自動車の比較・試乗レポート(日産)

2017年記事 日産
 & 桃花

デイズルークス試乗評価「5」

評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。日産デイズルークス(2016y)の試乗レポート。

5ページ目です。

「内装&ラゲッジスペース」

日産
  • グレード:“ハイウェイスターX”
  • 型式:B21A 2016y
  • 車両価格:163万円
  • デビュー年:2014年2月〜
デイズルークスのインパネ1デイズルークスのインパネ2・乗車時

日産の軽自動車、デイズルークス・B21A型。ルークスはデイズのハイト系。グレード「ハイウェイスターX」NAエンジン搭載車です。


  1. 試乗「1」エンジンとミッション
  2. 試乗「2」乗り心地など快適性
  3. 試乗「3」走行性能・走行感覚
  4. 試乗「4」燃費、ボディ見切りと視界
  5. 試乗「5」内装&ラゲッジスペース
  6. 試乗「6」比較と評価総合

関連ページ

  1. 関連:素のデイズの試乗レポ!2014年式デイズ

試乗:内装の質感や使い勝手

ドライバーの視点からのメーター

素のデイズと似ているようで、実は大きく異なるデイズルークスの内装。デイズでもよかったフロントシートはそのままに、インパネデザインなど立派になっている。

高級車テイストのインパネデザイン

内装1内装2

デイズと比べてルークスは遅れてデビューし、お値段的にも上位。その分立派になっている様子。特にフロントシート周辺というかインパネ造形がね、似ているように見えて大きく異なる。

イズのインパネは真っ直ぐ左右に延びる形状で、普通に一般的。デイズルークスでは左右にラウンドした包まれるような形状に。

内装3画像は普通のデイズ

同じイメージの写真がなかったんだけど、インパネとドアが繋がる部分の処理に注目して頂ければ。 こちらもドアトリムのデザインは立派。

ラウンドしながら繋がるドアトリム

内装(ドアトリム)開放感で評価すれば膨らみ少ないデイズの内装が優れているだろう。

でも、デイズルークスのドアトリムまで繋がる形状は高級車テイスト。ドアトリムの形状も立派。デイズルークスの方が高級感高い。

形状を変えての差別化。パネルによる加飾ではない事に好印象。これで、単純に頭上を高くしただけというクルマじゃないとも連想できます。

フロントシート視点でもう少し

シフトセレクター周辺エアコン操作部

インパネセンター部分には大きな面積で光沢パネルが使用されている。そしてそこにレイアウトされるのはタッチタイプのエアコン操作部とディスプレイ。

光沢パネルとタッチスイッチが気になる

テカテカする光沢パネル。デイズルークスでは上を向いている部分に使用されているから走行中、反射が目立つ。もちろん地味なパネルより立派だけど、どっちか選べるとしたらちょっと迷う。

他車でも、光沢パネルが大きく使われる車種は多いけど、垂直に近く立っている部分で多用される気がする。

続いてタッチタイプのエアコンスイッチ。物理的なスイッチの方が使いやすいという意見が圧倒的だし、筆者もそう思う。しかしこれも考えられていて、デイズルークスでは思ったほど使いにくいわけじゃない

ココがマル
  • 主要な機能の各タッチ面積が大きい。文字だって表示がデカイ。
  • 触った場所によって異なる音がする。
ココがバツ
  • 相当に慣れないと、手元を見ないで押すのは難しい。
  • F/Rデフォッガーの面積が他のスイッチの半分。非常時にダッシュで使いたい機能でしょ?

ハザードスイッチは物理スイッチ

ハザードスイッチ

ハザードスイッチは、タッチスイッチのように見せつつ、実は物理的なプッシュスイッチ。

やっぱりこの方が確実に押せるということかな。タッチ式の目新しさはもう無くなった。自動車用スイッチは今後どっちが主流になっていくんだろう。

リアシート

前のページに記載しています。


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
※一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)。

