スイスポ試乗P7/燃費と比較、評価総合

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(2018年記事 スズキ スイフトスポーツ
著:元自動車整備士&ヒラリー男爵)

スイフトスポーツ(4代目)試乗「7」

間違いいっぱいの自動車選び。スズキの4代目スイフトスポーツ(ZC33S)グレードは「スポーツのベーシック・6MTモデル」。通称スイスポ。2017年デビューの今回はターボエンジンを搭載しパワフル志向に生まれ変わりました。

当ページは7ページ目です。「燃費、ライバル車との比較、評価総合」を掲載中。

スイフトスポーツ内装(インパネ)スイフトスポーツ内装(乗り込む時)
スズキ
  • グレード:“スポーツ”
  • 型式:ZC33S
  • 車両価格:184万円
  • デビュー年:2017年9月

※内容は辛口評価です。ディーラーで試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中です。

  1. 分割page - スイフトスポーツ「1-1」・概要とエンジン
  2. 分割page - スイフトスポーツ「1-2」・ドライビングフィール
  3. 分割page - スイフトスポーツ「1-3」・乗り心地など快適性
  4. 分割page - スイフトスポーツ「1-4」・内装(フロントシート)
  5. 分割page - スイフトスポーツ「1-5」・内装(リアシートとラゲッジ)
  6. 分割page - スイフトスポーツ「1-6」・細かな長所短所と演出
  7. このpage - スイフトスポーツ「1-7」・他車比較と評価総合

スイスポ試乗時の燃費

スイスポ試乗中

混雑する都市部から山道、高速道路まで走行した試乗時の参考燃費。

スイスポのJC08のカタログ燃費は「16.4 km/L」。車載燃費計は給油でリセットされるタイプで、非常に長い時間の平均を表示しているように感じられた。
給油-市街地-郊外というパターンで表示された燃費は、市街地「12km/L台」、郊外「14km/L台」

市街地の走行状態は平均時速が20km程度で、ほどほどな混雑状態。渋滞といっていいか悩む位の交通状況。こうした道を2時間走行し、混雑しない郊外路へ。ここで次の給油まで「14km/L台」が表示されていた。5日間800km走行し、このくらいの燃費が表示されていた時間が最も長かった。

燃費1それ以外の走行パターンでは、信号の少ない地方の道だと、写真のようにカタログ値を大きく超える燃費が表示される。給油後から条件が良い道を走り続けていると、航続可能距離が全然減らないような感覚になる。

また高速道路を走行していると「17km/L台」が表示される。時速80km〜100kmで流れる条件の良い高速道路でこのくらい。燃費に条件の良い道や高速道路主体に運転すれば、カタログ値と同じか超える燃費が期待できる。

高燃費を意識した運転はどうだろう

燃費を重視した運転の基本は、回転数を上げずにかつ、素早く希望の速度まで加速し、速度キープは無駄なく巡航。そして誰よりも早くアクセルオフして停止する。

燃費2燃費3

大きく稼げるのは一定速度での巡航中と、如何にブレーキを踏まずに減速停止できるか、だと思う。後者は交通状況により理想通りにはいかない。だからいつでも出来るのは前者。

速度が落ちずに走れるギリギリまでアクセルを戻して巡航する。そこでご覧いただきたいのが上の画像。瞬間燃費計を見ながら、安定して省燃費巡航ができるギヤと回転数を探ってみた。

  • 左の画像はメーター読み50km/h。ギヤは5速が安定する。
  • 右の画像はメーター読み70km/h。ギヤは6速。6速で安定して燃費キープできるのはこの速度に思えた。

ガソリンは巡航中に節約して、気持ちよく走る時まで温存する。筆者は免許取りたての頃、こんな事考えながら運転していた。というか今でも一緒w

競合車と簡単比較1

似ている部分が有りそうなライバル車と簡単比較。

ホンダ・フィット(RS)

スイフトスポーツvsフィットRSの比較は面白い

クルマの質感と絶対的な速さでスイスポ、道具的な利便性とおもちゃ的なワクワク感でフィットRS。
でありながら走って楽しいポイントは、豪快に走らせて楽しいスイスポ、丁寧に走らせて楽しいフィットRS。

