自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」

2015年記事 トヨタ

プレミオ試乗評価「4」
小さな長所短所

評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。プレミオ(2014年式)の試乗レポート。

4ページ目です。

「試乗してわかった細部の長所短所」

トヨタ
  • グレード:“1.5F EXパッケージ”
  • 年式:2014年式
  • 型式:NZT260
  • 車両価格:203万円
  • デビュー年:2007年6月〜
プレミオ内装1プレミオ内装2

トヨタ・プレミオ「1.5F EXパッケージ」です。


  1. プレミオ「1」内装評価
  2. プレミオ「2」エンジンなど走行感覚
  3. プレミオ「3」乗り心地と静粛性、燃費
  4. プレミオ「4」乗ってわかった長所短所
  5. プレミオ「5」ライバル比較と評価総合

上質な内外装を持つミドルセダンが200万円級。トヨタ流の高級車感覚が身近な価格で感じられます。

デビューして約8年、ロングセラーモデルに試乗しました。

その他細かな部分

プレミオ・木目調ステアリング

じっくり試乗してわかった細かな点など。

ドアハンドルにメッキパーツ

ドアハンドル

ドアハンドルはメッキパーツで装飾されている。プレミオでというワケじゃないがこのタイプ、静電気がビビッとくる。

マークXジオもこのタイプで冬場、特にドアを閉めるのがコワイ。やむを得ず、上部のプラスティック部分をそっと押してドアを締めている。

同じようにトヨタのSAI、やはりこのタイプ。気にしたことがないというオーナーを見ていれば、ドアの窓枠を押してドアを締めていたw

またSAIのレクサス版であるHS250、こちらはドアハンドルにメッキなし!このメッキはある意味、ユーザーを舐めているかもしれませんぞw

反射するハザードスイッチ

ハザードスイッチ

光沢で反射の強い表面を持つハザードスイッチ。しかもやや上を向いて設置されているから、光が反射する。

昼間だけじゃなくて、夜間の街灯や店舗照明などが反射することもあり、こちらの方が眩しく感じることがある。

 

滑りにくいコンビハンドル

コンビステアリング

ステアリングの木目調部分、一見すると滑りやすそうだけど、実はそんなことはない。レザー部分よりも滑りにくく、このあたりは高級車と同様。

表面は軟質なクリア層で、かなり柔軟性がある。そのためキズが付きにくい。もし気になった場合は、プラスティック用の極細コンパウンドで復活。

インパネの軟質パネルについて

軟質パネル

中〜高級車は柔らかくブニュブニュした素材で内装が構成されている。

中級車はインパネ上部や特に目が着く部分に限定。高級車では手が触れる部分や足下の見えない部分までが軟質素材となる。

”ソフトパッド”とか”軟質パネル”とか”軟質ウレタン”とかの名称で呼ばれるコレ、見た目が違う事もある。触って良いだけじゃない。ダッシュボードなんて普段触らないからね。

写真はプレミオの一部。左上が軟質パネル、右下がハードパネル。見ればシボ(模様)の深さや濃さ、曲げ部分の伸びなどに違いがわかると思う。実車では光の反射など、違いはもっと大きい。
軟質パネルは、あえて指で押してみるようなマニアじゃなくても、見た目から豪華さが伝わる。


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

ポジショニングやライバル車

販売チャンネルの異なるアリオンと兄弟車がこのプレミオ。販売はアリオンがトヨタ店、プレミオがトヨペット店

どんなクルマかと一言で表すと、旧カローラと同じような内容を持つといわれる、旧カローラの上級版がこのプレミオ。言ってみれば高級カローラという感じでそれはもはや小さな高級車。特に内装インパネ周辺、写真で見るより実車はよほど立派

ボディサイズは全長4595mmの横幅5ナンバーサイズ。ライバルは日産シルフィを始め、やや古い世代のレガシィ、アコード、シビックといった辺り。

ミドルセダンというのはどうしても地味、だからライバル車は大型化して存在感を出す。そんな中でプレミオは、日本車らしいボディサイズのままで、小さな高級車として存在価値を示している。

