自動車の試乗比較、中古車選びにも・ホンダ

2022年記事 全7ページ
 & 

ヴェゼル試乗評価「3」
乗り心地やハンドリング

間違いいっぱいの自動車選び。ヴェゼル・e:HEVの試乗レポート。

3ページ目です!

「乗り心地、ハンドリングやブレーキ印象」

ホンダ
  • グレード:“e:HEV X”
  • 年式:2022年式
  • 車両価格:266万円
ヴェゼルの内装インパネヴェゼルの内装2

試乗:乗り心地の印象

ヴェゼル・乗り心地の印象

試乗した「e:HEV X」のタイヤは16インチ仕様でメーカーはハンコック。新車時装着タイヤと思います(ネット調べ&oddメーター4000kmの車体より)

タイヤ2

新車時のOEMタイヤでメーカーによる差は考えにくいけど、タイヤの影響から角が立った乗り心地という可能性も否定できません。

空気圧の指定もF2.1、R2.0(kgf/cm2)と、最近では低い設定値です。やっぱり硬いタイヤなのかな?

「Z」試乗時とは異なる印象

初めてヴェゼルに試乗したのは、ディーラーの試乗車。グレードは「Z」という上級グレードでタイヤは18インチ、ステアリングはVGR仕様。乗り心地の印象は良かったです。
(HP記事にはしませんでしたが動画にしてます)

そして今回試乗した「X」では、印象が大きく異なります。第一印象は固くてガチャついて角が立った乗り心地。

タイヤ1タイヤ3

Zだったらヴェゼルをオススメしたいけど、Xならフィットをオススメしたくなる。特に乗り始めは、それくらいの差を感じました。

  • タイヤサイズ・銘柄による違い。
  • ディーラー試乗車が特別という可能性。
  • グレードにより部品に差がある可能性。
  • こっそり変更が行われた可能性。

理由はもしかしたらこのあたりかもしれません。

固さを感じる乗り心地

今回試乗したヴェゼルでは乗り心地は固めに感じました。
もちろん固い方向がダメってわけじゃないんだけど、乗り始めは角が立っているのと、ガチャガチャ感が目立って悩みました。

最初は悩みました

タイヤ4タイヤの空気圧は2回チェックしたし、同じ段差を繰り返し走ったり、ディーラー試乗時と同じコースを走りに行ったり。

「割高感あるけど、乗り味良いよ!」って紹介したかったけど、予想が外れました。

いつの間にか普通と思える乗り心地に

結果、乗り心地のガチャガチャ感はしばらく乗っているうちに解消されました。サスペンションを動かしてないクルマだと、こういう事がたまにあります。

多分これが普通の状態です。

タイヤ5

で乗り心地の感想はというと、衝撃で角が立っている感はあって、これが固さに感じられます。

もう少し柔らかければという想いもあります。

でも強いブレーキング時の落ち着いた動きなど考えると、キビキビ運転される方には好まれそうだと思いました。

強いブレーキング時は、ジワっとフロントが沈み込む感覚。スコンと沈むクルマより、車体の沈み込みを伝えてくれないクルマより、滑らかに扱いやすいです(ペダルタッチは別)

長時間走行も疲れにくい印象

タイヤ6

ゴムブッシュか何かが柔らかそうで、フワッとした領域も感じるのですが、意識せず載っている限りフワフワ感は気になりません。

そういうこともあって、長時間運転していても、またリアシートに乗っていても、疲れにくいかったです。
降車後、体にフワフワが残るような事もなかったので、酔いにくい可能性もあります。

 


※一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!

試乗:静粛性の印象

ヴェゼル・静粛性の印象

乗り心地は悩みましたが、静粛性は印象そのまま。印象良いです!

うるさく感じにくい静粛性

静粛性に対する印象は良いです。でも、特別静かというわけじゃありません。

静かじゃないんだけど、不快感を感じない音質的な特性。ここが良いと思います。聴き疲れしにくいヘッドフォンみたいなイメージ

いろいろなクルマがあります

タイヤ7

例えば低音域のみが目立つクルマですと、こもり音的な圧力変化が苦痛です。

それ以外にも窓を開けたくなる遮音ガラスとか、特定の条件時だけやけにうるさく感じるクルマとか、いろいろです。

過去には停止中だけ静かなクルマもありましたが、ヴェゼルは静かとはいえないけど不快に感じないバランス良い特性、だと思います。

リアシートは普通です

タイヤ8

リアシートも、傾向は近いです。
近いんですがフロントシートよりはノイズボリュームが大きく、印象は普通にうるさいと変わります。

このくらいのボリュームになっちゃうと、印象良いともイイにくいです。

もしカローラクロスと比較すれば、中高域がうるさく感じられる静粛性です。

試乗:ハンドリングの印象

ヴェゼル・ハンドリングの印象

ハンドリングはちょっと曖昧さが目立つ印象。ステアリングはグリップが太いし、スポーティに見せておいて、実は普通という。
このあたり一体感が欲しかったというのが率直な感想です。

