自動車購入の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」
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2006年記事 トヨタ ヴィッツ2代目
著:ヒラリー

トヨタ・ヴィッツ試乗評価「2」

辛口比較・評価評論の試乗レポート、2代目ヴィッツ(90系)グレード「1.3F」。一部グレード「RS」(5MTモデル)を含みます。

当ページは2ページ目です。

「ライバル、フィットと比較、評価総合」を掲載

トヨタ
  • グレード:“1.3F”
  • 型式:SCP90
  • 車両価格:115万円
  • デビュー年:2005年2月
  1. 分割 - 2代目ヴィッツ試乗「1-1」概要とエンジン、走行感覚
  2. ここ - 2代目ヴィッツ試乗「1-2」フィットと比較、総評

次のモデル、3代目ヴィッツはこちら!

  1. 130系ヴィッツ試乗レポート
  2. ビッグマイナー後
  3. G'sのMTモデル

フィットの乗り心地と比較

2代目フィットの走行感覚を思い出します。フィットの方が速度が上がった時の安心感やしっかり感が高いです。これはホイールベースなどボディサイズによる部分もあるかもしれません。

それでも、フィットの足回りは固いです。耐えられないほど固くはないですが、コンパクトカーらしい柔らかめな乗り心地とは違います。ホンダらしい、ともいますね。

近距離でヴィッツ、長距離でフィット

ヴィッツは、市街地など低速走行に最適。柔らかめで当たりも柔らか。それによって軽快感にも繋がっています。気軽に使えるコンパクトカーとしてヴィッツ優勢。ショックアブソーバーの関係でピョコピョコする感じも残りますが、ゆっくり乗るならフィットより快適です。

こんな感じなので、近距離のお買い物とかメインならヴィッツ。逆にペースが速い時もある通勤とか、長距離ドライブとか、リアシートを使うこともあるならフィット。固めなのが良い方向に効いてきます。

長距離使うならフィットの勝ち。ゆっくりドライブするならヴィッツの勝ち
ただし、どちらも納得できない乗り味です。これなら軽自動車でも?

軽自動車に勝ってこそコンパクトカーの存在意義。それならデミオかスイフトをおすすめ。

車内印象の違い

乗り込んだときの車内質感はフィットがリード。シートが違います。フロントシートの座面とシートバックの大きさもフィットの勝ち。男性が通勤で利用されるならフィットがいいというのは、この点も大きい。

ヴィッツの場合は乗った瞬間からいかにもコンパクトカー。そもそも運転の前に荷物を入れようとして、狭すぎるラゲッジやリアシートスペースを見たときに、寂しい気持ちになってしまうかもしれません。

ヴィッツの乗り心地が気に入っても、シートの沈み具合によって乗り心地は変わります。乗車している時間によってお尻が沈み込み、リアルタイムに乗り味は変化。ヴィッツに限ったことではありません。

こんな考え方も

クルマの評価と矛盾してしまいますが、確かにフィットは内容はいいです。安いし広いし欠点もない。でもボディデザインが気に入らない。

フィットのようなこういうクルマって、安くてオトクだからの魅力。もっと広いクルマはあるけど、高いから買わない。

それならば、割り切って買えるヴィッツの方が幸せ。ボディデザインが気に入ったからヴィッツを選択する。優雅な考え方だと思います。そもそも、近所のお買い物など用途を絞っているから使いやすい。コンパクトカーらしさって凄く重要。

そして、多少なりともフィットより安く買えて浮いたお金で、旅行でも行くとさらに幸せです。
こんな考え方も全然ありだと思います。

こうしたトヨタ・コンパクトカーの特徴が一段高いレベルでさらにレベルアップした今の時代のコンパクトカー。それが2代目ヴィッツ。トヨタのイメージ、ブランド感はこの車でまた上がったと思います。

初代ヴィッツより大幅にレベルアップしたこの車、3年乗って売却するなら文句なしにおすすめ。

ヴィッツRS、試乗するならここをチェック

ディーラーでの試乗、時間短いわ渋滞中のコースだわと、特別仲の良い店長さんでも知っていないとなかなか自由に試乗できませんよね。

ほんと、怠慢に運転するだけだと、あっという間に試乗終了で購入の参考にならないなと思ったりしませんか??

ということで、どうぜヴィッツRSらしく走れない試乗コースだろうから、最低限チェックしてみてもらいたいポイントを書き上げてみます。

  • タコメーターが遠い。瞬間的に感覚的にエンジン回転数という情報を確保できるか。
  • 助手席下にパンタグラフジャッキが格納される。リアシートに乗られる方が足が気にならないかチェック。リアに人を乗せないなら問題なし。
  • ペラペラなシートとなんちゃってレベルのホールド感。コーナーでは左足で強く踏ん張る必要がある。このあたりのチェック。
  • 足下クラッチペダル周辺が狭め(FR車よりは広い)。ヴィッツRSの担当だった当サイト「元自動車整備士」の足は28センチ以上のサイズ。このレベルの方は要チェック。

乗って良いと感じた点は、パワーウインドのスイッチ配置、ドライビングに集中していても操作できる。またマニュアルトランスミッションは回転数関係なくグニャグニャ入る実用車系MT。エンジン回転数なんか気にしなくたってとりあえずギヤチェンジできる。

大きな欠点、それはどんな道でも全くストロークしないサスペンション。これだけで購入する気持ちは失せてしまいます。軽いボディに動かない足。大昔のスポーティ感と評価させていただきます。洗練度というより「かたきゃいいだろ」的な昔ながらのわかりやすいキャラクターです。

部品点数の少なさからコストダウンは感じられるが、デザインは凝っている。コンパクトカーとしては質感もまずまず。

ヴィッツ試乗、評価総合

2代目ヴィッツ、3気筒1000ccのエンジンが厳しいのはわかった。快適性は高いのはわかった。ではトータルだと?

トータルで評価すれば、うーん惜しい。嫌な意味ではなくて、いい意味で惜しい。乗り心地、例えばもう少しショックアブソーバーのフリクションがなければ、コンパクトカーベストバランスで、ついに乗り心地の面でもひとクラス上のクルマに近づきそうなのに。

そうはいっても、小さな車体で車両価格も安い、そしてメインはご近所のお買い物車。コンパクトカーの立ち位置を忘れず背伸びしていないのが好印象

サスペンションを安易に固くせず、柔らかめの足の方向で質をアップしたのは、大きく評価。そのバランスも、個人的にいいセッティングだと感じます。
(渋いショックアブソーバーだけなんとかして)

トヨタ ヴィッツ (2代目)

トヨタ

vitz (ヴィッツ)

  • 試乗グレード:“1.3F”
  • ミッション:CVT
  • 年式:2005y
  • 新車価格:115万円

エンジン概要

  • 排気量:1300cc
  • エンジン型式:2SZ-FE

その他概要

  • 型式:SCP90
  • ボディサイズ:3750/1695/1520mm
  • 車重:980kg
  • 発売時期:2005年2月〜2010年10月
  • 新車価格帯:105〜163万円

車両型式

  • KSP90 - 1000cc
  • SCP90 - 1300cc
  • NCP91 - 1500cc
  • NCP95 - 4WD
試乗レポ・ライター

当記事は「ヒラリー男爵」がお届けします。
ヒラリー男爵

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