間違いいっぱいの自動車選び。タフト(G)の試乗レビュー。
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ダイハツ・タフト(2024年式LA900S)グレード「G・クロムベンチャー」の試乗レポート。ターボなしNAモデル。
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2021年5月に登場したタフト。レビューしているのは2024年式のGクロムベンチャーです。当ページではハンドリング印象について。
ドライバーがハンドル操作しての挙動も、路面からハンドルへ伝わる情報も、どちらも落ち着いていて、さらに無反応領域が気にならないため、上級車感覚があります。
流れに沿った走り+アルファ程度で走っていれば、ハンドル周りの質感はトヨタのミドルクラス顔負けってくらい。伝わる情報がカットされて面白みが少ない点も似てます。
面白みと上質感はトレードオフ的でもあります。
タフトはトヨタ車と同じような方向性。楽しさまで求めなければ質感高いです。
ステアリング操作に対しては、細かい操作に対する反応だって悪くないです。どんな場面でも舵角少なく曲がれる軽自動車ですから、アラが目立たないというのもある。
タフトに限らず、舵角が大きくなってくると、車体設計の弱い部分も出てきます。
そうした領域を使わなくて走れる=横幅が狭くて道をワイドに使える軽自動車だから、印象が良いというのもあります。
これはトコットでもそうだし、N-BOXなどでも一緒。
美味しいとこを中心付近に持ってきて、ほとんどを小さな舵角で走れる軽自動車に合わせる。そうした設計がされているのかもしれません。
タフトはボディ小さく、ディメンション的にコンパクト。なので振り回すように乗っても、動きが鈍感とはなりにくいです。
さらにその中でも、ミラトコットより応答してくれます。
時速80km超えて100km/hあたりで、ラフなハンドル操作を試してみれば、フロントはゆっくり大きくロール。直進中含め、過敏な感触はないです。
グッとロールするほどでコーナー走れば、リアサスが動く感触はターボモデルのほうがありました。
ハンドリングの楽しさの中でも挙動を楽しみたければ、ターボモデルがいいと思います。
開発者インタビューによると、サンルーフを標準装備するタフトの重心高は、タントと同程度らしい。またサンルーフ搭載による重量増は5kgとのこと。
タントって実は、横方向の動き方、つまりハンドリングは想像以上にいい。ただし前後方向、ピッチングは想像以上に大きくて唐突。こっちは普通にワゴン車的。
タントが普通に良いなら、タフトは凄くいい!比較すればそうなる。
ハンドリングは傾向一緒ながらレベル高く、ピッチングもタントほどには気にならず。
合わせて乗り心地も傾向は一緒ながら、タントよりはコツコツ感がマイルドです。
タフトはブレーキフィールも上級車的。他の軽自動車と比較すれば、現時点では最高と思える踏みごたえと、よく調整された過渡特性。凄く使いやすいです。
軽自動車のブレーキって、プカっとしていたりストロークが長すぎたりという傾向が強いです。ブレーキブースターとかマスターバック、ローターなどシステム的な都合でしょう。
すると停止直前の抜く動作はやりやすくても、走行中の速度調整は思い通りにはいきません。すべて理想通りに制御するのは難しいです。
タフトは踏みごたえしっかり、踏み始めから唐突な部分なく扱いやすい。安直に初期制動力アップに走らず、丁寧に調整されていると感じます。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
タフトのNAモデルでの乗り心地。ターボモデルとはサスペンションの動き方に違いがあり、質の差を感じます。
タフトで数少ない、ちょっと惜しい点。
衝撃はキツくなく、ショックアブソーバーが柔らかい乗り心地。左右の揺れはコンパクトなボディを活かせば、気にならずに運転できる。舵角や操舵スピードを抑えられるからね。
それでも快適かと言われればそうでもなく、細かなコツコツがずっと伝わってくる。路面が平らに見えても、足が動いてくれても、優しく細かなコツコツ感が続く。
このあたりがターボモデルとの違いで、ショックアブソーバーの質に起因する部分。もしかしたらタイヤも気持ち固めかも。
段差という段差では硬さはないし、コツコツもゴツゴツじゃないから、チープなタイヤという印象はないんだけどね。応答性良いハンドリングとのバランス考えれば、気持ち硬めの可能性はある。
リアシートは広ければ快適というわけじゃなく、座り心地が重要という持論。
体型によるところだけど、どちらかといえば筆者は小柄。なので広さより質。
乗り心地自体はリアシートでも傾向は一緒。ただしシートの質がそれなり。
着座姿勢はキツめで、シートはコンパクト。さらに座面先端が硬いです。
詳しくは続くページにて。
タフトの静粛性。ダイハツ車のイメージ通りで、エンジンは回転上がってもマイルド。リアシートはちょっとうるさいけど、不満を言えないレベルの静粛性です。
ロードノイズはホンダ系に迫る静粛性レベル、エンジンノイズは日産三菱系に迫る静粛性レベル。
ずば抜けて上質と思える部分はなくも、ライバルと比較して悪くない静粛性です。
これはフロントシートでは、エンジンノイズが静かでマイルドというのが効いています。フワリフワリと回転数上げる割に静か。
リアシートに長時間座ると、フロントシートとは異なるレベルの静粛性でした。
コモリ音的に気持ちよくはない音質のノイズなので、ドライバーはリアシート乗員を考え、自分の疲労度より多めに、休憩を取ってあげたら喜ばれると思います。
コーナーや挟路地で気になる、ボディ見切りと車両感覚のとりやすさについて。
Aピラーは太く、短く、立っていて、SUVらしさたっぷり!
フロントウインドーも天地方向に狭いので、タフトらしい見晴らしです。
運転席に座ってシート高を下げても、ルーフが目に入ってくるくらいですから、なかなかです。合わせて車両感覚の取りやすさも、良いということはありません。
視界に関して、Aピラー理想は立っていて近い、とすると、位置が遠いです。これにより死角になる部分が普通と異なります。
例えば右コーナーで奥を覗く時、フロントウインドから見るかサイドウインドから見るか、一瞬考えてしまう時がありました。
着座位置や造形の関係から、前方は長く感じられます。実際はダイハツの軽自働車として共通の部分が多いのでしょうが、感覚として長く感じます。
ボンネットは背中起こして覗き込むと見えます。いったん覗き込めば、先端の方まで見えます。普通に座っていると見えません。
着座位置が後ろよりだと直線を走るのがラクです。視線は遠くに置け、近くの路面が目に入ってきません。
流れの速い部分が視界に入らないと、速度感が低く感じられ、さらにビシッと直進できます。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
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ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
受け売りではなく、カタログ的ではなく、レビューです。
評論家様との違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
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