一言で速さとか楽しさとか言っても、喜びが感じられるポイントは全然違ったりする。この2台は特に逆方向。

フィットRSの魅力はエンジン。パワー感ないのに高回転型だから、特性的には低回転スカスカ、高回転パワーなしという印象。しかしこのエンジン、ヤミツキになってしまう味の濃さがあって印象的。昔のスポーツエンジンの面影を残すというか、良い音を出す。
ガサツで荒っぽい響きに金属音が混ざり、荒っぽくも快音。このエンジンノイズと出力特性のミックスで、意味なくドライブに出かけたくなる。

サスペンションもクセがあり、上手く(滑らかに)ペースを上げて走るには丁寧で正確な操作が必須。頭を使って考えながら走ることってとても楽しい。

※未確認ですご注意下さい

フィットは1回目のマイナーチェンジで静粛性が大幅向上という。未試乗ながら予想すると、エンジン透過音が小さくなって魅力が下がってしまった可能性がある。

参考試乗レポート:フィット(RS・3代目)

ホンダ・CR-Z

本格志向なコンパクトクーペであるCR-Z。スイフトより一回り大きい程度のボディサイズは、自宅の駐車スペースに悩むコンパクトカーユーザーの強い味方。ボディサイズでスイスポを思考中ならCR-Zも競合車。

大きいクルマを所有できない方でも、出来る限りレベルの高いスポーティ走行を味あわせたい、そんな魅力を感じる。

CR-Zで走ればすぐに、スイスポより本格的な”重さ”を感じることになるだろう。クイックなギヤレシオを持つステアリングは少しの操作で大きく反応。特にスポーツモードに設定すればステアリングはパワステが無いように重く、丁寧な操作を存分に楽しめる。
こんなハンドリングに、減速が楽しめるブレーキが組み合わされる。ブレーキングが楽しめるコンパクトカーは珍しい。

スイスポとの比較では、ボディをグラッとさせてしまうと不快感が強いCR-Z、グラッとさせた時のピタッが気持ちいいスイスポ。それから長時間のドライブでも快適なのはスイスポ。そしてお値段。マイナーチェンジの度に値上っていったCR-Zはスイスポよりかなり高価。

参考試乗レポート:ホンダCR-Z

マツダ・デミオ(ディーゼル)

ドライバーへの優しさと高級路線への強いコダワリ。マツダのデミオ(ディーゼル)。

走りやすさやドライバーの感性にあった気持ちよさを盛んにアピールする最近のマツダ。でもデミオに関してはどうだろう。

筆者はこのディーゼルエンジンを積んだデミオには走りにくいクセがあると思うし、どちらかといえば先代のDEデミオ(スポルト)に走りやすさを感じる。DEデミオって偶然の産物?なんて感じてしまうほど、その世代のマツダ車の中で走りやすさがある。

デミオディーゼルの魅力は、一クラス上を目指す質感だと思う。ボディデザインは輸入コンパクトカーのように立派だし、走っても落ち着きある動きとか重厚感、長距離ドライブへの対応性。

ボディデザインの高級感ではデミオだけど、走行的な上級路線ではスイスポも似ている方向性を感じる。

その上で、クセの少ない走行フィールを実現しているスイスポの方が走りやすい。高トルクなディーゼルエンジンは出力特性的な魅力はあるけれど、クルマ総合での走りやすさはスイスポに軍配。その分デミオディーゼルは、郊外ならアクアに迫る燃費が素晴らしい長所。

※デミオならガソリンエンジン搭載車が走りやすかった。

参考試乗レポート:デミオ(ディーゼル)

マツダ・ロードスター(1500cc)

CR-Zと同じく駐車場事情から小さなクルマを選ばなければならない時にライバルとなってくるのがマツダ・ロードスター。

ロードスターの魅力は、”気軽に足代わり”的な気楽さでスイスポに似ている部分がある。スポーティタイプなのは間違いない、でもちょい乗りだって気楽、そうした部分に共通性を感じる。

しかし「気軽に乗っても楽しい」と評価軸を変えると、ロードスターのレベルが高い。これはオープンカーだからってわけじゃなくて、単純にクルマのレベル。この4代目ロードスターって実は、ゆっくり走るだけで良さを感じられる貴重なコンパクト。

