辛口の評価評論。マツダ・デミオ(3代目DE3)。「13CVミラーサイクル」と「13C」です。
2ページ目です。
2013年、当ページスタッフが「デミオ1500cc・スポルト」を購入しました。
エンジンを掛けてアイドリングすると、えっと感じるほどヴォリューム大きなガラガラ音が響き渡る。
エンジンルームからの静粛性はトヨタのように高くはない。
加速力では体感上、フィットの1300ccに及ばず。つまり大味でうるさく、パワーがあるわけでもないわけだ。
「同クラス比較」では分が悪い。しかし「同価格帯」で比較するとどうだろう。
相手は軽自動車。それなら比較にならないほどスムーズに加速する。軽自動車のエンジンは音は凄いし、レスポンスは異様に重ったるいから余裕です。
エンジンフィーリングに差があっても、デミオと軽自動車の新車価格は同価格帯。値引きで逆転の可能性もありえる。
デミオの1300ccエンジンは、全域で気になるエンジンノイズが聞こえてくる。
ただ、3000回転以上の領域では、「シャーン」というメカニカルな響きが混ざり、嫌な感触が軽減される。筆者はこの音が好き。マツダのエンジンらしい魅力だけどマニアック。わかりにくいね。
4ATはCVTと比較して「自然に走りやすい」とか「滑らかに加速する」という印象があるが、デミオの4ATはどうだろう。
まずゼロからの市街地加速。アクセル開度低い状態では自然に加速してくれるし、必要以上にペダルを微調整することもない。初めて乗っても違和感なし。
加減速時にCVTの嫌な音もせず、静粛性も高い。
少しアクセル踏んだつもりが1秒後、想像以上の加速をする。ものすごく変速レスポンスの悪いATがキックダウンした感触。もしくは、出来の悪いCVTがいきなり高回転をキープしようとした感触。
ただしこれ、個体差か発売時期による差を確認。あまり気にならないクルマもあった。
また、シフトノブにホールドスイッチが付いていて、それを押せば「アクセル全開+3速固定」で低回転のまま加速することも可能。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
デミオの直進性の高さ、コレに関してはどう厳しめに評価しても、ライバル他車より優れている。高速道路でもラクラクで、ミドルクラスセダンを運転しているような感覚に近い。
デミオは走行感覚全体で悪くないから、「走行安定性の高さ」と置き換えても良い。
デミオのステアリングを握ったら、ハンドルの力を抜いて加速するだけでいい。軽く手を添えて巡航するだけでいい。T字路からの立ち上がりなどでよりわかりやすい。それだけでデミオの魅力を感じられると思う。
若干意図的に中立付近が重めにチューニングされていそうだけど、そこからの過渡特性が素晴らしいから問題なし。思い通りに微調整ができる
この直進性の高さには、自車位置を的確につかみやすいのも効いている。片側2車線、3車線の道路を走るのが本当にラク。
特に普段、ノアヴォクシークラスのミニバンを運転されていらっしゃる方こそ、すぐに違いを感じられると思います。安くて小さいクルマだけど、ココは決してバカにできないクルマです。
直進性が高いということはコーナーでは曲がりにくい??いえいえそんなことありません。ハンドルの切り始めとキリ増しする時はアクセルをリリースしている間に行えば、全く問題なし。日常域ではブレーキも扱いやすいから、ゆぅ〜くりブレーキリリースしながら切り始めるのも非常にラク。
エクステリアのデザインに目をやれば、スポーティ感あふれるシャープなデザイン。筆者にはそう見えます。
デミオはデザインのためにスペースを利用しているのが好感度大。
多少は無駄がないとつまんないというのが、最近わかるようになってきました。効率のみ重視して車室内の広さを重視しているコンパクトカーや軽自動車は道具的感覚が強すぎます。
そんな部分も気になったら、FIAT500のチェックを是非!
デミオがフロントシート優先なのは、試乗すればすぐわかる。
フロントシートは座りやすいシートポジションでラクラク。
窮屈な姿勢を取らなくていいし、低めのドラポジでも視界良好。神経使いません。
一度座れば、極端にアップライトな姿勢にしてリアシートのスペースを稼いでいる他車とは違うのがおわかり頂けると思います。
デミオ、リアシート(後部座席)は外観から想像できるよりも広い印象はあります。
それでも身長182cmの男性が長時間座れるほどのスペースはありません。変な姿勢で無理やり座る格好です。お股を広げてクーペのような姿勢で。
身長172cmの男性が座っても、やはり股の間でフロントシートを挟む形に近いです。
これでも横幅の狭い軽自動車よりは快適。ただし女性の場合は横座りしかないかな。お股を広げて座ってくれれば嬉しいんだけど、それってムラムラしちゃうような姿勢。違う意味で耐えられません。
残念ながらリアシートは非常用に近場専用(筆者は身長182cm)。 近所のお買い物や通勤メインが多いといわれるコンパクトカーだから、この割り切りが気持ちよくもあります。リアシートはちょうどいい”荷物置き場”。
リアシートの広さで選べば、ホンダフィットという選択肢があります。リアシート使うからフィット、使わないならデミオもしくはスイフト。特長が明確です。
デミオで雨の日に走行すると、スプラッシュノイズがひどく目立ちます。スプラッシュノイズとは雨の跳ね上げる音。足下から響いてきます。雨水がプラスチックのカバーか何かに当たっているような感じ。
ライバル車と比較して多少うるさいくらいなら良いです。でも、デミオは誰でも気になるレベル。
デミオのどこがうるさいかってチェックすると、リアハッチの鉄板部分が怪しい。ここからノイズが入ってくる。逆に言えば、この部分を制振・吸音をすれば簡単に静粛性向上できそう。
インターネットで「レジェトレックス」「エプトシーラー」「吸音ウレタン」「シンサレート」などを検索して、未パッケージング商品を大量に購入すれば、コストも最小限。ほどほどなら1万円未満で施工出来ると思います。
ノイズ・騒音の比較や評価というのは、自身の体調に影響されるところが大きく、また路面や環境騒音といった外の環境によっても変わってきます。おまけに、乗車している人数だって重要。人は音を吸収し、洋服も音を吸収します。
静粛性は、様々な状況で評価が変わります。最低限、フロントシートとリアシートはわけて比較するのは重要です。
系列サービスです!
法人、個人事業主の「ETCカード」。複数枚契約が可能。
セディナなど法人ETCカード
系列サービスです!
「自動車保険一括見積り」の比較。見積もりはメールか郵送で安心。
保険一括見積りサービスの比較サイト
ネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー
リアシートはほとんどにエマージェンシー。ヨーロッパでBセグコンパクトカーといえばプライベートな役割がメイン。前席優先、ドライバー優先という姿勢が非常に好ましい。それでも、スイフトよりは座れる。
リアシート足下のステップ部分。コンパクトカーとして標準的な段差があるが、絶対的に狭いのでここの評価は無意味だ。
フロントシートとリアシート。写真は別の試乗車のデミオ。
リアシートを倒すと、普通に段差が残り、シート部分のフロアには傾斜もできる。
ラゲッジアンダートレイはなし。
ゴリッとした感触のシフトセレクター。
通常のオットーサイクル?1300ccとミラーサイクル1300ccのパッと見の違いはわからなかった。スペック上だと圧縮比が異なる。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。