惹かれ込まれるオーラが今ひとつ

デイズルークスのインパネは立派な形状をしている。これならテカテカする光沢パネルを使用しなくても質感高く見えるだろう。

でもしかし!何か物足りない。大人っぽいといえば聞こえはいいけど、華がないというか地味というか、つい惹かれてしまうようなオーラが足りず

せっかくハイウェイスターという名前が付くのに、カスタム系らしさが足りない。見た目だけではなくスイッチやレバーの操作感や、ハンドルの握り心地も含めて

これがタントカスタムなどには備わっているから無視できないポイント。端的に言って質感と気配りが足りない。特別感と表現してもいいかな。”高級軽自動車”としてここは抑えて欲しい部分

具体的にはこんな部分

ウインカーレバー小物入れ

ドアハンドルハッチ内張り

手で触れる部分、ウインカーとワイパーのレバー操作感。感触が今一つで左右で操作感が異なる。ライバル車はこうしたレバーとかスイッチが立派だから差になる。

同様に手で触れる部分、ダッシュボードセンターの小物入れ。ポップアップ式のようで、ポップアップしないw 押し込んだ後に手で持ち上げて開ける。これならもしかして、無い方がスッキリしてイイんじゃない?

目で見える部分、ドアハンドルの部分に黒いネジが目立つ。シート高が高いから乗り降りするたびに目につく。盲蓋が無理ならシルバーのネジを使ってくれればいいのにね。

静粛性も含めた部分、ハッチ裏の内張り。パカパカでノイズが出る。ライバルのタントではものすごく良く作られているから残念。

ラゲッジスペース

ラゲッジスペース1ラゲッジスペース2

狭くから広くまで調節できるラゲッジスペース。この”調節できる”というのが、デイズルークスのような軽自動車において大きな特徴だと思う。荷物がグラつかないように、広さを調節固定できる。

一人か二人しか乗車しないんだよ、なんて使い方なら、サードシートを常時収納しっぱなしのミニバンより使い勝手良いかもしれない。

またデイズルークスではシート下に小物が入っていかないように処理されていることも嬉しい。当たり前のようでそうじゃないクルマもあるからこその長所。

シート格納でスペース拡大

ラゲッジスペース3絶対的に床面積の狭い軽自動車ながら、リアシートを折りたたむことで長尺物にも対応。比較的簡単な操作で、写真のようにラゲッジ面積を広げられる。

本当はもっと運転席シートを前に出して収納するんだけど(写真は通常通りの運転席位置)、運転には厳しいドラポジを撮らざるをえなくなる。重量物でなければこのままでもいけるかも。このあたりはタントなんかも同様。

凝った作りのシート格納

見れば凝ったメカニズムだとびっくり!デイズルークスに限った話じゃないけど、「快適な移動も便利に使えるも重要視」これが高級軽自動車というクルマというわけね。
快適な移動こそ乗用車の本質、しかしこれは凄いだろって満足感高いよね。

気になるのはコスト。安全性だって無視できないシートで、スライド機構があって収納できて、簡単に操作できるように工夫されている。仮にこれだけの装備が付いたベッドやソファ買ったら、安くないことは想像に容易い。

デイズルークスのメーター(昼)デイズルークスのメーター(夜間)

試してみました-リアシート折りたたみ方法-

ラゲッジスペース(リアシート収納手順)

  1. シートバックを前に倒す。
  2. シート下のレバーを上に上げる。
  3. そのまま前に持っていく。
  4. 完成。できれば運転席は前にセットし、ヘッドレストは抜くと良さげ。

日産 デイズルークス

ニッサン

dayz roox (デイズルークス)

  • 試乗グレード:“ハイウェイスターX”
  • 型式:B21A
  • 年式:2016y
  • ミッション:CVT
  • 車両価格:163万円
試乗レポ・ライター

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立派な造形のドアトリムが美しい。一方で、わざわざ黒いビスが目立つこの無頓着さ。着座位置の関係から目につく。



エアコン操作部はタッチ式スイッチ。ハザードはプッシュ式スイッチ。


助手席下の小物入れは、手持ちのバッグがピッタリのサイズだった。運転中、吹っ飛ぶのを気にしなくてよかった。


給油キャップはこのように掛ければ、ボディに当たらずに給油可能。たぶん説明書に書いてある。



試乗や比較が難しい中古車も、より具体的なレビューでぜひ!
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