評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。ソリオ(2012年式・Gリミテッド)の試乗レポート。
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スズキ・ソリオ(MA15S)の試乗レポートです。
軽自動車プラスちょっとのボディサイズで、想像しがたいほど広い室内空間の持ち主。そんな特徴を持つソリオの試乗レポートです。
リアシートの居住性、とっても広いです。あえていわなくても誰でもわかる。ソリオ一番のわかりやすい長所。
一応簡単に補足させて頂くと、軽自動車だって前後長は広くなった訳だから、ソリオは広くて当然。
それでも、全長3710mmというボディサイズを考えれば、感動するほど相当がんばってる。
横方向だって狭くない。というか狭さを感じない。無理せず4人乗車と割り切ってる点がいいね!
正確に言えば”予想”なんだけど、4人乗車までをメインにしていると想像出来る着座位置。
これにより、外側の足が狭くない。特に男性が座った時に好印象なポイント。
他車比較では、ここは軽自動車どころかフィットだって意識して内股に座る格好になる。
フィットは5人乗車までを考えちゃってると想像でき、明らかに無理しちゃってる。分をわきまえてエマージェンシー的な割り切りが欲しいよね。
フロントシートに成人男性がきちんと座れるだけのスペースを確保して、その状態でリアシートのスペースを比較した場合、ソリオの方が広いくらいに感じる。
昔ながらのセダンのリアシートって、スペース的には狭くても快適なドライブを味わいやすい。その理由の一つは、高級車ほど真面目に人が座ることが考えられているというのが挙げられる。着座姿勢とか座りやすさとか、揺すられにくさとかね。
逆に言うと、スペースを重視したコンパクトカーとかハイトワゴン、それなりのスペースがあっても不快なのは、ただイスを用意しただけと思える部分に原因があるんじゃないかと。
ソリオのリアシートはちょっと違います。
シート座面、形状や重みで沈み込む部位が良くできていて、下半身のホールド性がちゃんとしてる。
だから、勝手に滑って腰の位置が滑ること少ないし、変な姿勢でそわそわする事もない。
ドライバー次第では、運転の仕方によっては、ソリオのリアシートは猛烈に揺すられる。揺すられ感は強烈の一言。だから前に滑りにくいシートでちょっと救われたと思うのが本音。
ちなみにこれは筆者の体型で感じること。よく見ればシート座面先端はけっこう上がっている上にフカフカではないから、体型によっては太ももの裏に圧迫感を感じてしまう可能性が高い。かかとを引いた位置に置けないから余計に心配。
試乗時、身長160cmちょっとの女性が座ると、少し座面が長いように感じたみたい。少しヒールのある靴でバランス取れるらしい。
ソリオに限ったことじゃないけど、ミドルクラス以下のシートは良いか悪いかメリハリある感じが多い。だから購入前にはぜひご家族全員で座ってみて下さい。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
広くそして座りやすいシートで、快適性が考えれているのはわかった。こういうのをマジメって感じるよね。
気配りとか見えない部分まで考えられてそうって、ついつい感じちゃう。
するとあとは、乗り心地と静粛性の問題。
リアシートの乗り心地はあまり褒められたものじゃない。軽自動車がFサスペンションに良い部品を使用し、Rサスに妥協した部品を使用するというハナシを思い出す。ソリオのリアシートはドタバタする上に、上下左右に揺すられる。
コンパクトカークラスで比較すれば普通に中間レベル。スイフトとかフィット、またデミオの最廉価グレードとかコルトの一部グレードよりは耳障りじゃないと感じる。ただちょっと、欧州車みたいに排気音が目立つ。
結論、舗装の良い市街地を制限速度厳守で、最大レベルの先読みで丁寧に運転して貰えれば、ソリオのリアシートは非常に快適。
こんなシチュエーションならコンパクトクラスで1位を争える。一定のシチュエーションに特化してるというのは大きな強み。用途に合えばとても気持ち良く購入出来る。
ソリオの2列目シートは、ミニバンの3列目みたいな感じ。シートの足下部分が開いて、シートの横は開かない。もっと後ろにスライドしてくれればいいんだけど、そうするとボディ全長からドアがはみ出しちゃいそう。
チャイルドシートを付けてお子様を座らせる時を考えてみる。ダッコして、大人は車外に立った状態で座らせるのが普通だとすると、ソリオはこうして座らせるのはちょっと厳しい。
ソリオの場合は、ダッコしたまま大人も車内に入って、それから座らせるカタチが自然っぽい。ドッコイショしてから座らせるカタチ。ホントはね、シートが前にスライドすればまた違うんだろうけど。
写真右は、リアシートの背もたれとハッチガラスの位置関係。軽自動車と変わらぬほど近い。勝手な想像だけど、ガラスが近いと不安。トラックに追突されたハイトワゴン、見ちゃったことがあります。
参考までにこちら、マツダ・プレマシー&トヨタ・アイシスの2列目。スライドドアだけど、十分にシート横まで開いてくれる。やはりスライドドアの魅力を完全に生かすにはこれくらいのボディサイズが必要かも。
使えるソリオのウォークスルー。飾りじゃな〜い!ウィッシュやストリームより実用的。
シート間の隙間は広くないし、アームレストだって付いてるからね、ぱっと見は無駄なスペースに見えちゃった。
だから実際に使用してみて、予想以上の使い勝手にビックリ!やっぱり高さが効いてる!ソリオの室内高はかなりのものだからね。
リアシートに置いたバッグに入ったグロスとか、雨の日でも簡単に取りに行けちゃう。お子様が面白がって遊ばないようにだけ、注意ね。
※ウォークスルーとはシート間を通ること。ソリオの場合は、運転席と助手席のシート間を利用して、前後に行き来ができる。
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ミニバンの3列目に乗り込むかのような、リアシート。スペース的には十分。無理して3人掛けにこだわってないのが好印象。
リアのルームライトは、ラゲッジと共用のような位置にある。
電動スライドドアはこのノブを回すと動作。電動は左側だけ。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。