S14シルビア評価と評論・記事

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(2004年記事 日産 S14シルビア
著:ヒラリー)

日産・シルビア(S14)・試乗インプレ

辛口比較・評価評論は試乗レポートはS14シルビア・ターボ付きのK's。ニッサンのミドルクラスFR(後輪駆動)で、ホンダのプレリュードからスペシャリティスポーツの人気を奪い、クーペとしては大人気となった先代S13シルビアのあとを受けてデビュー。

先代S13も今回のS14もデビュー当時はクルマ好きなら誰しも1度は興味を持つモデル。手頃な価格とターボの設定でデビュー当時から十分話題になりました。

日産自動車
  • グレード:“K's”
  • 型式:S14
  • 車両価格:250万円
  • デビュー年:1993/10

※当サイトは辛口の試乗評価が特徴です。評論家の先生がお伝えしにそうな点を強調して記載しています。

大きく立派になったS14シルビア

S14シルビアは先代S13シルビアよりボディサイズが拡大。ややワイドになりデザイン的にも優雅なラウンド路線。車格が1クラス分アップしたような感じです。シルエットとディテールは大人っぽい落ち着いた雰囲気で、よりクーペらしく。それでいて車両価格は割高感を感じさせない納得価格。安価に乗れる大人のクーペでした。

シルビアは今回も変わらず後輪駆動ということで、ドリフトを楽しむ人からの人気はすごかったです。筆者の周りもシルビアだらけ。NAもいればターボもいる。5MTでクラッチ蹴っ飛ばすイメージが強く、走ってもリアが出やすい傾向。とても大人のクーペという感じではありませんでしたw

一般的には不人気車種といわれ、日産に言わせれば商業的に失敗だそうです。それでもイメージリーダー的な効果で販売し続けたらしく、尊敬を込めて日産様と呼ばせて頂きます。

マイナーチェンジで大きくフェイスチェンジ

このシルビアは失敗作という話を聞いた事があります。販売台数の話ですが、予想していた台数に届かったみたいです。

モデル途中では大規模なマイナーチェンジを行いました。フロントは全体的なフェイスリフト、リアはガーニッシュの変更を行っています。シルビアはユーザーがアフターパーツで楽しむ率が高いクルマなので、これが販売的に効果あったかはわかりません。ただ、デザイン的なキャラクターは大きく変わりました。それはもう、バランスなんて無視で。まさに英断です(左上の写真はマイナーチェンジ後)。

どちらかといえば変えて欲しかったのは内装のイメージ。こちらは基本そのままで残念です。

「実用車っぽい」という評価がピッタリな内装・インパネはマイナーチェンジでも変わらず。この内装、インパネとドアトリムが滑らかに繋がるなど、実は同世代のスカイラインよりかは優雅で凝ったデザイン。そうした長所をもちつつ、全体的なスペシャリティなイメージが不足しています。え、走るのが楽しければ内装なんて何でもいい。ごもっともです。

エンジンはSR型のNAとターボ付き

シルビアのエンジンは4気筒2000ccで形式はSR20型。基本的に実用車に搭載されているのと同じエンジンです。特にベーシックなNAは加速力が弱く、官能性能的にも優れた点はありません。メーカーアピールとしては先代S13シルビアからのブラッシュアップし、加速力も多少は速くなったそう(体感できず)。

ターボ付きモデルは「リニアチャージコンセプト」ということで、過給圧を押さえています。メーカーは優れた点をアピールしてますが、要するに遅いんです。ターボなのに早くない。S13ターボの方が速いくらい。

このあたり新旧ターボ同士で比較すると、新型が、ドライバーが感じる加速力で負けている...。

エンジンレスポンス向上の為に加速が犠牲になった。後の開発者インタビューを見るとそんな感じですが、そんなレスポンスも鋭いわけではなく、むしろ低回転でのレスポンスなんてこれでもかっていうほど鈍い

