自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
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2011年記事 トヨタ マークXジオ
著:元自動車整備士

マークXジオ(エアリアル)試乗評価「5」

評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」トヨタ・マークXジオ「エアリアル」の試乗レポート。

当ページは5ページ目です。

「操作性高いスイッチ、評価総合」

トヨタ自動車
  • グレード:“エアリアル”
  • 年式:2010年式
  • 型式:ANA10
  • 車両価格:278万円
  • デビュー年:2007年9月〜
ジオの内装5ジオの内装6

内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!

筆者は、このマークXジオ・エアリアルを所有しています。都合で用意されたクルマであることは百も承知で、購入。ボディデザインが好きなんです。

クルマはカッコ良ければ全て良し...。愛着こそ重要です!


  1. 分割 - マークXジオ試乗「1」ドライビングフィール
  2. 分割 - マークXジオ試乗「2」魅力、長所
  3. 分割 - マークXジオ試乗「3」エンジン質感と加速力
  4. 分割 - マークXジオ試乗「4」乗り心地改善計画
  5. ここ - マークXジオ試乗「5」操作性高いスイッチと評価総合

タイヤサイズとグレードと乗り心地?

マークXジオ・ボディデザイン

タイヤとホイールの話ですが、マークXジオのグレード「エアリアル」「240G」「350G」には、18インチサイズが標準装備

このうち「350G」は専用ショックアブソーバーに変わります。これ、小さなでこぼこを拾います。いわゆるゴツゴツ感あるタイプ。

レグノしかし、「エアリアル」や「240G」は「350G」より細かなポコポコを拾いやすく、ドライバーが気付かないような、目で見てわからないようなボコボコさえも拾ってきます。

デコボコに見えない舗装路面でもハーシュネスの悪さが目立ちます。振動だけじゃなくノイズがでることも。

ユーザーの中には「350G」を購入し、16インチホイールに変更して乗られているオーナーさんもいらっしゃるみたい。

専用ショックアブソーバー+ゴムの厚いタイヤの組み合わせ。18インチタイヤのまま運転されるなら、空気圧は適正より”やや低め”が望ましい乗り心地かと。
指定空気圧って乗り心地より燃費やフル積載時の安全性が優先されるというからね。

手抜きのようなノイズはこの辺

実用車にちょっとだけリッチなテイストがプラスされ、そんなに安くはない価格が設定されているマークXジオ。

このお値段を出すならば細かいノイズなんかは煮詰めてあって欲しいと思うところ。試乗時にはわからなくても乗っているうちに気になってしまうポイントでもあります。
細かなノイズ、音消しに関しては、「トヨタ車だからこそ」期待してしまうポイントです。

マークXジオ1回目のマイナーチェンジ後のモデルだと
  • サスペンションブッシュの容量不足のようなコトコト音
  • ハッチゲート(テールゲート)周辺からのカタカタ音、
  • 使っていない助手席シートベルトがカタカタ。

またスロットルバルブが汚れてアイドリング回転数が変化してくると、振動周波数によって常にどこかが共振しています。

個体差はあるかもしれませんが、気になる部分です。

トヨタ的な遊び心とか気の利いた部分

マークXジオ、走行性能や走りの質感は200万円クラスだけど、内装外装は気合いと遊び心が感じられます。

道具ではなく、乗り物ではなく、所有する喜びならコストパフォーマンス一級品。

外装ではバンパーのチリ合わせは高級車セルシオレベル。内装は専用部品満載。実際に手を触れる部分はソフトパッド。シートは小振りだけど車内を広く見せる効果

その他、ジオを購入してから気付いた意外な長所短所などを記してみます。

エアコン操作パネル内装の細かい部分、アナログメーター風のデザインとダイヤル式の操作系を取り入れたエアコン操作部が面白い

スイッチの触り心地(回し心地)は悪いけど、走行中の操作性は良い。

サイドブレーキのペダルは高い位置に付いていて、踏むのがちょっと大変。しかしこれ、運転中邪魔にならない

全車標準装備のウェルカムパフォーマンス機能。システムスタートボタンを押してエンジンをかけると、メーターパネルの針が回り、若干遅れてインパネ中央のエアコンファンコントロールの針が振り切れるというパフォーマンス。レッツゴー!とドライバーに呼びかけます。

同世代では多くの車で見られる演出ですが、良いですね!

