、自身の足の位置を動かしてみてください。高価なシステムが活かせます。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」試乗レポートです。
テールゲートは特に閉めるのが軽いです。コンパクトカーにプラスちょっとくらいのチカラで閉められます。
みてみると、テールゲートの主要部分は樹脂製の様子。なるほどこれが静粛性にも効いていそうです。
あとは重たいガラスの面積が大きいんだけど、ギリギリまで薄く設計されてそう。触ってみた感じで薄そうです。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。