例えば乗り心地はブルブルするものの、段差で不快さを感じない程度に柔らかいサスペンション。それなのにハンドリングは軽快。スイスポだって軽快と言われるが、軽快の意味が違う。言葉にするのが難しいんだけど、サーキットで後輪駆動車を走らせればすぐにでも体感できる軽快感。
また1500ccのロードスターはエンジンとスロットル特性が良く、ローパワーだってアクセルワークが楽しめる。

スイスポが勝るのはエンジンのパワー。メインはここだけ、でもやっぱりパワーある方が良いよね。となるから悩ましい。

参考試乗レポート:ロードスター(1500cc・4代目)

FIAT500&アバルト500

乗り味やハンドリングにスイスポと似ている部分を感じるのがイタリアのFIAT500。それからハイレベルにチューンされたアバルト500

筆者はどことなくポンコツ感を感じるコンパクトカーが好き。FIAT500もスイスポもバネが固めのサスペンションにそれを感じる。
走行感覚としても、普段は重みがあるというか落ち着きがあるハンドリングで、豪快に回した時のキビキビ感、気持ち良いリア追従性という部分がスイスポと似ている。

FIAT500はターボ付き2気筒エンジンに自動変速MTという組み合わせ。滑らかに運転するにはスイスポの3ペダルMTよりコツが必要だ。このあたり、クセを掴んで上手く走りたいという楽しみを与えてくれる。

アバルト500は車両価格300万円に近づく高額車。FIAT500からの大きな変更点は、エンジンがターボ付き4気筒エンジンになり、パワフルと言える出力を発揮。しかも最近珍しいドッカン系で、低回転では否応にも滑らかな発進加速となる。ハンドリングも滑らかに運転しやすい味付けで、市街地ではゆっくりジェントルな走行がよく似合う。
サスペンションは高級な質感を持つショックアブソーバーが採用されているようで、固めだけどよく動く。乗り心地だって良質。

スイスポとの比較では、ファッション性とゆっくり走る楽しさででFIAT500。誰が運転しても運転しやすい気軽さとパワーでスイスポ。お値段許せばファッショナブルかつ本格的なアバルト500。

参考試乗レポート:アバルト500 / 参考試乗レポート:FIAT500

競合車と簡単比較2

中古車でも良いならこんな選択肢も。

三菱・コルト(ラリーアートverR)

ターボが付いた1500ccエンジンを搭載するコルト・ラリーアート。ランエボと共通のパーツが使用されるなどしたスポーティグレード。
このコルトはスイフトスポーツと近いボディサイズにターボエンジン。長所短所はそれぞれあれど、メインスペックとしては似ている関係。

このコルトの素晴らしい長所は、マニュアルのトランスミッション。ゴツゴツと男らしさがあり、手応え十分。そしてゲートに入る瞬間の感触がハッキリ手に伝わってくるから、回転数を合わせてのギヤチェンジがものすごく簡単。これこそMTの楽しみや喜びを存分に味わえる。
またブレーキやステアリングを回すフィーリングも、スイスポと比較すれば本格的。

短所はハンドリングの悪さ。超安定志向といえば聞こえは良いけど、アンダー強くフロントタイヤ滑らせちゃうと、タイトコーナーでは操舵が全く聞いてくれないことさえある。強引にリアを出したって安定。こんなんだからサーキットを走ればダラダラとした感覚が強い。

スイスポと比較すれば、タイヤを滑らす領域まで走らなければ、コルトが楽しいと思う。逆に日常での快適性や豪快に走る時があるならスイスポが良いんじゃないかと。

参考試乗レポート:コルトラリーアートver.R

トヨタ・ヴィッツRS(G's初期モデル)

ヴィッツのスポーティグレードが「RS」。そのRSの特別モデルがRS-G's。もしくはGRの以前の呼び方といえば簡単かな。

このヴィッツG'sは外観の変更がメインで、試乗前はよくあるなんちゃってスポーティグレードに思えた。エアロタイプのバンパーなどエクステリアを変更し、かっこいいタイヤとアルミホイールを装着。そしてサスペンションを固めましたという感じに思えた。

