間違いいっぱいの自動車選び。2023年式プリウスの試乗レポート。
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トヨタ・プリウス「グレードG」2000ccエンジン搭載グレード。5代目60系、MXWH60型です。
プリウスの内装、フロントシート周辺のコーナー。
内装でもインパネデザインは、今までのプリウスも先進的だったけど、今回もまた先進的!新しさをアピールするEVではなく、量販車なのにというところにビックリ!
着座位置が低いのに、ハンドルの上からメーターを見るデザイン。ここが最大の特徴です。
何かを犠牲にしてその代わり魅力を得る。インパクト強いけど一長一短でもある。
ドライビングポジションが制限されるというデメリットがあって、ハンドルを下げないと視覚的な圧迫感があります。逆に下げるとハンドルはおヘソの前へ。
ドラポジや運転しやすさを犠牲にして...この方向で競争が激化したら、それはちょっと良い方向じゃない。と思うんだけど、少数生産車の個性を普及価格で味わえるのは嬉しくもある。悩ましいね。
メーター周辺はゴリッとしていて、近未来の戦闘機とか、攻撃機F-117とかね、連想するイメージ。
グレーの内装色って地味とかビジネス的な印象が強くなりがち。プラパーツの小キズが目立たないという良さはあるけれど...といった中で、加飾が効いています。
ワイドに走る金属風パネルと、青いアンビエントライト。
助手席前の大きなパネルは表面のシボ(模様)が浅く、ちょっと大味。
じゃあパネル外してシボを立派にする?いやそれはないよね。メリハリつけてわかりやすいのが良いです。
グレード「G」はベーシックなトヨタ車的ディスプレイオーディオが標準装備。「X」だとオプション、「Z」だと大きなモニターになります。
シートヒーターやステアリングヒーターが省かれるグレードでも、盲蓋(めくらぶた)的な安っぽさがありません。それぞれ別物として上手にデザインされています。
スタートスイッチは座ったときに見やすい位置。ほんとは右側のスペースにレイアウトしたいのかもしれないけど、って考えたら、こだわった部分なのかもしれません。
センターコンソールは前方から小物入れ、ドリンクホルダー、シフトセレクターとスイッチ、アームレストと並ぶ。そして後方が高くなっています。
シフトセレクターもクラウンタイプ。ドリンクホルダーはストッパー付きです。
後方はドライブモードの切り替えスイッチやブレーキホールドのスイッチです。
試乗中ずっと感じてたのが、シフトセレクターが近くて扱いにくい。いや頻繁に操作するわけじゃないんだけど。
これね、アメリカが中心と言われるクルマで思うときがある。筆者としては、体が大きくシートを後ろに下げて座るドライバーを優先していると思ってます。
MTじゃなくてよかったw
シートバックを思いっきり寝かしてちょうどいい。
筆者は足からドラポジを決めるんだけど、足指が動かせるギリギリにセットします。なのでシートは、身長180cmの人と同じような位置に来ます。
プリウスの狙いはもっと後ろ?
自分がデザイナーだったら、この小物入れを半分のサイズにしたいなぁ、なんてね。
もうひとつ。ドアのアームレストと比較して、センターノアアームレストが高い。
無意識に同じように腕を乗せようとすると、センター側だけガツンと腕が当たっちゃう。
個性的なデザインだから、出来上がってみないとわからないこともあるのかな。そうでなければ気配りを求めたいところ。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
プリウスの内装、フロントシートのシートについてと、ドアトリムについて。
フロントシートは比較的に柔らかいクッション性です。乗り心地でいえば衝撃をカットしてくれますし、インフォメーションの伝達早さやダイレクト感では劣ります。
見た目に立派でスポーティにも感じられるシート形状。
実際はゆるくて、背もたれも座面もサイドサポートは柔らかいです。握れば軽くねじれるくらいの柔らかさ。
なので乗降性では邪魔にならないし、座れば余裕あるリラックス感。様々な要素がバランスされていると思います。
こうしてフロントシートを見てみると、クルマの総合的なキャラクター、何が重視されているかが想像しやすい部分です。
フロントドア、閉めている時のインパネとの一体感は高いです。
開けて単体で見ると、グレー調が強くて地味にも見えるし、少し個性的にも見える。
腕を置く部分や握る部分は、ソフトパッド。腕を置きやすいような造形になっています。センターアームレストとの高さでいうと、合わされてはない。
ドアのスイッチクラスターは立派!見た目にはシルバーの加飾が効果的。
操作性としては腕を置いたりドアを開ける時にふれる部分はツラがフラットで、誤作動させにくい設計。
これ、当然のようですが、スイッチが飛び出ていて不用意に押してしまう車種もあります。
エアコン操作部はクラウンと近いタイプ。きっと上級なコンポーネンツが選ばれたのでしょう。加えて隙間にはアンビエントライトが光ります。
ハンドル脇の右手側。odd/tripの切り替えやリセットのスイッチ。スイッチの位置はわかりにくいけど、燃費計とは別にリセットできます。
左手側はスタートスイッチがレイアウトされます。
プリウスの助手席での印象。
助手席はシートが大きく後方に下がるから、顔の前の余裕は大きく、足元スペースも余裕があって、着座姿勢もゆったりです。
唯一、このAピラーが迫ってくる感覚だけ圧迫感。
自家用車の利用パターンとして、1人か2人での利用が多いとデータがあるので、助手席に余裕を持たされているのは嬉しいデザインです。
足元は身長172cmの筆者だと、足裏が浮く位の余裕があります。センターコンソールと爪先が当たる部分も、しっかりえぐられていて好印象。
気になるのは、左肘とBピラーがぶつかって、お気に入りの姿勢で座れないこと。
ボディ形状的にBピラーが絞られています。
それでも写真のように内装はカットされていて、「わかりきってるよ」というトヨタ様は素敵です。
凹んでいても腕が当たるのは変わらないけどね。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。