自動車の比較・試乗レポート(日産)

2015年記事 日産
 & 桃花

デイズ(B21W)試乗評価「2」

評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。試乗車は日産の軽自動車、デイズ・B21W型

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「乗り心地や静粛性など快適性」

日産
  • グレード:“ハイウェイスター”
  • 型式:B21W 2014y
  • 車両価格:107万円〜
  • デビュー年:2013年6月〜
デイズのインパネ1デイズのインパネ2・乗車時

試乗:快適性(乗り心地や静粛性)

フロントシート

デイズの乗り心地は特徴的。言葉でお伝えできるようにがんばってみます。

  • 「質感・高級感」という言葉で表現すればものすごく安っぽい。新車時から中古車のようだっていってもいい。
  • だけど単純に「乗り心地の良さ」という言葉で表現すれば衝撃は小さい。全然悪くない。

一言にまとめれば、安っぽいけど衝撃は弱い。昔のセダンみたいな乗り心地と言ったらいいのかな。筆者の言葉で表現させていただくと、優しい乗り心地

アブソーバー弱め、スプリング固めのセッティング

ボディデザイン・リア相対的にショックアブソーバー弱め、スプリング固め、デイズのサスペンションセッティングで感じる大きな印象がこれ。

特にリアサスはこの傾向が強い。リアサスはアブソーバー付いてないんじゃないかと思うほど

フロントシートは普通にゴツゴツ、にも関わらずリアシートを柔らかくなんて、セダンのようじゃないですか。筆者はこうした乗り味が好きです。

デメリットもあって、リアはフワフワ。だから長時間走ると降りた後もフワフワ感が残る。リアシートに座って30kmも走ると、降りた時にフワフワ感による疲労を感じちゃう。固い方が疲れにくいって考え方はこんなところから来るのね。

どこに座る?

デイズのベストシート、10km&30分ならリアシートがとてもいい。後述するけどフロアの振動も減衰されてる。逆に20km超のドライブならフロントシートの方がいいかなぁ。あと、クルマ酔いしやすい方もフロントシート推奨。

リアのアブソーバーが柔らかい、何かポイントが?

下から覗いてみました。そしたら一つヒントを発見。

リアサスペンションショックアブソーバーが寝た状態で取り付けされている。これは、アブソーバーの作動量を小さくしていると予想。

例えばスプリングが1cm動く時、アブソーバーは5mmとか。

わざとなのか仕方なくなのか、いずれにしても特徴的なセッティング。リアサスが柔らかいって珍しい。

人気のタントだってスペースに余裕あっても、リアサスの質感は低く不快。デイズのコレなら、短距離ならアブソーバーが突っ張らない乗り心地を味わえる。
※ほかの軽自動車のダンパー?存じ上げませんw

ムーブのリアサスペンション

ムーブのリアサス

ダイハツ・ムーブ「L-SA」、2015年式・LA150S

ムーブのリアサスは一般的です。

試乗しても普通で、フロントダンパーは立派だけどリアサスは普通。試乗しての印象は、軽自動車らしい感触が強く、自然に感じられるけど昔ながらの印象も強い。

 


内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!

シートが衝撃を吸収

フロントシートクルマの幅が狭い軽自動車ではサスペンションが固いのは仕方なし。衝撃を吸収するのはシートの役目?

段差はもちろん、路面状態にはよってはブルブル強いボディに遮音性の低さ。試乗始めた瞬間、乗り心地の悪さを感じる。

だけどちょっと待った!ノイズとかブルブルからするほどに、乗員には衝撃が伝わってこない

これはシートが相当、衝撃を和らげている。細かな振動は吸収というか減衰というか、シートがプレミアムなタイヤと同じような役目をしています。

シートの余裕が十分

デイズの内装はお金掛かってる!と感じられるのがフロントシートの質感。ランバーサポートの強い出っ張りが気になるけれど、シート自体は立派。満足感だけでなく衝撃吸収性も高い

走行中はシートが衝撃を和らげ、細かな振動は吸収か減衰か、そんな感じで機能を発揮。

70万円台でも同じようなクルマがラインナップされる軽自動車。内外装を立派にして130万円代というのはこういうことなのね。

シートの乗り心地を比較

ホンダN-oneも同じような傾向を感じるけど、デイズとは異なる乗り心地。N-oneはガチガチなサスペンション+デイズ以上によくできたシートの組み合わせ。質感高いけど優しくはない。

ムーブなどダイハツ勢(タント除く)は、安っぽい柔らかさが目立つ。ミライースのリアシート(まるで座布団)に座ればわかる。

バランス良く感じるのはワゴンR。カッチリだけどそれなりの優しさもある。

追記:2代目デイズもシートが立派!