トヨタ

文中に出てきたカローラはこの型のカローラ。写真はワゴンのフィールダー。

視界:フロントの見切りがイイ

このプレミオをいつもの駐車場に停める時、とてもラクに停められた。前から駐車するんだけど、若干登りだったり長さが短くて、いつはちょっと停めにくい。

でもそれがプレミオではとてもラクに。何回やっても上手く駐車できる。

見切り1見切り2

フロントの見切りはかなりイイ。左前の感覚も取りやすい。Bセグ・コンパクトカーより全長が長いプレミオだけど、より小回りが効くような印象を受ける。小さなクルマは感覚が取れなくても小さいから当たりにくい。

一方でプレミオは位置を把握できて当てにくい。どっちが不安感が無いかといえば、やっぱりねw

脇も照らすテールライト

テールランプ

夜間、狭い住宅街での曲がり角、内輪差が気になることない??
塀があったり側溝があったり。

暗くて狭い曲がり角では、内側リアタイヤ〜リアフェンダー周辺が確認したい!実はいつもそう思っていた。

そこでプレミオ、コーナー内側のドアミラーでそこが見える

どうやらテールランプが回り込んで照らしてくれるっぽい。暗くて狭い曲がり角では非常に心強い。クルマによってはブレーキランプで照らされる場合もあります。

試乗時の燃費は良好

試乗したプレミオを2週間ドライブしての燃費は、筆者が運転して16km/L。夜間限定での走行時には17km/L台が表示されていた時間も長かった

燃費数値は車載メーター内の燃費計。燃費を考えて走行すれば、17km/L台はキープされるというだろうという印象。

条件は「平均時速25km」という空いた道がメインで、流れよく、必要な時は積極的にアクセルを踏み込んで運転。路面は全てドライ路面、外気温は30度以上の時間も多かった。また半分は1人乗車。残りは2名または3名乗車。

ドライバーにより約1割の差

また違う日に、別のスタッフが運転したところ、燃費計は終始14km/L台中盤が表示。走行した道はほとんど同じながら、1割強ほど燃費に差が出ている様子。

このスタッフも、例えば赤信号が見えてるのにアクセル踏んでいくようなドライバーではない。寧ろ筆者の方が、コーナーを見ると全開&ブレーキという運転をしたくなる方。

トヨタ結論、満タン法での実燃費はもう少し低そうだけど、申し分ない燃費かと。

エコランすればハイブリッド車のカムリやSAIに近づくと思います。

プレミオ内装(メーター)1プレミオ内装(メーター)2

灰皿を標準装備

灰皿

国産ミドルクラスでは珍しく、プレミオには灰皿が付いている。
使わない人も多いだろうけど、使わない装備なんて他にもいっぱいあるはず。灰皿に限ったことじゃない。

アンケート結果を見ると日本人の喫煙者は40%台。しかしこれ、都合の良いデータとして集計されているとウワサされる。

それはさておき、半分近くがタバコを吸うとしても数は多いわけで、無視できないポイントのはず。”吸う人少ないから灰皿イラナイ”は、メーカーの都合だよね。

実際に高級車とか輸入車では灰皿が付いていること多いです。高級=灰皿という図w

筆者は灰皿いらない人。吸うなら右手側のカップホルダーに灰皿を置くのが安全だと思います。

トヨタ プレミオ

トヨタ

premio (プレミオ)

  • 試乗グレード:1.5F EXパッケージ
  • 年式:2014年式
  • 新車価格:203万円
試乗レポ・ライター

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冬は静電気が心配なメッキ装飾のドアハンドル。


滑りにくいコンビステアリング。


軟質パネルとハードパネル。左上が軟質パネル。


灰皿が標準装備。


優雅な形状のインナードアハンドル。

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