実際試乗しても確かにそのとおりなんだけど、サスペンションが質感を伴った固さだったのにビックリ。20万円とかの高級サスペンションと同じ系統で、乗り心地はしなやかなストロークが感じられ、ロールやピッチングは高い減衰力でボディはゆっくり動く。試乗初めてすぐに振り回したくなるほどに、素早く体に馴染んだ印象を覚えている。

なお、このサスペンションは年式により異なる。筆者が試乗したのは登場間もない時の”シルバーのショックアブソーバー”が装着されたモデル。信頼できる知人の話から、購入するならこのモデルをオススメします。

参考試乗レポート:ヴィッツRS(G's初期モデル)

トヨタ・ラッシュ

コンパクトでやや本格志向なSUVがトヨタ・ラッシュとダイハツ・ビーゴ(同じクルマ)。この4代目スイスポがデビューするちょっと前に日本での販売が終了。

このラッシュはスイスポみたいにハイグリップタイヤを活かして!とかターボ加給を感じて!なんて楽しみは味わえません。それどころか快適性だってスイスポに負けちゃうかもしれないレベル。

なのに、ハンドル握るとこれが面白い!ゆっくり走ったただけで喜びや楽しさを味わえる貴重なコンパクトカー。

理由はハンドル切った時の良きフィーリングと、アクセルペダルに忠実なエンジン。ハンドリングの良さはなんと後輪駆動車、だからかもしれない。走りやすさもそう。
アクセルは今や珍しいワイヤータイプ。開けても閉じても、このレスポンスは現在の電子制御スロットルではまだ味わえない。ペダルを踏み込む速度や離す速度にも忠実。細かな操作に反応してくれるから微調整も十分。レスポンスって俊敏に飛び出る反応って意味じゃないよ。操作に忠実に反応って意味。
ほんとはMTで運転できるスイスポこそ、このスロットルレスポンスが欲しいくらい。

前知識なしで試乗しても、きっと喜びを味わえるだろう。いや期待が薄いクルマだけに喜びは想像以上かもしれない。新車時価格はスイスポと同程度。ボディサイズも全長全幅は同程度。個性派を自認する方はぜひ。

参考試乗レポート:トヨタ・ラッシュ/ダイハツ・ビーゴ

スイフトスポーツ、メーター(夜間)スイフトスポーツ(インパネ)

スイスポ評価総合

スイフト総評普通に運転していれば普通に良いクルマ。ターボが付いてちょっと速いコンパクトカーと考えても良い。MTだってイージードライブが可能で、ブレーキを除いて気難しいところはなく、相応の快適性・実用性もキープされている。

しかし、スイスポの素晴らしさを味わうなら、積極的な運転をしてこそ。せっかく購入したらココを味あわなければもったいない。寧ろ日常的にガンガンキビキビ運転するドライバーにこそ、評価されるであろうクルマと感じた。

丁寧な運転こそ好ましいけど、荒っぽく操作した時のフィールが気持ちいい。スパッとハンドルを切った時のリア、ワクワクしちゃうほど気持ち良い追従性を感じさせてくれる。アクセルだってドカンと踏んでわざとホイルスピン。クルマ好きならついついやりたくなっちゃう。

上品に丁寧に運転していれば、ペースを上げても落ち着いたフィール。一方でスパスパ操作した時のワクワクするフィール。両方を持っているのがこのスイフトスポーツ。ここに惹かれれば現状、同価格他車にライバルはなし。

操作系に関してはどこも軽くて気楽。適当に運転してもギクシャクしない。イメージは本格的の反対だ。入門向けというと聞こえは悪いけど、ラフに陽気に走りたいユーザーには合っていると思う。逆にマニアックな快感を求めれば、もっと味の濃い他車がおすすめ。

スズキ スイフトスポーツ
スズキ自動車

swift(スイフトスポーツ)試乗モデル

  • グレード:“スポーツ”
  • 型式:ZC33S
  • 年式:2017y
  • ミッション:6MT
  • 新車時価格:184万円

エンジン概要

  • 排気量:1400cc
  • エンジン型式:K14C

その他概要

  • ボディサイズ: 3890×1735×1500mm
  • 車重:970kg
  • 登場:2017年9月
  • 新車時価格帯:184〜199万円(スポーツ)
試乗レポ・ライター

当記事は「元自動車整備士」「ヒラリー男爵」が お届け致します。
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