評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。ソリオ(2018y)の試乗レポート。
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スズキ・ソリオ(型式MA26S)グレード「G」。小さくても広いは当たり前!気になるのは、使いやすさや走りやすさ。
今回の走行距離は150kmほどと短かったため、燃費は信用性が低い数値です。試乗レポート執筆にいろいろ試したり、アイドリングで撮影したり、通常走行とは異なる時間が長い点をご了承ください。
150km走行時点で車載の燃費計に表示されたのは、16,8km/Lという燃費。
仮に普通より1割低い燃費だとして、数値自体は普通といいますか、このクラスとして目立つ燃費ではありません。
でも、内容を考えると立派です!
思い出してください。ソリオのエンジンは4気筒1200ccです。振動少なくて快適、それでいてライバルの3気筒エンジンと大きくは変わらぬ燃費。
差は誤差の範囲レベル? それ考えると3気筒エンジンの意味って考えちゃいますよね。
同じコースを2周し、燃費を比較しました。通常走行の燃費と、エンジン回転数を上げて走行した時の燃費、そして燃費比較です。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
試乗したソリオにはハイビームアシストが付いていました。オートハイビームなどとも呼ばれる、対向車を検知して自動でロービームにしてくれる機能です。
試したところ、ソリオのハイビームアシストは他車より使いにくかったです。
理由は、街頭に反応しすぎてオートが使い物になりません。どのクルマも多少はありますが、ソリオだと9割ロービームになっちゃう。
夜間の市街地でも、田んぼの中でも一緒でした。
スズキのハイビームアシストが初めてな筆者は、オートの解除にも悩みました。
答えは、単独のスイッチではなく、レバーのライトポジションに連動するようでした。
「AUTO」だとハイビームアシスト「ON」、通常点灯だとハイビームアシスト「OFF」。
この方式だと、オートライトが実質的にロービーム限定になってしまうのと、3ヒネリで点灯、消灯、点灯と、ヘッドライトに負担をかけて通常点灯させる事になります。
一応、これ以外の方法もあるかもしれません。もっと良い切り替え方法があったら良いです。
ラゲッジの奥行きはボディサイズ並という印象。横幅はちょうどホイールハウスの内側なので、毛自動車よりは広いけどくらいのスペース。
狭いその分、スーパーの買い物袋くらいならしっくり収まってくれて、前後方向に転がる心配がありません。
ボディサイズからして広さに大きな期待はしていないでしょうから、それ以外の部分。ソリオはボディ全高が高い関係から、ハッチ開閉がちょっと面倒。こうして考えると、ラゲッジは使いにくいです。
ボディが少し大きなライズやフィット、リアシートスペースは狭くなる代わりに、ラゲッジスペースはかなり大きくなります。
もし、リアシートにゲストをお迎えすることが少ないのでしたら、そちらの方が使いやすいかもしれません。
リアシート背もたれを簡単に前倒するだけで、フラット感の高いスペースが出来上がります。
ソリオのラゲッジで優れた部分はここですね!手軽でそれなり以上!筆者はびっくりしました!
段差はなくはないけど、手間のかかる方式より使いやすい!と思います。
車内が広いと、こうした操作も簡単です。ソリオ独自のというか、便利な操作方法を知らなくたって、なんとかなっちゃうw
リアシートのリクライニングに使用するレバーを引いてロックを外し、背もたれを前倒し。ラゲッジ側からでもできます。
考えちゃったのが、元に戻し方。ワンタッチで戻す方法とかわからなかったので、倒したときの逆の手順で戻しました。
そしたら、レバーを下に引きながら、シートバックを上に起こすという動作になって、ちょっと大変で。
位置的にも、かがみ込んでの操作になっちゃって、ラクではありません。
たまにだったら、全然問題ないんだけどね。
ソリオとガチなライバル関係にあたるのがトヨタのルーミー/タンク。ダイハツ版とスバル版でも同じクルマがあります。
ルーミー兄弟はソリオと同じように見えて、乗ると正反対なほどキャラクターが異なります。
何が異なるのかって最大の違いは快適性。
ルーミーのサスペンションはかなり硬く、ソリオより高速走行向きです。スッキリしていてハンドリングは好ましいのですが、路面の荒れや段差での突き上げはきついです。
またエンジンからの振動が目立ち、内装の質も低いです。ソリオと比較した場合には、主たるユーザーの方向を向いていると思われるソリオに高評価をあげたいです。
ソリオを少し大きくしたくらいのボディサイズで、流行のSUVルックなのがトヨタ・ライズ。ダイハツ版もあります。
ライズは低価格帯かつ、趣味性を感じさせてくれるのが魅力。実用車的なイメージが強いソリオとはココが違います。
でもクルマとして内容は、ソリオが上回ります。ソリオのほうが走行的質感のバランスが高いです。
乗り味のキャラクターはソリオとルーミーの中間くらい。でもレベル的にはソリオやルーミーにちょっと劣るかなって印象。
そのかわり、素晴らしくボディ見切りが良いのがライズの特徴。どこでも緊張せずに運転できるのは安全に直結すると思います。
内容を取るかイメージを取るか...。価格帯は先の2台と同程度ですから悩んじゃいますね。
クラスも価格も1クラス上になるホンダ・フリード。コンパクトな3列シート車です。
フリードは内外装の質感が魅力!端正なボディデザインは立派に見えるし、内装もインパネの質感が素晴らしい。コンパクトクラスというよりミドルクラスに近い質感を、奇抜ではない方向で持たせているのに惹かれます。
ただし運転するとフィーリングが気持ちよくなく、バランス良いと感じるソリオとは違います。
乗り心地などもフリードの方が良いと思える部分もありますが、総合すればソリオ優勢。細かな部分の気配りでもやっぱりソリオです。
運転席に座った時に感じる上級感は、ソリオとの価格差以上だと思います。ここに感動すればフリード、そうじゃなければソリオで如何でしょう?
こちらも1クラス上のトヨタ・シエンタ。3列シートです。
シエンタは筆者の中で、ソリオの上位互換。コンパクトなハイトワゴンとしては乗り心地が良く、操縦性にクセもありません。
シエンタって基本的にはヴィッツだよね、と思うかもしれないけれど、知らずに乗ればきっとわかりません。ヴィッツより上級車的に差別化されていて好ましいです。
ソリオとの比較ではお値段そして、奇抜な内外装デザインが問題かな。優等生的な内容とは真逆にヤンチャなスタイル。気にならなければおすすめです。
単純明快・簡潔に。長所短所をまとめました。
お手数ですが意味不明な部分は本文でチェックして下さい。
乗り心地やハンドリングは日常での快適性が重視された方向性で、質感、利便性、価格のバランスがとても高いです。
ガシガシ走る方にはルーミーやタンクをおすすめしたいけど、スローペース走行がメインの方には圧倒的にソリオがおすすめ!
気になる点としては、ハンドルの回し心地にクセを感じるのと、ボディ見切りの悪さ。いずれも慣れちゃえばOKな点ともいえるかな。
あとはそう、同じ価格で上級車的なフィールを求めれば、背の低い一般的なコンパクトカーが向いています。
でもソリオなら差はわずか!逆に見晴らしの良い運転姿勢とか、リアシートのスペースなど失うモノが大きすぎます。
当記事は2020年執筆。現時点で比較すればとても優れたクルマだと思います。趣味性などほどほどで良いから、日常走行での快適性を重視される方にぴったりです!
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。