当ページは3ページ目です!
「元お車整備士」がお届けするメンテナンスコーナー。
サスペンションダンパー1台分、4本を交換します。クルマは軽自動車のダイハツ・ミラココア。
前後4本、サスペンションのショックアブソーバーを交換します。リフレッシュメンテナンスです。
リアのサスペンションは、スプリングとショックアブソーバーが別々に、取り付けられています。
ダンパーは、上側1箇所、下側1箇所の合計2箇所で固定されています。
チカラは必要ですが、作業自体は簡単です。
ジャッキアップする前にトップナットを緩めておくとラクです。
リアのトップナットは、ロッド上部が平らになっていて、ペンチやプライヤーでつかめる形状をしています。
左の写真はメガネをかけて、プライヤーでつまんで、緩める図です。
ショック下側は1本のボルトで固定されています。
2本のレンチを掛けてボルトとナットを緩め、ボルトを抜きます。
サスペンションが伸び切っている状態ですと、ボルトは抜けないと思いますので、ロアアームを持ち上げて抵抗を減らします。
例えば下からパンタジャッキをかけて、穴位置があうように少し持ち上げます。
逆に組み付ける時も穴位置を合わせるので、パンタジャッキの高さをそのままキープしておくと簡単です。
上のナットをかまし、下のボルトを通し、固定したら作業終了です。
リアショックアブソーバーの上部、ストラットタワーとの結合部には、大きなゴムが2個、使用されています。
通称「ショックアブソーバーブッシュ」。乗り心地のためにこれを交換します。
蛇腹状の部分がダストブーツ、コケシみたいな部分がバンプラバー。
両方が一体化しているので「バンプラバー一体型ダストブーツ」なんて呼ばれる部分です。
バンプラバーはサスペンションの底づき直前、効果を発揮するパーツです。ダストブーツはロッドへのゴミ付着を低減し、傷防止からの抜け防止が期待されるパーツです。
リアスプリングの上下には、ゴムブッシュが挟まれています。
名称は「コイルスプリングシート」。
スプリングとともに挟まっているだけなので、アームをグイッと下げることで外せます。
ゴムシートを交換して、スプリングをもとに戻せば作業完成です。
リアセクションは、ゴムやショックの劣化が、目で見てわかるくらいでした。
フロントショックアブソーバーは視覚的な問題はなかったのですが、リアはオイルが滲んでいました。
2本ともでしたので、精度の高く寿命を迎えたのだと思います。
左の写真では、ダストブーツと新旧ショックアブソーバー。青いKYBのニューSRは、シェルケースが一回り太いです。
ショックブッシュも、大きく潰れていました。潰してセットするので当然ですが、交換の効果は大きそう。
右の写真はスプリングシート部のゴムブッシュ。おそらく劣化して切れたと思います。ボロボロです。
次のページはお楽しみの、試乗タイム!
意見ハッキリ!特徴と長所短所をわかりやすく!
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。