間違いいっぱいの自動車選び。2023年式プリウスの試乗レポート。
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トヨタ・プリウス「グレードG」2000ccエンジン搭載グレード。5代目60系、MXWH60型です。
プリウスのリアシート。座りやすさやスペース的な部分。
見た目やイメージからすると、そこまで重視されていなくてもおかしくないプリウスのリアシート。でも乗ってみると、しっかり座ることが考えられていました。
「X」グレードとは少し違いがあります。
リアシートは座面が長く、背もたれは適度に立っていて、クッションはどこもほどよい硬さなのが、考えられてると感じた理由。
シート下には走行用バッテリーが積まれていそう(通風孔が見える)ですが、それを感じません。
おしりの位置から先端まで突っ張る硬さを感じないですし、切り返しの縫い目も気にならず。
どちらかといえば低いクルマですし、バッテリーがすぐ下にあれば厚くはできなそう。そこをクッションフォームの質でカバーしている印象。
人間と設置する部分に違和感を感じないのが、座れるリアシートという印象に繋がります。
グレード「X」との違いでいうと、シート表地が滑りにくく、落ち着いて座っていられました。
「X」の方は、滑りがよく、スルンと座れる特徴があります。
あとドア内装で、握る部分の素材感に違いがあります。
足元のスペース、特に膝前は悪くないです。助手席が大きく後退するのですが、その状態で182cmの男性が座れます(筆者ヒラリーはカメラマンやってます)。
この日はカローラツーリングとの比較も行って、同じことをカローラでもやってみたら、カローラは膝がシートバックに食い込みました。
手違いでなければプリウスの方が広いとなりますが、頭で考えると自信なくなります(
動画で試してます)。
フロントシートが大きく後退するメリットの反対は、シートレールが邪魔になること。
足を閉じて座らないと、シートレールが気になります。
車内のスペースでは、単純な前後左右と上下だけでなく、斜め上も重要。今やルーフ後端が絞られていることが珍しくありませんからね。
プリウスもやはり、窓の上辺りが絞られています。
その分というか、アシストグリップは奥まってデザイン。気遣いを感じます。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
プリウスのリアシートで走行中の快適性について。乗り心地と静粛性。
リアタイヤが特別大きな凹凸を踏まない限り、乗り心地は悪く感じませんでした。大きな凹凸を踏んだときだけ、一気にガツンとくるけどね。
プリウスのイメージからすると拍子抜けしちゃうかな。筆者だったら喜んで乗り込んで、遊びに行きたくなる空間。
むしろ、低い縁石とか足元に神経使うお買い物に行くのなら、運転しないでここに座りたくなるくらい。
リアシート頭上、普通に座って頭がくる位置は、ルーフ内張りがえぐれていて、スペースが作られています。
ヘッドレストに頭をあずけると、そこはルーフが低く下がっていく位置なので、ルーフとのクリアランスはギリギリ。
体の大きな、例えば182cmの同僚では、座り方が制限されました。
このプリウス「G」は2024年価格で320万円。その価格からすると、リアシート静粛性はちょっと低め。
走行中は、テールゲート裏側から侵入してくるノイズが気になります。
排気音は限定的だけど、その他の走行ノイズです。
1800ccのグレード「X」と比較すれば、「G」の方が静かでスッキリしたノイズというのは、ハッキリ感じます。
でも「X」は275万円。価格と静粛性のコスパを考えると、同じくらいの印象です。
プリウスのラゲッジスペースについて。
テールゲートを開けて撮影してみて思ったのが、すごく高くまで開くという点。身長が相当に大きい方でも、ぶつけるなんてことにはならなそう、くらいに開きます。
閉める時に手を伸ばすと、SUVのハリアーと同じくらいの感覚。ただハリアーほど重くなく、軽く閉まります。
逆に半分から下は勢いよく閉まり過ぎちゃうので、チカラを逃がすくらいに閉めるのがちょうどいい。
上級の「Z」だとパワーテールゲートになりますから、多分メモリー機能も備わっていると思われます。
手元の計測で、奥行き80cm、幅110cm。Cセグメントクラスとして標準的な幅と奥行です。
一方で、天地方向の高さは限定的。手前側(後ろ側)をご覧いただくとわかると思います。
試乗中は手元のバッグなど入れて走りましたが、2段積みくらいに入れると、余裕はありません。
解説によれば、スーツケース2個が並べて入るようです。
ラゲッジ容量はグレードによって異なります。
「G」「Z」が410L。「X」「U」が422L。12Vバッテリーの搭載位置によっての違いと予想できます(ラゲッジかエンジンルームかの違い)。
リアシートを倒してみると、段差を意識しないで良い空間が出来上がります。フロントシートを後ろ寄りにセットしておいても、そのまま倒せます。
寝ることも可能でしょうけど、高さの関係から気合が必要と思われます。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。