間違いいっぱいの自動車選び。SAI(2015年式)試乗レビュー。顔付きなど大きく変わったビッグマイナーチェンジ後モデル。
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トヨタ・SAI(型式AZK10)「G」の試乗レポートです。
ハイブリッド車といえば気になるのが燃費。経済性だけ考えれば、車両価格の安いクルマに勝つのは難しいわけだけど、それでも気になる。
燃費に関する印象は、運転の仕方による燃費の差が小さい。
トヨタ式ハイブリッドは市街地での渋滞に強いし、ガンガン走った時も充電の関係でツジツマが合っちゃう。同じドライバーがという仮定の上ならば、乗り方より季節や気温による差のほうが大きいんじゃないかと思う。
SAIを筆者が普通に運転していると、燃費は20km/L前後が車載燃費計に表示される。多少は燃費を気にした運転をしているけど、普通と考える乗り方です。コースは渋滞2割。その他8割。
季節による差、夏場は20km/Lを少し超える。冬場は20km/Lを大きく切る。気温による差だろう。外気温が0度に近い日や、0度を下回る時はエンジンが回っている時間が目に見えて長くなる。
渋滞中は、バッテリー残量が十分かつ、暖房の使用量がわずかならば、左の画像のように。
ほとんどガソリン使っていないみたい。
この画面の左側には、グラフィカルなティーチング機能みたいのが用意されている。筆者の場合これは、普通に乗っていれば常に満点。逆に踏んでる時間が長い時は0点になる。
※内容は辛口評価です。試乗のチェックポイントを重視!
※一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)
燃費を気にした運転をしていると、運転が嫌いになるんじゃないかとも思う筆者。それでもハイブリッドシステムの理解に関してはワクワクする。
そこで、苦手とするハイペース&アップダウン、信号機そこそこ的なコースで燃費をチェックしてみた。
まだまだ理解度足りないがエコランとハイペースの両立は可能か??というのがテーマ。
最初にこちらの画像が、けっこう踏んでいった時の燃費。
一部踏める時は踏めるだけ踏んでいる区間あり。途中のワインディングでは前を行くコンパクトスポーツに追いつき、強いブレーキングなんかで姿勢を作りながらペースを合わせて走ったりもした。
その時に充電されたバッテリーを、その後のノロノロ運転で燃費に活かすという方法で、区間燃費はこんな感じ。
距離22.2km、平均車速44.1km/h、燃費18.8km/L。バッテリーの充電と活用で、思ったりより燃費が伸びた。
きっと前を走っていたコンパクトカー(ヴィッツRS)より、早いペースかつ燃費も良いだろう。ハイブリッドのチカラをみた瞬間だ。
こちらの画像は、上記と同じ道、プラス少々の道を、なるべく平均車速を落とさないように、かつ全力で燃費走行した時の写真。
エンジンの始動/停止と、バッテリーの充電/放電をチェックしながら、ブレーキの開始位置と強さをコントロールして燃費をコントロール。
信号のギリギリは全て止まる方向で考え、またクルーズコントロールは使わなかった。
距離27.1km、平均車速39.8km/h、燃費27.9km/L。走行後はドライバーのパワーがゼロになりましたw 全力燃費テストの試乗は疲れますw
なお、計測を終わりにした時には、走行用バッテリーの残量が半分を切っていたため、次のドライブでは燃費の悪化が予想される。つまりやっぱり、なんだかんだでツジツマが合っちゃう。
SAIの走行モードは4種類用意される。モーターのみで走行する「EV」モードを除くと、「通常」の他に「エコ」と「スポーツ」がある。
スイッチを操作し走行モードを変更すれば、スロットルレスポンスが明確に変わる。
アクセルペダルの開度に対する反応は、どのモードを選んでもマイルド。なので体感的な加速感と最もマッチしているのはスポーツモードという感じ。
続く標準モードはスポーツに近い味付け。正直な所、どっちでもいいよね。
最後のエコモードこれは、はっきり明確にレスポンスが落ちる。アクセル遅開きじゃないの?みたいなね。このモードだけ極端に変化があるのが面白い。アクセル全開にしてしまえば一緒だろうけど、その過渡特性から加速感は全然変わってくる。
ゆっくり時間をかけて全開にするドライバーにはだるく感じる場面もあるだろう。反面、繊細なアクセルワークで極限まで燃費を延ばしたいとすれば、微調整は行いやすいはず。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」
デビュー初期の初期型モデルでは、ベースグレードからカーナビゲーション標準装備されていました。
メーカーナビですから、30万円相当以上が換算できます。そしてベースグレードの価格は330万円でしたから、実質価格は300万円弱。
このナビがビッグマイチェンで省かれてしまい、ミドルグレード以上のみ標準装備となりました。
これにより、300万円クラスだったSAIが一気に400万円クラスに(ナビ標準グレードは390万円)。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。