間違いいっぱいの自動車選び。ヴェゼル・e:HEVの試乗レポート。
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ホンダ・ヴェゼル・ハイブリッド(2代目RV5)グレード「e:HEV X」、2022年式です。
試乗した「e:HEV X」のタイヤは16インチ仕様でメーカーはハンコック。新車時装着タイヤと思います(ネット調べ&oddメーター4000kmの車体より)
新車時のOEMタイヤでメーカーによる差は考えにくいけど、タイヤの影響から角が立った乗り心地という可能性も否定できません。
空気圧の指定もF2.1、R2.0(kgf/cm2)と、最近では低い設定値です。やっぱり硬いタイヤなのかな?
初めてヴェゼルに試乗したのは、ディーラーの試乗車。グレードは「Z」という上級グレードでタイヤは18インチ、ステアリングはVGR仕様。乗り心地の印象は良かったです。
(HP記事にはしませんでしたが動画にしてます)
そして今回試乗した「X」では、印象が大きく異なります。第一印象は固くてガチャついて角が立った乗り心地。
Zだったらヴェゼルをオススメしたいけど、Xならフィットをオススメしたくなる。特に乗り始めは、それくらいの差を感じました。
理由はもしかしたらこのあたりかもしれません。
今回試乗したヴェゼルでは乗り心地は固めに感じました。
もちろん固い方向がダメってわけじゃないんだけど、乗り始めは角が立っているのと、ガチャガチャ感が目立って悩みました。
タイヤの空気圧は2回チェックしたし、同じ段差を繰り返し走ったり、ディーラー試乗時と同じコースを走りに行ったり。
「割高感あるけど、乗り味良いよ!」って紹介したかったけど、予想が外れました。
結果、乗り心地のガチャガチャ感はしばらく乗っているうちに解消されました。サスペンションを動かしてないクルマだと、こういう事がたまにあります。
多分これが普通の状態です。
で乗り心地の感想はというと、衝撃で角が立っている感はあって、これが固さに感じられます。
もう少し柔らかければという想いもあります。
でも強いブレーキング時の落ち着いた動きなど考えると、キビキビ運転される方には好まれそうだと思いました。
強いブレーキング時は、ジワっとフロントが沈み込む感覚。スコンと沈むクルマより、車体の沈み込みを伝えてくれないクルマより、滑らかに扱いやすいです(ペダルタッチは別)
ゴムブッシュか何かが柔らかそうで、フワッとした領域も感じるのですが、意識せず載っている限りフワフワ感は気になりません。
そういうこともあって、長時間運転していても、またリアシートに乗っていても、疲れにくいかったです。
降車後、体にフワフワが残るような事もなかったので、酔いにくい可能性もあります。
※一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
乗り心地は悩みましたが、静粛性は印象そのまま。印象良いです!
静粛性に対する印象は良いです。でも、特別静かというわけじゃありません。
静かじゃないんだけど、不快感を感じない音質的な特性。ここが良いと思います。聴き疲れしにくいヘッドフォンみたいなイメージ。
例えば低音域のみが目立つクルマですと、こもり音的な圧力変化が苦痛です。
それ以外にも窓を開けたくなる遮音ガラスとか、特定の条件時だけやけにうるさく感じるクルマとか、いろいろです。
過去には停止中だけ静かなクルマもありましたが、ヴェゼルは静かとはいえないけど不快に感じないバランス良い特性、だと思います。
リアシートも、傾向は近いです。
近いんですがフロントシートよりはノイズボリュームが大きく、印象は普通にうるさいと変わります。
このくらいのボリュームになっちゃうと、印象良いともイイにくいです。
もしカローラクロスと比較すれば、中高域がうるさく感じられる静粛性です。
ハンドリングはちょっと曖昧さが目立つ印象。ステアリングはグリップが太いし、スポーティに見せておいて、実は普通という。
このあたり一体感が欲しかったというのが率直な感想です。
緩いというか曖昧というか、細かな操作に対する反応が今ひとつ。
ゆったり感とか良い意味で抜けてるとかそうしたフィーリングじゃなくて、1世代前の国産車的フィーリング。
最近はこのあたり立派なクルマが多いので、ヴェゼルが悪いというより周りが立派過ぎ、とも思います。
ベーシックなモデルに立派なステアフィール求めるくらいなら、価格下げて〜!って思いからです。
タイヤの厚みと乗り心地の関係、一概には言えませんが、薄くてたわみが減れば、反応は早くなる傾向はあると思います。
すると、18インチに合わせたとすると、16インチだと曖昧さが目立つのかも?
合わせてバネ下重量とバネレートの関係。
もし18インチタイヤの方が重ければ、そして同じバネだと仮定すれば、相対的にバネレートは柔らかい方向に。
タイヤの反応が早くなり、バネが動きやすくなれば、キビキビ感が増す可能性が考えられます。
VGR(可変ステアリングギヤレシオ)、上位グレードに装備されるそう。
18インチの「Z」に試乗した時は、乗り心地とハンドリング両方のバランスが優れていると感じました。
たまたま出来の良い試乗車だったという可能性を除けば、VGRに重点がおかれ、通常仕様は割をくった可能性も。
「X」の試乗車は多くないと思いますが、出来ましたらご確認されてからが、よろしいかと思います。
ステアリングを中心に戻してくる時のフィーリングは良いです。
何も考えなくても、道が真っ直ぐになった時にはステアリングもまっすぐ。そんな感じです。
なので、唐突なグラつきを感じにくく、与えにくいです。
ドライブセレクターをスポーツモードにすると、ステアフィールが重くなる気もします。
いきなり変わるわけじゃなくて、少ししたら重さが増すので、ドライブセレクターの影響ではないかもしれませんが、でもやっぱり、重いよねと、感じます。
ヴェゼルのハンドル回し心地は、通常だと軽め。ハンドルが太いこともあってそう感じます。
一体感としては、重たくなっている時の方が高いです。
ヴェゼル購入をお考えでしたら、どうしても試して頂きたいのが、ブレーキペダルのフィール。途中から先がスッカスカ、踏みこむほどにストロークが長くなります。
手前側は踏む力でコントロール、途中からストローク量が長くなり、奥に大きくストロークするように。
この、踏む力と減速力、ストローク量と減速力、この関係が途中で変化してしまいます。
手前側は扱いやすいので、良いブレーキと感じられるかもしれません。
でも強めの減速が必要な場面では、「おっとっと」となりやすいです。
途中で効き方が変わる感触です。
ていうかそもそも、発進前にブレーキペダル踏んだら、「何このスカスカ感」って感じるはずです。
さすがにこれは、いつの間にか改善される案件だと思いたい!
強く、もしくは素早くブレーキペダルを踏み込んだ時、ボディの動きは好ましいです。
ジワっとゆっくりフロントが沈み始め、ある程度以上は沈む量は押さえられ。
減速力と車体の状態がわかりやすいです。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」一部の画像は拡大します。
ヴェゼルの乗り心地、静粛性、ハンドリングに関する内容の動画です。ちょっと厳しい内容になってしまいますので、納車待ちの方はご視聴控えて頂けてると助かります。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。