自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」

2017年記事 トヨタ
 & 桃花

アクア(2017マイナー後)
試乗評価「5」

評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。アクア(2017年式)「S」

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「ボディ見切りと視界、試乗時の実用燃費」

トヨタ
  • グレード:2017年式 “S” 
  • 年式:2017年式
  • 車両価格:187万円
  • デビュー年:2011年12月〜
アクア2017の内装1アクア2017の内装2

ボディ見切りと取り回し、視界

アクア概要2017・試乗レポート

アクアは滑らかなクーペ風ボディデザインが魅力の一つ。そして見た目だけでなく、フロントシートでの着座感覚もほどほどだけどやっぱりクーペ感覚。

フロントウインドが大きく傾斜するのが当たり前となったコンパクトカーの中でもアクアは特にその傾向が強い。

通常フロントガラスが寝ていればいるほど運転しづらいと感じることが多い。滑らかなボディデザインを優先すれば仕方なし、というところなのかな。

Aピラー左Aピラー右

そんな中でアクアは、そこまで運転しづらいわけではなかった

車内からの見え方もスペシャリティ感強い

アクアをクーペ的と表現するのは、ただフロントウインドが寝ているからという事ではなく、Aピラーの付け根の位置とルーフ先端と繋がる位置がクーペ的に感じる。

Aピラー付け根の位置はヴィッツと共通と仮定すると、フロントウインドを寝かせれば上端はドライバーの頭に近づく。これが良いのかもしれない。

試乗中、Aピラーが邪魔になるシチュエーションはそんなに多くなかった。意味がないと感じることが多いドアミラー脇の三角窓だって役立ったのも印象的。

端的に言ってガラスと頭が近いのが良かったんだけど、そこには嬉しくない特性もある。バックミラーは近いしサンバイザーに頭が当たることもあるしと、圧迫感が強い

メインメーター車両左側の見切り、車両感覚の取りやすさはまずまず。筆者的にはこのダッシュボード中央がフラットというのが効いていると思う。

もっとも、狭い道でのすれ違いではいつもより速度を落としていたから、これでも褒められるレベルじゃない。

見切りが悪いことが当たり前となりつつあるコンパクトクラスの中では良い方という評価

シートリフター斜め後方の視界

着座位置は低めで、比較的足を前に伸ばすカタチのドラポジになる。乗り降りは面倒だけど、一旦乗り込んでしまえばリラックスしやすいタイプ。これは助手席に乗車してもそう。

きちんと機能するシートリフター

シートリフターは上下幅が大きく、身長差に広く対応しそうだ。身長172cmの筆者が低すぎと思うほど下がると思えば、身長160cmの女性でも十分という高さに上がる。

タイプはシート座面後端のお尻だけが上下するタイプ
もちろん車格と価格を考えれば文句はいえません。一応、下げれば下げるほどポジションが取りにくかったというご報告のみ。

斜め後方の視界はやや悪い。困るというよりは多少神経使うという感じかな。ドラミラーをしっかり合わせてどうぞ。


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

トヨタ流ビッグマイナーチェンジの例にもれず、内容は大幅レベルアップ。アクアでは値上げも最小限なのが魅力!

試乗時の参考燃費

試乗時の燃費を2種類、ご参考までに。

条件はドライバーは交代で2名、乗員は最大3名。天候は晴れで気温は高かった。混雑の少ない市街地を中心に、流れに沿った運転だけを考えて走った時の燃費。

参考燃費1参考燃費2

左の画像にある250km走行して25.5km/Lという燃費はほぼ市街地で、渋滞する通勤時間帯は避けた走行パターンでの燃費。昼間と夜間走行し、通勤時間帯はさけた。

右の画像は運転を始めてから300km走行時に表示された燃費。車載の燃費計には22.0km/Lが表示された。こちらは渋滞での走行も含む区間。

バッテリー残量による違い

試乗してて思ったのは、アクアのバッテリーって容量小さいのだろうと。全開加速をして信号で止まっていると、エアコンだけでみるみるバッテリーが減ってくるようなイメージ。

逆に燃費走行すればそれもバッテリーを消費し、その後の燃費が低めになる。

他のハイブリット車(筆者が所有したクルマ)でもやっぱり一緒。高燃費走行を行うとその後の燃費が悪くなるし、気持ちよく走ったあとは燃費が伸ばせる。

こんなところから、期間を眺めに取った燃費だと同じような燃費になる。
シチュエーションによる差が少なくできるのは長所。

もっと良燃費も期待できる!

以前に試乗したアクアでは渋滞する幹線道路を距離20km走行。そして40km/Lに迫る燃費を表示させたことがある。エコノミー走行すれば相当いけるのは今回も一緒だろう。

習熟度もあがり燃費走行を心がければ、もっと良い燃費だって期待できるはず。車載メーターに含まれる誤差の違いはわからず。

また余談だが、画面右下のドライビング評価の部分、最初は本当にゲージが上がらなかった。

再三述べているサスペンションの馴染みなど新車すぎて走りにくかったときなんだけど、安定走行の評価はどう走っても1つか2つ。クルマが真っ直ぐ走ると感じた頃にはここも、ラクに5つ満点が取れるようになった。

ナビ画面上で燃費の満タン法算出

装着されていたアクアのナビゲーションには、満タン法で燃費を算出する機能が搭載されてました。

ナビディスプレイ1ナビディスプレイ2

前回給油時からの走行距離が表示されるので、給油量を入力すれば満タン法での燃費が、というわけみたい。

給油後は常に数値を入力する必要があるらしく、試乗中は使用はしてません。

経験から、車載燃費計って実際より優れた燃費が表示されていた感がある。「誤差という名のサバ読み」とか思ったりw

メインメーター今回ここに給油量を入力しての計算は行わなかったし、普通に満タン法での燃費も計測していない。

そのため車載燃費計の誤差を確かめるには至らなかった。ごめんなさい。

ただもしかして、こうした機能を搭載するからには、誤差が最小限になっている可能性もありえるかなと思いました。

アクア2017のメーターアクア2017のメーター(夜間)

今はライバル車が存在

アクアのデビュー当初とは異なり、現在はライバル車が存在。強力なのは「日産ノートe-power」

話題ノートe-powerと比較すれば「気軽」「フレンドリー」「乗り心地」あたりでアクアがリード。

逆に「広さ」「パワー」「操縦性」「静粛性」「鮮度」などでノートe-powerがリード。

言葉を変えると、ゆったり運転ではアクアの良い面が目立ち、ハイペース走行ではノートの良さが目立つ。同じ通勤スペシャルとして使用するにしても、クネクネ道や高速道路を使った通勤ならノートだし、市街地ならアクア。

似て異なる商品性を持つ2台。見た目だけじゃないクルマ選びが楽しいと思います。

トヨタ アクア

トヨタ

aqua (アクア)

  • 試乗グレード:“S”
  • ミッション:電気式無段階
  • 年式:2017y
  • 型式:NHP10
  • 新車価格:187万円

エンジン概要

  • 排気量:1500cc+モーター
  • エンジン型式:1NZ-FXE

その他概要

  • ボディサイズ:4050×1695×1455mm
  • 車重:1090kg
  • 発売時期:2011年12月〜
  • 新車時価格帯:169万円〜
試乗レポ・ライター

当記事は「桃花」と「ヒラリー男爵」がお届けします
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