つまり、いたって普通のエンジンというわけです(トヨタの3S-GTE型よりはマシ)。エンジンに限らずクルマは何もかも、カタログスペックではわかりません燃費も乗り心地も静粛性も、全てが当社比で勝手にアピールしているだけです。

MTのミッション

ミッション、シフトノブがダイレクトとなるFR者としては今一つのフィーリング。先代から同じミッションかもしれまえん。グニャってそしてガタガタブルブルきます。タッチは今ひとつなのに振動はダイレクトという訳ですね。

S14シルビアのギヤ比は、NAモデルでは持つパワーの割にハイギヤードな印象。静粛性や燃費も意識された高速型です。NAエンジンのスポーツモデルと比較すればシフトチェンジが忙しくなく、駆動輪(リアタイヤ)が空転してもレブリミットまで余裕があります。燃費にも好影響なハズ。

ターボ付きモデルは一段とハイギヤード。通常運転時はラクにゆっくりシフトチェンジが出来き、高速走行では静かです。練習など豪快に走る時は、1速でなければホイルスピンさせてもレッドゾーンまで余裕があります。

シルビアの走行安定性について

シルビアの足回りはターボでもけっこう柔らかく、セリカやプレリュードより乗り心地が良いです。やはり後輪駆動、リアを固める方向性の前輪駆動車より、乗り心地でも上級感を感じやすいです。クルマ好きユーザーの多くがバネにショックに変更されるのでしょうけど、バランスは近いはず。

もし足回りにこだわるなら、安価なショックアブソーバーではなく、オーリンズやビルシュタインを利用して総合的なレベルアップを。動きやすいショックアブソーバーなら、乗り心地良くて運転もしやすい。足回りに限らずアフターパーツで味付け変更できるのがシルビアの特長。本格的なスポーツカーにも変身可能です。

滑らせてからのコントロール性は上々。フロントが滑ってもリアが滑っても、ハイグリップタイヤで無い限りはビギナーでもコントロールしやすいと思います。

リアを滑らすのもターボ付きモデルなら簡単。エンジン3000回転くらいキープして、ハンドル切ってアクセルを踏めばズルッと定常円モードに入れます。アクセルを戻すときだけいきなり全閉にしないで、20%くらいのところで一旦停めて下さい。アクセルを戻しながらハンドルも中心に戻す。もし前輪駆動車でリヤを滑らせているのなら、こっちの方がよほどマイルドだと感じられると思います。

レーサーを目指していた「※※師匠」によると、リアの滑り出しだけ早くてちょっと・・・。というハナシ。でもせっかくのFR、これくらいわかりやすいキャラクターが最高です。

相変わらずのキャラクター

操縦性はもっさりとした動きで、なおかつリアもでるという、ドリフトしないと全く楽しくない、割り切ったセッティング。サーキットに行けばグリップクラスで使う人はほとんどいません。結局のところ、チューニングベースであり改造しないと乗れないクルマってところが、さすがニッサン。(勝手なイメージです)

リアを出すなら簡単です。パワーないといってもターボですし、S13と同じようにリアはスルッとでます。ハンドル切って曲がり出したらアクセル全開、またはクラッチを蹴っ飛ばせば、キュルキュルいってくれます。雨の日は、そのまま真横向いちゃいます。

目をつぶれば13シルビアにそっくりかも?

S14シルビアはS13を”若干”上質にしただけで、クルマ的にはS13とほとんど変わらない印象。ボディデザインの路線変更、ターボ加給がリニアコンセプトに変更、タイヤ&ホイール変えるなら大きなタイヤがはけるようになったくらいの印象です。

走行感覚に関しては相当な数のアフターパーツが出ているので、味付けは自由自在でしょう。金額的には100万くらいはあっという間にいってしまいますので、最初から上級車種を選ぶ選択肢もありますし、タイミングがあえばコンプリートされたデモカーなどを買うのもよさげ。この辺も日産車らしい日産車です。

可能なら次のS15シルビアを。割高な中古車相場ではありますが、エンジンもスムーズでパワフルになったS15シルビアを狙うのも結局お得かもしれません。

ライバルはプレリュード?

