間違いいっぱいの自動車選び。スバル・インプレッサ。2015年式を中心にした試乗レポート。
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スバル・インプレッサ(2015年式GP2)グレード「1.6i」です。
初期モデルとは変わりスバルらしさが色濃く。価格上昇も最小限で独自の魅力を持つクルマです。
前述の通り2015インプレッサ、デビュー当時に試乗したインプレッサと乗り味が全然違う。心配になって過去記事を気にしてしまうほど。
そしたら「国産車で5本の指に入る」と仰ってた評論家がいらっしゃる。そうじゃなくてもインプレッサの乗り心地を悪く言う方はいなかったと思う。
誰も同意してくれずとも筆者ヒラリー、2015インプレッサの乗り心地は悪いと思う。
これについて2週間も考え込み、無責任な評価とか試乗レポートから脱却も目指す。「大好きな何々先生を信じて購入したら全然違った」とか、「いきなり違う事言い始めた」とか、そんな経験ない方がいいに決まってる。
本家の評論家の先生方とは違った意見。そんな感じで捉えていただければウレシイです。
なんで乗り心地が悪いと感じる?それは日常で良く遭遇する、路面のザラザラを大きく拾うから。
クルマが上下するほどではない、ゴロゴロとした振動とかノイズを感じる場所って多いでしょ。”舗装の荒れ”というか”ザラザラ”というか、伝わってくれればウレシイ。
そんな「いつでも・どこでも」よくあるシチュエーションで乗り心地が悪い。
だから乗り心地を総合して評価し、一言で表せば、どうしても”乗り心地悪い”となってしまう。
こんな場面で2015インプレッサは、スカイラインクーペやアルテッツァ、コルトラリーアートといったMTのスポーティモデルとか、輸入車ではシロッコR、さらにはランフラットタイヤを履いたBMWより、不快だと感じる。
こうした部分はサスペンションブッシュとかタイヤの固さだと考える。ブッシュの容量不足というより固さ。乗り心地のためのブッシュというより、ステアフィール重視なんでしょう。
試しにブッシュのねじれを最適化した状態で組み直してみたい。いわゆる「ブッシュ1G締め」。ステアレスポンスは緩くなる反面、乗り心地は改良される可能性がある。
銘柄は「グッドイヤーのエクセレンス」。市販されている同銘柄と同じモノかは不明。
これが「ETRTOスタンダード規格」なんだけど、ゴツゴツしている印象。良い点はエコタイヤのような中立付近のダルさはナシ。どちらかといえば走行感覚重視のタイヤみたい。
最近変わってきているけれど、依然として国産車は「動きにくいアシ」が選ばれている。簡単に言ってしまえば渋いわけだけど、これのメリットもある。
このような部分、インプレッサはサスペンションが少し上下する時に柔らかい。かつ、ショックアブソーバーの減衰力が相応に出ている。
だからサスペンション全体のフィーリングでは、動きやすくて、ゆっくり動いてくれて、スッと止めてくれる。ハンドル切ったりブレーキ掛けた際にもよくわかる。
欲を言えば気になる部分もあるけれど、車両価格160万円でこの感触を味わえるのは凄いことだと思う。ちょっと前は高価な車高調を買ってきても、5mmスカスカのあとにガチガチが組み合わされていたり、単純に初期の減衰力が抜けているだけだったりした。
上記ココまでインプレッサの乗り心地、こんな評価がもし正しければ、乗り心地を一言で評価するのはやっぱりリスキー。人によって感じ方は様々だし、日常的に走る道も違う事でしょう。また試乗車が特別な可能性もあるし、スキンチェンジという見えない変更もあるという。
例えばクルマより安価な電化製品。様々なメーカーが発売している。社内基準が明確ならそう極端な商品は出てこない。逆にそうじゃない場合は??
