間違いいっぱいの自動車選び。ホンダ・WR-Vの試乗レポート。
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ホンダ・WR-V(DG5)グレード「Zプラス」、2024年式です。
WR-Vの内装、インパネ〜フロントシート周辺の印象です。
安いとばかりが強調されるWR-Vだけど、安さならヤリスクロスだってあるわけでございまして。
WR-Vで感じるのは上級志向。無駄を省いて道具的な方向ではなく、手数を増やしてリッチに見せる方向。そうした特徴を感じます。ワイド感もバッチリです。
助手席前の装飾パネルはよく効いていて、クルマを幅広く見せるし、大味さを感じさせません。
メーターは左半分が液晶で右がアナログのヴェゼルタイプ。アナログメーターの2眼式そっくりに表示もできるし、デジタルの良さを生かしたナビの案内を表示させることもできる。
ナビセットすると、まっすぐとか曲がるくらいは表示されます。
ドアトリムを見ると、どういうコンセプトで設計されたか想像しやすい。WR-Vでは部品多く金属調装飾や合成革も使われていて、コストダウン一辺倒のクルマには見えないです。
一部にはステッチ入った合成革が用いられ、金属調の加飾も。
スイッチパネルだけ大味な点を除くと、質感高いとも感じられる作り。
窓のAUTO機能は、運転席のみです。
高いクルマと安いクルマの差として、見えにくい部分までこだわるかどうかが上げられます。高級車は、覗き込まないと見えないところまで同じ作り込みがされます。
WR-Vだと、センターコンソールの後ろ側は妥協された作り。
このあたりは一体成型にも見えて、トレイみたいな感覚。
またセンターコンソールは高さが低く、ここは立派さより開放感という作り。運転席から助手席に移動することもできそうです。
実用性ではここにスマホが置けます。置いたままサイドブレーキを操作しても邪魔になりません。
フロントのルームライトはドア開閉に連動しないマップランプ。ドア連動は中央のルームライトが担当します。
機能的には残念と思われるかもしれませんが、眩しくなくていいです。
力強さが表現されたであろうエアコン操作部。レバー上下で操作する温度と風量が新鮮です。
操作は直感的で手間なく瞬間的に。操作感は繊細な印象で、微妙なクリック感と音。
急に揺れてチカラが加わったら壊れそうな、いや実際に壊れることはないんだろうけど、テコの原理が働くからね。ちょっと神経使うかも。
ルーパーはしっかりした抵抗で、細かく操作できます。ここはドアノブその他、丈夫に作られた部分と統一感がある。
なのでこのレバーも統一された丈夫さを連想させてくれたら嬉しいと思います。
※一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
WR-Vの助手席印象。
シート着座高は高めだけど、フロア高はそこまでじゃないので乗り降りしやすいタイプ。
なんだけど、足元(シート下)の部分が盛り上がっていて、乗り降りの際、かかとが当たって気になる場面も。
シート自体を前に出せば気にならなくなるけど、スペース的には広くはないです。
なので最後端で使いたいけど、するとここが気になるという。 小柄な方でしたら少し前に出して座ると、この構造も気になりません。
WR-Vはセンタータンクレイアウトではないとの事ですが、ここはセンタータンク同様の作りです。
スマホは前に置けるしサイドブレーキ脇にも置ける。なので2人で3台まで対応。
カップホルダーは横並び。穴は大きいので、ペットボトルだと緩いくらい。その分、大きなサイズのドリンクもいけそうです。
WR-Vのフロントシートについて。
シートバックの中央部。ランバーサポートという背骨を支える張り出しがある。WR-Vのこれは高い位置が張り出していて、筆者の体系や好みにはちょっと合わず。
普通に座れば背中の上の方が浮くし、シートに密着させようとすればおへそを前に出して胸を張る不自然な姿勢に。
加えて、 腰のあたりをシートに密着させるのが難しい。
身長は172cm。もっと大きな方とか、パワーシートで最も張り出して座るのが好きという方にはちょうどいいかと思います。
シートはサイドサポートが大き目で中央部は狭め。肩の部分も大きく削られています。
筆者は助手席に座った時、サイドサポートの上に膝あたりがかかる感覚でした。
柔らかいので、違和感は感じません。見てビックリというだけです。
ちょっと特殊な本革の触り心地と、しっとりした合成皮革の触り心地。
WR-Vではベーシックグレードの「X」を除く「Z」と「Zプラス」で、本革巻きステアリング&シフトノブが装備される。
嬉しいけど、触り心地は触れたことがない感触です。
ハンドルの革は硬く、肉厚も感じられない。ウレタンと革の中間みたいな感触。
シフトノブの革はカチコチなくらいで、ホントに何かわからない。
シフトノブは常時触れるわけではないし、交換も簡単だろうから良いとして、ハンドルの革には期待しすぎないほうが良いです。
ハンドル表面の摩擦力これは、操縦性としても重要な部分。摩擦力が強いほうが、力を入れず、遅れることなく操作できて、クルマからの反応もしっかりと感じられます。
WR-Vのハンドルでは、革の感触は独特。一方で、グリップ感は悪くないです。
筆者の理想は、握れば滑らかな感触、そおっと撫でれば、吸い付くグリップ力。そういうクルマもあります。ただ劣化もします。
左腕を乗せるアームレスト、合成皮革の感触だけど、柔らかくて気持ちいい。上質な牛革って柔らかい傾向。若い牛ほど柔らかく希少で高価。
この日は半袖シャツだったので、肌触りの良さが味わえました。
ネット見ると、コンビシートもアームレストもプライムスースとのことですが、さわった感触は別物。
シート脇のプライムスムースは硬くしっかりした感触です。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」一部の画像は拡大します。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。