S14シルビアのライバルといえば、ホンダの4代目プレリュードでしょう。駆動方式が異なり、価格帯と車格感が微妙なので判断が難しいですが、当時の雑誌ではライバルとして比較されていました。確かに少なくてもミドルクラスクーペというボディデザインは一緒です。

シルビアとプレリュードってキャラクター的にはけっこう別物。エンジンの高質感・高級感ではプレリュード。回して楽しい。シフトチェンジも楽しい。一方でシルビアはレスポンス悪いエンジンと昔ながらのミッションな反面、ターボで男らしい加速力。

FFでオタクっぽい良さが光るクーペがプレリュード。FRで男らしい豪快なイメージのシルビア。クルマの良し悪しよりイメージの差がでかいでかい。

似てる点は最終的にオーバーステアになる点。プレリュードのスポーティグレードはぶっ飛んでます。駆動方式は違えどキビキビオーバーステア気味のコーナーリング特性はどちらも一緒です。

そういえばやはり同クラスのトヨタ・セリカでは「スーパーストラットサスペンション」なんていうのを用意して戦線に加わってきました。
「3S」という質感的にものすごく残念なエンジンで、とてもライバルとなるところまでは来ていません。高質なVTECでもなければハイパワーなターボでもない。

それでもセリカだって良いと感じる部分はあり、ST205セリカってボディはシルビアやプレリュードよりカッチリ。目一杯走った際に安心感や細かな操作を受け付けてくれる部分から、剛性感の高さを感じます。
それと内装デザインもスペシャリティな感じが出ています。よくよく考えればどれも少しずつ惜しいライバル関係だったのかな、と思います。

オーテックのコンプリートカー。「K'sMF-T」出力アップで250psと内外装の変更。価格は299万円。

新車時価格とグレード

S14シルビアのカタロググレードと特別仕様車の価格。代表的なもの。

  • J’s 新車時価格 169万円
  • Q’s 189万円
  • Q’s タイプS (クラブセレクション) 208万円
  • Q’s タイプS 電動スーパーハイキャスパッケージ 239万円
  • Q’s エアロ (エアロスポーツ)211万円
  • Q’s エアロSEリミテッド 229万円
  • Q’s ダイヤセレクション (ダイヤセレクション2) 196万円
  • K’s 239万円
  • K’s タイプS 249万円
  • K’s タイプS 電動スーパーハイキャスパッケージ 267万円
  • K’s エアロ 263万円
  • K’s エアロSE 270万円
  • オーテックバージョンK’s MF−T 299万円

日産 シルビア

ニッサン

silvia (シルビア)S14

  • 試乗グレード:“K's”
  • 型式:S14 後期
  • 新車時価格:250万円

エンジン概要

  • 排気量:2000cc
  • エンジン型式:SR20DET

その他概要

  • 発売時期:1993/10 〜 1999/01

車両型式

  • S14 - ターボ及びNA標準
  • CS14 - ハイキャス付き
適合バッテリー

シルビアのバッテリー適合詳細


シルビア K's

S14 SR20DET 2000cc 1995年〜
55B24R

シルビア Q's

S14 SR20DE 2000cc 1995年〜
40B19R

その他装備品によりサイズが異なる。
寒冷地仕様も別サイズ。

 
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国産車バッテリー

ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価
足回りの質感 5段階評価
内装の質感 5段階評価
外装の質感 5段階評価
快適性 5段階評価
お買い得度 5段階評価


前期のS14シルビア。フロントマスクは上品にまとまっている。


内装がチープだと思えばアフターパーツで装飾も可能。人気車だとパーツが豊富。これはインテリアパネルと検索すると出てくる。価格は1万円〜3万円。


こちらはシフトブーツ部分。本皮シフトブーツと検索すると出てくる。

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