エアコン操作部、走行中に使いやすい

マークXジオのエアコンスイッチは、プッシュ式とダイヤル式のコンビネーション。これが使いやすい!

エアコン操作パネル「AUTO」モードだけでなくマニュアルで操作したい方も多いと思うし、エンジン切る前はOFFにしたい方も多いと思う。

これはどちらも簡単にでき、走行中の操作だって視線を向ける時間は出来る限り少なくなるように考えられている。

さすがトヨタのミドルクラスといえる気配りは、コンパクトクラスより単純に豪華なだけでなく、丁寧に作られていることを感じさせてくれる。

操作システムとしては風量と出口がダイヤル式、温度調整がプッシュ式。

風量はダイヤルを回すと指針も回る。OFFにしたい時には別に設けられたOFFボタンを押すと指針は一気に「0」を指し、OFFに出来る。

また温度調整のボタンには「くぼみ」がついて指先の感覚で位置を確認出来る。

邪魔なのはシフトノブ

シフトノブが邪魔で、左側に位置する風量ダイヤルを回しにくい。これが唯一の欠点かな。

微妙なシート位置で減点

マークXジオのフロントシート位置はかなり内側にオフセットして付いている。これはトヨタの都合上そうなったのか、わざと内側に寄せたのかはわかりません。

運転しやすさでいえば内側についているシートの方がいい。ただ助手席に同乗者がいる場合は、前席シート間が広い方が快適。ここが広いと高級感も感じる事ができる。

前席シート間の距離(カップルディスタンス)を測ってみれば、約19cm。これ、5ナンバーサイズミニバン、例えばストリームなどと大差なし。

また同じく5ナンバーサイズのプレミオは手寸で20cmを越えていた。

せっかくそれなりのボディ横幅を持つマークXジオ、どうせならシート間距離を広く取ってもらいたいところ。

逆にドア側の余裕は十分で、普通の実用車だと思って乗れば、文句もないかもしれません。

試乗、運転する際の姿勢としては、右手をドアトリムに置く形に。センターのアームレストは小さいから、左手をかけるんじゃなくて右手をかける。

右手側(ドア側)はかなり余裕があるから、左利きの人はイイかも。購入前には実車でぜひチェックを!

参考データ2:車内静粛性

市販の騒音計を利用して、ノイズを計測してみました。単位はdB。(dBについてはネット検索して下さい)。
騒音計ということで音圧に対して補正が掛かっていますが、人間が感じる不快さとは違います。耳障りな音とか気になりにくい音とか、そういった感覚は含まれていません。

車内静粛性、タイヤ「ブリジストン・レグノGR-9000」

※試乗車のマークXジオはゴムブッシュの動作を制限するリジットカラーなるものが装着。サスペンションのゴムブッシュで吸収しきれない振動がカタコトした音となって発生します。

計測時の周囲の騒音 環境ノイズ / 49.7dB(+-0.5)
  • 「エンジンOn」アイドリング時の車内騒音 エンジン回転数・・・750rpm 
    Fシート・・・45.8dB Rシート・・・43.9dB
荒れた路面での計測 環境ノイズ / 49.7dB(+-0.5)
  • 巡航時の車内騒音・荒れた路面、細かなデコボコが多い道路 時速50キロ走行時 / 
    Fシート・・・73.9dB Rシート・・・68.4dB
状態の良い路面での計測
  • 巡航時の車内騒音・綺麗な路面、比較的新しい舗装の道路 時速90キロ走行時 / 
    Fシート・・・74.7dB Rシート・・・64.7dB

その他のタイヤ使用レポートは下記ページでご紹介中

参考データ3:各部寸法

手元のメジャーを利用して気になる部分の長さを測ってみました。

各部の寸法

  1. ステアリング直径 36cm
  2. ダッシュボード中央手前からガラスまでの長さ 50cm
  3. Fシート、フロアから座面先端 リフト最大時34cm、リフト最低時32cm
  4. Rシート、フロアからシート座面先端 34cm シートバック高さ 58cm
  5. センターコンソールまたは左右シート間の距離 19cm
  6. シート座面の長さ F・49cm、R・49cm
  7. リアシート開口部、座面先端〜ドア内張までの最短距離 30cm
  8. 左右ドアミラーいっぱいの長さ 205cm
  9. ラゲッジ寸法 奥行き115cm、幅103cm、入り口最低地上高67.5cm
  10. アンダートレイ寸法 奥行き未計測cm、幅未計測cm、高さ未計測cm

