間違いいっぱいの自動車選び。アクセラスポーツ(BM5FS)ガソリン「15S」。
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スポーツ=ハッチバックボディ。3代目のアクセラです。
試乗内容は限定的。第一印象重視です。
2代目だった「先代アクセラ(BL系)」から3代目になった今回の「アクセラ(BM系)」。車名や車格は同じでも、運転感覚は全然変わった!もう全然別物。何も気にしないおばちゃんだってビックリしちゃうくらい。たった1世代でスゴイね。
写真が2代目アクセラセダン。アクの強いエクステリアデザインが話題になった。
内容は極端な長所に多くの短所。豪華1点主義的な印象の強いクルマ。だからマツダ車らしさは十分!他車にはない魅力。
新しいアクセラで何が変わったって、本質的な質感上がったのは当然。およそどんなクルマでもモデルチェンジで値上げされて立派になり、骨格もボディも大きくなっていくからね。
驚きなのは操縦性のキャラクター変化。
今度のBM系アクセラは、長距離を苦にしなくなったりと、走りやすさ最優先に思える。反面、従来までのマツダ車ならではの、反応が良いステアイン感覚は影を潜めた。
マツダ車がマツダらしい特徴に溢れていたという面では、先代アクセラも十分魅力的。車両値引きの大きさなんかも含め、他にはない魅力だったから。欠点も多かった点もより特徴の強さを感じさせてくれた。これ、トヨタ車がご自慢の静粛性を捨て去ったらどうなるだろう?それくらいの大変化だと思う。
もうひとつ。最初はCX-5、次にアテンザ、そしてこのBM系アクセラと新世代のマツダ車がデビューし、なんかマツダが優しい兄貴的メーカーに変わってきたような気がする。操縦性のキャラクター変化は、メーカーがユーザーの方向を向いた結果なのかも。
今までのマツダって、一方的なメーカー主導の提案が強かったのかもしれない。実用車なのに十分以上の走行性能を与え、そのみかえりに気軽に快適にラクにという感覚を失っていた。これが市場でどう評価されたかはご存じの通り。
また運転のしにくさから来る苦痛はかなりのもので、マツダ車試乗の度に滑らかに運転しやすい特性を考えて欲しいって思った。
だってメーカー広報が、「短時間の試乗で良く思ってもらいやすいセッティングをしていた」というニュアンスの言葉を口にしていたほど。
新世代のマツダ車では、ターゲット不明という部分が変わったと思える。運転が好きな人に向けた車だよね。
ペダル配置やスロットル特性、ブレーキ特性、シート、ミッション。ラクに滑らかに、ドライバーが違和感なく走りやすい方向に。
これの延長線上として、ステアに関する部分も変更されたのかも。確かに豪快にガシガシハンドル回してもなんてことないのはこのBM系。パッセンジャーとしても、遅れ気味に素早くハンドルを回すようなドライバーに同乗しても、快適なのはこっち。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
先代のBL系アクセラはマツダ車らしいステアインの感覚や、ドライバーが感じやすいボディ剛性感の高さが魅力。
新型では別の方向に変わったようだから、これを好きなら先代までのマツダ車をチョイスするしかない。
内外装や走りの質感を別にすれば、どっちにも長所があるから、同列に好みで選択できる。
例えば当HP「間違いいっぱいの自動車選び」でも所有するDE型デミオ、新型に買い換えせずメンテナンスで復活させる道をチョイス。大きくキャラクターが変わったデミオは欲しくない。
DE型のあのステアフィールや路面インフォメーションの豊富なフィードバックが好きでドライブしてるのだから。買い換えるならスイフトスポーツの方が近いね。
ファミリアの後継として、初めてアクセラというネーミングが登場したのが先々代。初代アクセラと記述させて頂きます。
この初代アクセラもマツダらしさの強さが魅力。具体的にはハンドリング感覚やアクセルフィールあたりだけど、2代目ほどアクを感じない範囲で感じられるマツダらしさという部分が今でも大きな魅力。
実はこのアクセラ、乗り心地や静粛性という部分も上級車志向で、当時としてはお金のかかっていたモデルだったのかと予想できる。今は小さくても高価高級にという流れだけど、当時は小さいクルマはとにかく安くという流れだった。
運転すると、特にノイズに関する部分で良さが分かりやすい。ぼうっと運転しても、もしかしたら免許取り立てでも良さに気づくかもしれない。足回りからのノイズや、路面によるノイズなどが一クラス上の音質をしている。
普通は「ガチャ」となる部分が「ガチ」と鳴り、「ざー」は「ごー」と鳴る。響きが少ないノイズという部分が立派。静かというわけじゃないけど、欧州車的な立派さを感じられる。
