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車内制振・静粛性向上、デッドニング「1」

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デッドニングと制振材・防音材・吸音材

ヒラリー男爵がお届けするカーオーディオコーナー
デッドニングを直訳すれば、何かを消し去るとか無益にするという意味。サウンド・デッドニングといえば雑音を消し去るみたいな感じ。車内の静粛性を上げる作業と思っています。

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作業は時間がかかるので、簡単にこなすのがコツ。もしくは車格アップでクルマ買い換えちゃった方がいいです。それでも興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。総額26500円の物量作戦など。

  1. デッドニング各材料の使用箇所と数量、金額
  2. 内装の取り外しとデッドニング重点項目

クルマはこの型のウィッシュ(20系)。

他のトヨタ車でも参考にして頂けると思います。

この記事を書いたのは?

1.作業内容の概要

車内に制振材・防音材・吸音材を取り付けます。内装を分解し、「鉄板と内装の隙間」「鉄板とカーペットの隙間」に材料を貼り付けていきます。

今回、作業を行う部位はフロア、Fドア、Rドア、Rフェンダー、リアハッチです。それからフロントホイールハウスにスプレー式制振材を塗布。ボンネットやルーフ、Fフェンダー周辺は手間の都合上省いています。

ウィッシュを始め実用系で小さめな車種では内装と鉄板の隙間が狭いので、無理をしないことがポイント。場合によってはプラスティックの内装裏側に、スポンジ状のエプトシーラーを貼るだけということもあります。

カーオーディオ1-13

また今回のコンセプトは、ネット通販を利用した安価な物量作戦。

安価といっても数万円〜10万円ほどは必要ですが、カーショップで知名度高いブランド品を購入すれば、多くは購入できない金額です。

以前デッドニングやオーディオ取り付け作業を行ったトヨタのセルシオでは、素の状態から圧倒的な物量で高い静粛性が実現されていました。その時の記憶など経験を元に取り組みます。

動画:デッドニング効果と耐久性

作業したウィッシュでの効果と、10年後も効果が継続しているのかという耐久性を動画にしました。

走行中のシーンでは、他車での走行動画を比較していただければ、話し声以外のノイズが小さいことが、わかりやすいと思います。

2.材料の知識

デッドニングを行うのに必要な工具やケミカルは最小限。概ね日常的なモノです。

デッドニングに使用する材料は様々な商品がいろいろなところで様々な種類が販売されているので、最低限の予備知識を持って準備した方がいいと思います。

2-1.車内デッドニングの基本的な考え方

下記の数種類の材料を使い、デッドニング作業を行います。基本的な材料は制振材・防音材・吸音材。この3つが基本。

  1. 制振材 ・・・ 振動を熱に変えるのが役割。音は振動で伝わります。ボディや内装に(裏から)直接貼ります。例えば金属に制振材を貼れば、厚くて重い金属に変えたような効果を得られます。
  2. 防音材 ・・・ 隙間からの音を遮ったり、吸音材とは異なる周波数の振動を低減します。遮音+吸音効果が期待できます。制振材の上に貼り付けて使用します。
    吸音材との違いはゴムやウレタンを原材料とした厚みのあるシートであることが多い。足下にしっとり感をプラスしてくれる効果も。
  3. 吸音材 ・・・ 主に耳障りな高い周波数帯を吸音します。制振材の上に貼ったり隙間を埋めます。他の材料より軽量で安価なのがポイント。クーペなど内装の大きな隙間を埋めるのにも最適。
  4. おもり材 ・・・ 重いモノ=振動しにくい。軽いモノを重くして振動を低減したり、穴をふさぐのに使用します。

3.手頃で使いやすいデッドニング材料

車両の重量増を考えなければ、なんだかんだいって”物量作戦”が有効なデッドニング。カー用品店で3000円分とか5000円分とか、場合によって5万円分購入しても量が足りず効果を体感出来ないことが多々あります。

またオーディオ専門店で高価な材料を揃えれば、確かに作業の手間は減りますが合計コストはかなりの額に。1クラス上のクルマを考えられたり。。。というか買い替えたほうが良いとなります。

筆者が考えるベストは、インターネットやホームセンターで”気軽に量が買えるお得な材料”で作業を行うこと。そして作業部位を限定することで手間を抑える。まあ自分でできる物量作戦です。

