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「元お車整備士」がお届けするメンテナンスコーナー。
サスペンションダンパー1台分、4本を交換します。クルマは軽自動車のダイハツ・ミラココア。
前後4本、サスペンションのショックアブソーバーを交換します。リフレッシュメンテナンスです。
上側2本、下側2本のボルトを外すことで、サスペンションが取り外せます。
またダンパーには、ブレーキホースとABS関連の配線が固定されているので、それを外します。
ストラットタワーとアッパーマウントの固定ボルトです。
タイヤが設置しているうちに緩めておくと楽です。
ナットは緩めるだけにとどめ、ボルトの上の方で噛んでる状態にしておきます。
ジャッキアップしタイヤを外したら、ホースとコードを外します。
左の写真がコード。クリップで固定されているのでこじって外します。
右の写真、ブレーキホース。ダンパーの裏側(ラベルシールの裏側)で、ボルトで固定されています。
ナックルとショックアブソーバーが固定されているボルト2本、これを緩めます。
ボルトとナットで構成されていますので、2本のレンチで緩めます。
合計で4箇所のボルト&ナットを緩めたら、様子を見ながら取り外し、サスペンションを抜いていきます。
ナックルアームとの固定ボルトは抜いたからといってスルッとサスペンションが外れるわけじゃないと思うんですが、様子見ながら、上のナットを外し、下で支えながらサスペンションを外します。
経験的に、プラハンで叩いたり、ナックルを揺すったりして分離。それ位に、くっついています。
スプリングはロアシートとアッパーシートで挟まれて組まれています。またスプリングは圧縮された状態で固定されています。
スプリングを縮めて、アッパーマウントを外すことで、スプリングとダンパーが分離できます。
専用工具のスプリングコンプレッサー(5000〜1万円くらい)をバネにかけます。
この時点ではスプリングを縮めるのが目的ではないので、軽くかけておきます。
バネにテンション(プリロード)がかかっているこの状態で、ロックナットを少しだけ緩めます。
ロックナットもしくはトップナットは、アッパーマウントとサスペンションロッドを固定しているボルトです。
スプリングの上下がぐらつくまで縮めます。
スプリングコンプレッサーを締め込んでいくことでスプリングが遊ぶとこまで縮めます。かける位置は180度反対側が基本で、左右均等に縮めやすい場所を選び、まっすぐ縮むように締めていきます。
何かしらの方法でサスペンションロッドを固定し、ナットを外します。
丸いロッドは空回りしますので、固定しなければナットと一緒に回ってしまいます。
ミラココアの場合はアッパーマウントがロッドと一緒に回る構造だったため、アッパーマウントをマウントで固定しました。
インパクトレンチで空回り無視して緩めてしまう方法や、ロッキングプライヤーでバンプラバーごとつかんで固定する方法があります。
ロッドの頭に六角のネジ穴が作られているタイプも多いです。ただ、錆びていて舐めちゃうこともあります。
ロックナットを外すと、アッパーマウント、ストラットベアリング、アッパーシートと外せます。
ハンバーガーのように挟まっています。
ハンバーガーを固定している串から具を抜いて、新しい串に挿していきます。
串ってダンパーね。
ロックナットの締め付けトルクはこのショック(KYBニューSR)で40〜50Nm。ホイールナットを締める時の半分くらいの締め付けトルクが指定されています。
右の写真、ガス封入リングです。ここを緩めると、ガスを抜けます。初期が抜け気味の乗り味が好きな方はありかもしれません。
逆の手順でクルマに取りつけ、1箇所完成です。
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