具体的なイメージがあれば、ディーラー試乗の際、意識的に試せると思う。そうすれば、「確かに」「ちょっと違う」「自分は好きだ」etc...少しでも理解して購入することが可能だと考えます。
当ホームページはそんな存在になれるよう、日々精進して参ります。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」
何も考えずにハンドルを握ると、少し違和感を感じた部分があった。大きく2つ。筆者は比較的すぐに慣れたけど、走り出し直後からドンドン行きたくなるオーリスやアクセラとはちょっと違う。
少しずつ様子を探りながら、思い通りに走らせやすいように体を馴染ませながら、インプレッサはそんな感じで慣れるまで丁寧に丁寧に走行。
一つ目、原因はステアリング表面のグリップ感が弱いことだと思う。加えてハンドルが重い!すごく重い。ステアリング表面はミゾが浅く、微調整にも握るチカラが必要だ。
本来は軽く触れてクルマの感触を味わいたい部分。これで敏感だと「過敏」と感じてしまう。
改善策もあることはある。黄色いイボイボの付いた軍手を付けて運転しよう。レーシンググローブは滑りやすさも考慮されているから、やや役不足かな。
二つ目、こちらは良い違和感。すぐになれて長所に変わる。最初、軽くペースを上げてみると、ちょっとハンドルを切り込みにくいと感じた。サスペンション初期が動きやすいのもあるだろう、またやはり、ハンドル表面のグリップ力が弱いのもでかいだろう。
残念ながらディーラー試乗だとこの辺りまでしか試せないかもしれない。
しかしここ、もう少し走ると、良さを感じると思う。
一度思い通りの舵角まで曲げてしまえば、フロントがスッキリしている。エンジンの重さが乗ってグラッとして〜みたいのを感じにくく、また直進に戻す際も非常にラク。ショックアブソーバーの減衰力が効いている。
筆者は、フロントの動きが良いからリアが遅れて付いてくる、そんな違和感を受けた。でもこれは錯覚だと思う。15分も走っていたら走りやすいと感じたほどだった。
もっと走りたい、同じ場所を何周もw このインプレッサではそう感じた時がある!ベースグレードでも十分!ノリはスポーティカー!
タイトコーナーへの進入、簡単にリアを不安定に出来る。そんなバランスの持ち主。
ゆっくり進入して丁寧にハンドルを切っていく。それでこんな感じを体感出来る。ほんの指1本分、カウンターを当てるかどうかというこんな時、無駄に喜びの声を上げてしまう。「おお、おおー」ってw
大きく走行ラインが変わるわけではないし、滑ってるわけじゃない。横滑り防止はワンタッチでOFFに出来るけど、この段間では介入してこない。最近だと他車、BMW1シリーズではこのくらいの時に介入してきたかな。速度域は違うけどね。
クリッピングポイント辺りで、わざとアクセルを全開にしてみる。するとCVTのレスポンスが想像以上に良い。
シフトセレクターは「D」レンジに入れっぱなし。普通ならスカッとペダル空振りしたような印象で、コーナー出口でやっと加速し出すのがCVTの常識だった。それがほんの少し遅れで、加速感はやや唐突だけど、想像より早く加速が始まる。
こういうのがレスポンスが良いと評価されるのだろう。一定のスキール音を出しながら、キキキキって立ち上がっていくよ。
リアの不安定な感触を味わいたいとすると、普通の実用車だとなかなか難しい。速度が高いとか、フロントタイヤのグリップをギリギリに引き出せた時だけとか、コーナーリング中に極端な旋回ブレーキを掛けるとか。
それからハンドルへのインフォメーションがあるからこそ、楽しい。デメリットを多く感じる油圧パワステだけど、もしかしたらこの効果もあるかもしれない。あとはサスペンションブッシュの固さだね。
シートを交換すればシートへのインフォメーションだって感じやすくなる可能性がある。
普段ガマンしてたまに光り輝く。乗り心地悪いのはこんな良さのためにちょっとだけガマンw
スバルといえば全体的に、扱いやすいブレーキ特性が印象的。このインプレッサも例に漏れず、扱いやすい。
インプレッサユーザーの年齢層を予想、またスポーツモデルじゃないから、ペダル剛性は軽めだといいなぁ、なんて考えていたら、普通に軽かった。チカラに自信がなくても踏みやすい剛性感。
軽くてもコントロールしやすい。これにはショックアブソーバーの長所も関係している。
初期の部分から減衰力が出ているショックアブソーバーだから、フロントが縮んだり戻る速度がゆっくり。ノーズダイブする量が少ないワケじゃないし、大きすぎもしない。
普通はクルマに合わせて微調整、インプレッサはクルマがドライバーに合わせてくれる感覚。
こんな感じだから、停止直前でペダルをリリースしていくコントロールもとてもラクラク。スッとピタッと止めてくれて、同乗者も快適。ペダルを踏み込む時、離す時、神経使う必要がありません。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。