曖昧なステアフィール

緩いというか曖昧というか、細かな操作に対する反応が今ひとつ
ゆったり感とか良い意味で抜けてるとかそうしたフィーリングじゃなくて、1世代前の国産車的フィーリング。

ステアリング1最近はこのあたり立派なクルマが多いので、ヴェゼルが悪いというより周りが立派過ぎ、とも思います。

ベーシックなモデルに立派なステアフィール求めるくらいなら、価格下げて〜!って思いからです。

主役は18インチタイヤ?

タイヤ1タイヤの厚みと乗り心地の関係、一概には言えませんが、薄くてたわみが減れば、反応は早くなる傾向はあると思います。

すると、18インチに合わせたとすると、16インチだと曖昧さが目立つのかも?

合わせてバネ下重量とバネレートの関係。
もし18インチタイヤの方が重ければ、そして同じバネだと仮定すれば、相対的にバネレートは柔らかい方向に。

タイヤの反応が早くなり、バネが動きやすくなれば、キビキビ感が増す可能性が考えられます。

主役はVGR?

VGR(可変ステアリングギヤレシオ)、上位グレードに装備されるそう。

18インチの「Z」に試乗した時は、乗り心地とハンドリング両方のバランスが優れていると感じました。

たまたま出来の良い試乗車だったという可能性を除けば、VGRに重点がおかれ、通常仕様は割をくった可能性も。

「X」の試乗車は多くないと思いますが、出来ましたらご確認されてからが、よろしいかと思います。

戻すときのフィーリングはイイ!

ステアリング2ステアリングを中心に戻してくる時のフィーリングは良いです。

何も考えなくても、道が真っ直ぐになった時にはステアリングもまっすぐ。そんな感じです。

なので、唐突なグラつきを感じにくく、与えにくいです。

ドライブセレクターの関係

シフトセレクタードライブセレクターをスポーツモードにすると、ステアフィールが重くなる気もします。

いきなり変わるわけじゃなくて、少ししたら重さが増すので、ドライブセレクターの影響ではないかもしれませんが、でもやっぱり、重いよねと、感じます。

ヴェゼルのハンドル回し心地は、通常だと軽め。ハンドルが太いこともあってそう感じます。
一体感としては、重たくなっている時の方が高いです。

試乗:ブレーキの印象

ヴェゼル・ブレーキフィール

ヴェゼル購入をお考えでしたら、どうしても試して頂きたいのが、ブレーキペダルのフィール。途中から先がスッカスカ、踏みこむほどにストロークが長くなります。

ブレーキペダル1ブレーキペダル2

手前側は踏む力でコントロール、途中からストローク量が長くなり、奥に大きくストロークするように。
この、踏む力と減速力、ストローク量と減速力、この関係が途中で変化してしまいます。

手前は良くて奥は変で、途中で変わるのが厳しい

ブレーキペダル3手前側は扱いやすいので、良いブレーキと感じられるかもしれません。

でも強めの減速が必要な場面では、「おっとっと」となりやすいです。

途中で効き方が変わる感触です。

クルマは2022年式です

ていうかそもそも、発進前にブレーキペダル踏んだら、「何このスカスカ感」って感じるはずです。

さすがにこれは、いつの間にか改善される案件だと思いたい!

ボディの挙動は良いです

強く、もしくは素早くブレーキペダルを踏み込んだ時、ボディの動きは好ましいです。

ジワっとゆっくりフロントが沈み始め、ある程度以上は沈む量は押さえられ。
減速力と車体の状態がわかりやすいです。

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」一部の画像は拡大します。

メーター(夜間)メーター(昼間)

動画:快適性とハンドリング

ヴェゼルの乗り心地、静粛性、ハンドリングに関する内容の動画です。ちょっと厳しい内容になってしまいますので、納車待ちの方はご視聴控えて頂けてると助かります。

ホンダ ヴェゼル

ホンダ

vezel (ヴェゼル)

  • 試乗グレード:“e:HEV X”
  • ミッション:-
  • 年式:2022年式
  • 型式:RV5
  • 新車価格:266万円

エンジン概要

  • 排気量:1500cc
  • 型式:LEC

その他概要

  • ボディサイズ:4330×1790×1580mm
  • 車重:1350kg
  • 発売開始時期:2021年4月〜
試乗レポ・ライター

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