数値からわかること。ジオをミニバンとして考えればFシートの着座位置は低い。カップルディスタンスは5ナンバーサイズのミニバンと大差なし。シートはかなり内側に配置されている。アームレストは彼女と取り合いに。

車内スペースとカップホルダー

身長182cmの男性がドラポジを取った状態でリアシート2列目をチェック。

  • 身長172cmの筆者・・・ヒザ前 コブシ 2.5個 / 頭上 コブシ 1.5個
  • 身長182cmの男性・・・ヒザ前 コブシ 1.5個 / 頭上 コブシ 0.5個 

カップホルダーの数

  • フロント 5個 / リア2列目 4個 / リア3列目 2個

ドアポケット部分も含みます。

オデッセイのライバルになれないクルマ?

マークXジオの販売は、最初は目標台数を超えたみたいですが、それは最初の3ヶ月間ぐらい。簡単に言えば失敗車の傾向です。

不人気の要因としては、エクステリデザインとも。実用性よりデザイン性を重視したと思われるマークXジオは、優雅さと質感はかなり高い
しかし先鋭的なデザインで若い世代に評価されるエスティマと比較すれば、「ぱっとしないデザイン」ということなのでしょう。

エアリアル以外の一般タイプではクセが強いフロントマスクも要因だと思います。

コンセプトが近いのはオデッセイ

マークXジオはオデッセイの対抗馬として企画されたらしい。そうじゃなくても車格や価格、ボディ形状からオデッセイと比べられてしまう事でしょう。

試乗して比較すればオデッセイは気合と魂で優勢。ホンダの基幹車種VS対抗のため企画されたマークXジオ。

そんなジオもオデッセイより快適な乗り味でラグジュアリー。いってみれば本格的軽薄車w

ジオとレカロシートジオとレカロシート

マークXジオ総合評価

winter maxxマークXジオの一番の特徴は優雅なエクステリアデザインかなと思います。

ジオを見て、「なんてクルマかわかならい」という方も多いマイナーな存在がその魅力を一段と引き上げます。

内装も適度な個性を主張しており、実用一辺倒のクルマでないことが非日常的なイメージを与えてくれます。質感だって目の肥えた方でなければ満足できるレベルには達しています。

所有満足度という部分で、ボディデザインと質感というのは非常に重要。グレード次第で多少割高な価格設定ながら、購入してしまえばそんなこと忘れてしまうことでしょう。

走行性能は?といえば文句を付けたい部分も多々ありながら、トヨタ車らしいマイルドさで運転しやすい。17インチ仕様なら適度なマイルドさでまずまず。

ミニバンの実用性を捨て、セダンの心地よさを捨て、そのぶん特別なボディデザインを身にまとったジオ、ハリアーの都会的イメージと同じように、優雅なイメージが魅力。ピンときたら選択肢はジオしか有りません。

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トヨタ マークXジオ

トヨタ

markXzio (ジオ)

  • 試乗グレード:“エアリアル2010y”
  • 年式:2010年式
  • ミッション:CVT
  • 新車価格:278万円

概要

  • 排気量:2400cc
  • エンジン型式:2AZ-FE 4気筒

その他概要

  • 型式:ANA10
  • ボディサイズ:4705/1785/1550mm
  • 車重:1570kg
  • 発売開始時期:2007年9月〜
  • 新車価格帯:247万円〜382万円
試乗レポ・ライター

当記事は「元自動車整備士」がお届けします
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レグノ
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タイヤをブリジストン・レグノに変えたら、乗り心地と静粛性が改善。ただしお値段は高いので、車両価格とのバランスを考えると微妙。ビッグセダンとのマッチングが良いタイヤだから、外ベリするようならミニバン用タイヤに交換。
レグノ、基本的には固くてハンドリング重視のタイヤだ。

夜間の室内

winter maxx
スタッドレスタイヤも試してみた。サイズは225ミリ幅の17インチ。
銘柄はダンロップwinter maxx。詳しくは別ページでどうぞ。

レグノ
レグノ
上段が車高調、下段がスプリング=純正&ショックアブソーバー=カヤバ。

レグノ



グレー系、ホワイト系、プラム系の内装色がある。 下がプラム内装色。


ワゴン+ミニバン+ハリヤー?



後期エアリアル 後期からエアリアルにはFパッケージもラインナップ。10万円程度安い。


後期標準。フロントマスク以外は変わらず上品。

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