優しいというより上級車っぽく進化しています。

ブルブルが目立つフロア

フロントグリル助手席の足下やその前方、少しのことでブルブル。強く振動するだけじゃなくてなかなか収まんない。

結果、走行中ずっとブルブルしているといっても過言じゃない。

こうしたブルブルは、例えばホンダ・バモスに代表される軽バン軽ワゴンみたいなイメージ。

さらに、助手席側だけ気になるクルマは多いんだけど、デイズは運転席側でも気になる。

コレ考えると、ワゴンRやNシリーズってやっぱすごいのねって感じてしまう。これが歴史というものかw
リアシート足下は助手席足下より断然キレイに収まってます。リアシートはオッケイ!

ブルブルと静粛性

車内の静粛性は低いです。ボディがブルブルいうような路面を走行すれば、ゴーゴーガーガーといろんなノイズが響く

せっかくリアシートが優しい乗り心地といっても、この静粛性で快適性は低下。乗員の快適性確保が1番のコンセプトっていう軽自動車って、ないのかな。

試乗:リアシート

リアシート1リアシート、前後方向の広さは十分。フラットなフロアに低いサイドシルなど乗降性は十分。

でもそれは他の軽自動車も一緒。乗員の外側の腕が圧迫感なく座れるなど、寸法以外の何かが欲しい。

Rシートは前後スライド&リクライニング

デイズのリアシートは前後にスライドするし、リクライニングも調整できる。絶対的にラゲッジが小さい軽自動車だから、これはリアシート乗員のためではなく、ラゲッジスペースを確保するために使うことが多そう。

リアシート2リアシート3

どうせ気持ち程度のスライドでしょ??いえいえけっこうスライドしますよ。またリクライニングを寝かしてヘッドレストにバッグの紐を掛ければ、手荷物が走行中に飛んでいく心配がなくなります。

体重重い&足が長い方は厳しい

デイズのリアシートが良くできているといっても、そこはやっぱり軽自動車。乗り心地重視の座面の柔らかさが、大柄なユーザーに対応出来ておらず。また乗員への気配りも足りない。

リアシート座面、体重50kgの筆者でちょうど良い柔らかさ。体重60kgの男性も大丈夫でした。リアシートで快適に座れる耐荷重は体重70kgくらいと予想。

なぜかと言えば、体重が重いと、シートのフレームが痛い。重さを支えきれないんだね。

明確なターゲット

でもね、重い体重に対応=普通の女性には固すぎ。メインユーザーが明確なのは、良いクルマ共通です!

当HPスタッフで体重60kgの男性は問題なし。体重80kgの男性はイタイイタイと騒いでいました。

リアシート足下もう一つ。足が長いとフロントシート下に足を入れるカタチになるけれど、ここに大きな段差があって、落ち着いて足を置けない

エアコン吹き出し口でもなんでも使って段差を埋めてくれればいいのにね。熱意が足りませんw

デイズのメーター(昼)デイズのメーター(夜間)

試乗時の燃費

車載の燃費計デイズの車載燃費計は、短距離で算出した数値を表示する様子。

ちょっと渋滞が続いたり、アップダウンが多い道を走ると急に10km/Lあたりの低い燃費を表示します。

だから、ディーラー試乗車で悪い燃費が表示されていても心配入りません。普通に走っていれば軽自動車として常識的な燃費に。

試乗時の燃費は、13〜15km/Lあたりが表示されている時間が長かったんだけど、満タン法でチェックしてみれば18km/L
給油量に誤差があったとしても16〜18km/Lあたり。燃費良好です。

デイズの燃費計を見ていると、加速力を発揮してる時の燃費はやっぱり悪い。強い加速を諦めさせるセッティングと、負荷が軽い時に燃費を稼げるか、ということを改めて感じました。

日産 デイズ

ニッサン

dayz (デイズ)

  • 試乗グレード:“ハイウェイスター”
  • 型式:B21W 2014y
  • ミッション:CVT
  • 車両価格:135万円
試乗レポ・ライター

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評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。

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