評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。プレミオ(2014年式)の試乗レポート。
4ページ目です。
トヨタ・プレミオ「1.5F EXパッケージ」です。
上質な内外装を持つミドルセダンが200万円級。トヨタ流の高級車感覚が身近な価格で感じられます。
デビューして約8年、ロングセラーモデルに試乗しました。
じっくり試乗してわかった細かな点など。
ドアハンドルはメッキパーツで装飾されている。プレミオでというワケじゃないがこのタイプ、静電気がビビッとくる。
マークXジオもこのタイプで冬場、特にドアを閉めるのがコワイ。やむを得ず、上部のプラスティック部分をそっと押してドアを締めている。
同じようにトヨタのSAI、やはりこのタイプ。気にしたことがないというオーナーを見ていれば、ドアの窓枠を押してドアを締めていたw
またSAIのレクサス版であるHS250、こちらはドアハンドルにメッキなし!このメッキはある意味、ユーザーを舐めているかもしれませんぞw
光沢で反射の強い表面を持つハザードスイッチ。しかもやや上を向いて設置されているから、光が反射する。
昼間だけじゃなくて、夜間の街灯や店舗照明などが反射することもあり、こちらの方が眩しく感じることがある。
ステアリングの木目調部分、一見すると滑りやすそうだけど、実はそんなことはない。レザー部分よりも滑りにくく、このあたりは高級車と同様。
表面は軟質なクリア層で、かなり柔軟性がある。そのためキズが付きにくい。もし気になった場合は、プラスティック用の極細コンパウンドで復活。
中〜高級車は柔らかくブニュブニュした素材で内装が構成されている。
中級車はインパネ上部や特に目が着く部分に限定。高級車では手が触れる部分や足下の見えない部分までが軟質素材となる。
”ソフトパッド”とか”軟質パネル”とか”軟質ウレタン”とかの名称で呼ばれるコレ、見た目が違う事もある。触って良いだけじゃない。ダッシュボードなんて普段触らないからね。
写真はプレミオの一部。左上が軟質パネル、右下がハードパネル。見ればシボ(模様)の深さや濃さ、曲げ部分の伸びなどに違いがわかると思う。実車では光の反射など、違いはもっと大きい。
軟質パネルは、あえて指で押してみるようなマニアじゃなくても、見た目から豪華さが伝わる。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
販売チャンネルの異なるアリオンと兄弟車がこのプレミオ。販売はアリオンがトヨタ店、プレミオがトヨペット店。
どんなクルマかと一言で表すと、旧カローラと同じような内容を持つといわれる、旧カローラの上級版がこのプレミオ。言ってみれば高級カローラという感じでそれはもはや小さな高級車。特に内装インパネ周辺、写真で見るより実車はよほど立派。
ボディサイズは全長4595mmの横幅5ナンバーサイズ。ライバルは日産シルフィを始め、やや古い世代のレガシィ、アコード、シビックといった辺り。
ミドルセダンというのはどうしても地味、だからライバル車は大型化して存在感を出す。そんな中でプレミオは、日本車らしいボディサイズのままで、小さな高級車として存在価値を示している。
文中に出てきたカローラはこの型のカローラ。写真はワゴンのフィールダー。
このプレミオをいつもの駐車場に停める時、とてもラクに停められた。前から駐車するんだけど、若干登りだったり長さが短くて、いつはちょっと停めにくい。
でもそれがプレミオではとてもラクに。何回やっても上手く駐車できる。
フロントの見切りはかなりイイ。左前の感覚も取りやすい。Bセグ・コンパクトカーより全長が長いプレミオだけど、より小回りが効くような印象を受ける。小さなクルマは感覚が取れなくても小さいから当たりにくい。
一方でプレミオは位置を把握できて当てにくい。どっちが不安感が無いかといえば、やっぱりねw
夜間、狭い住宅街での曲がり角、内輪差が気になることない??
塀があったり側溝があったり。
暗くて狭い曲がり角では、内側リアタイヤ〜リアフェンダー周辺が確認したい!実はいつもそう思っていた。
そこでプレミオ、コーナー内側のドアミラーでそこが見える。
どうやらテールランプが回り込んで照らしてくれるっぽい。暗くて狭い曲がり角では非常に心強い。クルマによってはブレーキランプで照らされる場合もあります。
試乗したプレミオを2週間ドライブしての燃費は、筆者が運転して16km/L。夜間限定での走行時には17km/L台が表示されていた時間も長かった。
燃費数値は車載メーター内の燃費計。燃費を考えて走行すれば、17km/L台はキープされるというだろうという印象。
条件は「平均時速25km」という空いた道がメインで、流れよく、必要な時は積極的にアクセルを踏み込んで運転。路面は全てドライ路面、外気温は30度以上の時間も多かった。また半分は1人乗車。残りは2名または3名乗車。
また違う日に、別のスタッフが運転したところ、燃費計は終始14km/L台中盤が表示。走行した道はほとんど同じながら、1割強ほど燃費に差が出ている様子。
このスタッフも、例えば赤信号が見えてるのにアクセル踏んでいくようなドライバーではない。寧ろ筆者の方が、コーナーを見ると全開&ブレーキという運転をしたくなる方。
結論、満タン法での実燃費はもう少し低そうだけど、申し分ない燃費かと。
エコランすればハイブリッド車のカムリやSAIに近づくと思います。
国産ミドルクラスでは珍しく、プレミオには灰皿が付いている。
使わない人も多いだろうけど、使わない装備なんて他にもいっぱいあるはず。灰皿に限ったことじゃない。
アンケート結果を見ると日本人の喫煙者は40%台。しかしこれ、都合の良いデータとして集計されているとウワサされる。
それはさておき、半分近くがタバコを吸うとしても数は多いわけで、無視できないポイントのはず。”吸う人少ないから灰皿イラナイ”は、メーカーの都合だよね。
実際に高級車とか輸入車では灰皿が付いていること多いです。高級=灰皿という図w
筆者は灰皿いらない人。吸うなら右手側のカップホルダーに灰皿を置くのが安全だと思います。
系列サービスです!
法人、個人事業主の「ETCカード」。複数枚契約が可能。
セディナなど法人ETCカード
系列サービスです!
「自動車保険一括見積り」の比較。見積もりはメールか郵送で安心。
保険一括見積りサービスの比較サイト
ネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー
冬は静電気が心配なメッキ装飾のドアハンドル。
滑りにくいコンビステアリング。
軟質パネルとハードパネル。左上が軟質パネル。
灰皿が標準装備。
優雅な形状のインナードアハンドル。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。