3-1.筆者がウィッシュクラスで使用する材料と、数量、大まかな金額

制振材
  • レジェトレックス・・・日東電工。エーモンサイズ換算で20枚。価格は20000円くらい。
  • レアルシルト・・・積水化学。縦30cm×横40cmを5枚。価格は5500円くらい。
  • おとなシート・・・日本特殊塗料。縦30cm×横40cmを5枚。価格は2000円くらい。
防音材
  • エプトシーラー・・・日東電工。エーモンサイズ換算で6枚。厚さは10mm。価格は7500円くらい。
  • ウレタンチップスポンジ・・・90センチ幅を8m。価格は6000円くらい。ホームセンターで特売なら3000円で購入できる場合も。
  • 防水スポンジテープ・・・エプトシーラー風の2メートル巻きを5つ。価格はホームセンターで1500円。
吸音材
  • ニードルフェルト・・・90センチ幅を4メートル。価格は10メートル買って3000円。
  • スポンジ吸音材・・・エーモンのグレーっぽい吸音材を1箱。価格は1500円。
  • シンサレート・・・住友3M。洋服からバラしたら手に入ったり。彼女に聞いて下さい。
その他
  • 鉛テープ・・・適当な1巻き。価格は3000円分。
  • アルミテープ・・・適当な1巻き。価格は500円。
  • スプレー制振材・・・(完全オプション)8000円分。なくていいです。

以上、全部買ったら「47500円」。これに、以前の作業で残っているレアルシルトやスプレー式制振材などを使用します。総額で10万円弱でしょうか。
けっこうしますがこの金額から想像出来ないような材料でお部屋はいっぱいになります。もちろん、一昔前だったら間違いなく倍以上のお金が必要でした。

他の専門ページで勧めているメニューからしても圧倒的低価格で体感出来る静粛性(中速度以上)と満足感が得られます。筆者ヒラリー男爵を信用して下さい。

さらに節約するなら、レアルシルトとおとなシート、エプトシーラー、ウレタンチップスポンジ、鉛テープは節約できます。節約コースのお値段はなんと!「26500円!!」

節約コースでも実際の所、比べなければわからない位の差で仕上がると思います。後は作業の質次第。

とりあえずデッドニングしてみたいということなら、節約コース推奨。26500円。

それとなんで物量作戦?以前セルシオを分解してデッドニングをした際、勉強しました。ポイントは、「脅威の厚さをもつカーペット」、「小さな隙間を埋める」、「配線や内装がガサガサしないように配慮」。なんともわかりやすい。

3-2.各材料の特徴と使用箇所

上記で、複数の材料を上げさせて頂いたのは、用途に応じて使い分ける必要と、可能な限りローコストで効果を得たいが為。どういう箇所に使用するか材料ごとに考察します。

  • レジェトレックス・・・メインで使用する制振材。多くの場所で使用。どこにでも多重に貼る。
  • レアルシルト・・・高性能なのは間違いなし。手がは入りにくく貼りにくい場所にはこちらで代用。レジェトレックスを3重4重に貼るのが面倒な場所に。
  • おとなシート・・・薄いのと、ベタベタしにくいのが特徴。狭い場所かつ、再分解の頻度が高い部位に。固くて割れやすいから、曲面やデコボコ面には向かず。
  • ウレタンチップスポンジ・・・防音/吸音のメイン。足下に敷き詰めるだろうから、フロアの感触もシットリして前々良くなる。フロアマットの裏側に貼り付けることも出来る。
  • 防水スポンジテープ・・・ドアスピーカー周囲とガサガサいうコネクターや配線に巻くのが主な用途。その他細部にも利用しやすい。
  • エプトシーラーとスポンジ吸音材・・・水に強い特性を生かし、ドアのアウターパネルに防音/吸音材として使用。室内足下など見える部分でも使える外観もGOOD。
  • シンサレート・・・薄くい材料でないと付けられない場所に。ドア内張の一部分や内装裏側など。
  • 鉛テープ・・・穴を埋めたり、軽くて気になる部分に。一番下に貼る。上から制振材、防音材で施工。
  • アルミテープ・・・ブチルを目隠しする。車両に残っているブチルやレジェトレックスのはみ出したブチルに上から貼る。

次のページは「P2・内装分解やおすすめ箇所をpickup」

スピーカー交換1-08

次のページでは内装各部の分解やオススメの場所と優先順位についてなどを掲載します。

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