リアシートの居住性も、体感的に大きな差は感じない。3代目アクセラの方がシートのクッション性の部分で立派、初代アクセラは座面がスカスカでプカプカ。
画像左が3代目アクセラ、画像右が初代アクセラ
ただどちらも、他メーカーと比較すればマツダらしいクッションというか、今一つの感じを受けるクッション感覚というというのは変わらない。
アクセラは初代からフロントシート優先のデザインの思われ、ここも3代目まで変わらない部分。常時リアシートを使用するユーザーには厳しく、逆にシングルユースが多いユーザーには心地良く向いているだろう。
こんな感じで、好みで選択で選択できるかと思います。最近は中古車店でも試乗できたりするんで、こんなことも視野に入れて比較されたらイイかもです。
その他、適度な個性が魅力の初代はこちら。
雑誌の評価とか大手サービスの評価とか、基本的にクルマの試乗評価って良いことばかり。
自動車の事ばかり考えてる先生方が執筆する試乗レポートなのだから、ウソは無いと思うんだけど、信じて購入したら全然違うなんて日常茶飯事。
なんで?基本的にクルマって枯れた技術の積み重ねとか、先代を越えるように設計するだろうから、デビュー時は評価が良くて当たり前。そうです。多くの車種でモデルチェンジごとに大きく立派に進化していきます。
最近見たレビューだとVWシロッコRの乗り心地が良いなんて仰る大先生もいらっしゃいましたがそんなのは例外。基本的にウソはないかと考えます。
だから先代との比較だったらどれも良いのは当然。ついでにダメな点がオブラートに包まれるのも当然。
ユーザー(読み手)からして大事なのは3つ目。年が変われば評価はガラッと変わります。レポート車種がデビュー当時の記事だったら、上記の通り、良い評価は当たり前です。
新しいライバルの登場、小改良、トレンド(流行)などにより評価や着目点は日々変わるモノ。
当ホームページではこのあたりに気を付けてレビューしています(まだまだですごめんなさい)。
ということでアクセラがデビューし、同じように走行性能にこだわりを持つライバルのインプレッサ、キャラクターは違えど魅力半減は間違いなし。ボディスタイルだって凡庸ですし。
マツダ車ってデビュー直後だけ評価されるみたいなイメージ、ありませんか?先代アクセラなんてまさにそう。デビュー直後には隠蔽された(笑)欠点が取り上げられるようになる。半年もしないうちに商品力ダウンでしたぞ。
今度の3代目アクセラはどうだろう?これだけ印象的な魅力を持つアクセラだからすぐにライバルが追いつくとは考えにくいが、懸念材料もいっぱい。
例えば価格的に身内内がライバルだし、ナビには大規模アップデートが望まれる。そして国内では不人気のミドルコンパクトというジャンル。次世代デミオの1500ccディーゼルの価格はいくらになるのだろう?
マツダはどれを伸ばしたいのだろうか想像する、そんな楽しみ方も浮かんできました。
アクセラこそは1日でも長くスポットライトを浴びていて欲しいものです。
アクセラのトップグレードが「XD」。XDにはもうお馴染みな新世代ディーゼルエンジンを搭載。
装備面でも安全装備はもちろんサンルーフまで標準と充実で、価格は約300万円。試乗はしていないので走行性能はわからず。
グレードって、エンジンで価格が上がったり、装備で価格が上がったりするけど、アクセラXDはエンジン・装備共に充実してお値段は大幅上昇。
こうなってくると2クラス上の車種と比較できるから難しい。上級車種と価格がオーバーラップないし近づく。
キャラクターは経済性重視といっても最優先じゃない。燃費一辺倒のクルマは飽きたよ、みたいな場合の選択肢。
アクセラXDには割高な部分もあるけれど、乗り心地はアテンザやCX-5より洗練されてます。
特にデビュー直後のモデルでは荒さが酷かった。安っぽいなんてものじゃない。
それと比較して乗り心地や走りやすさで負けてないから、アクセラを選ぶ理由もある。
演出では、XDと2000cc上位グレードではタコメーターが中央にレイアウト。エンジンの魅力は回転数によるトルク変動。欠点が長所になるこの面白さ。うんうん理屈じゃない。ディーゼル、え?
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XDグレードの内装。加飾が追加されタコメーターが中央に。2000ccの上級グレードでも同様。こちら6MTは遅れて登場。
マツダの英断!?世界一とも考えられるトヨタのハイブリッドシステム。これには欧州車だって太刀打ちできず。
ハイブリッド、トランクの容量はやっぱりね、奥行きが半分くらいに。
ハイブリッドのシフトセレクターはこんな感じ。見慣れたようでもやっぱり新しさを感じてしまう。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。