間違いいっぱいの自動車選び。ヴィッツ「RS・G's」MTモデルの試乗レビュー。
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2012年式130系ヴィッツ「RS・G'S」MTモデル。インパクトあるエクステリアと、立派なサスペンションによる走行的質感が魅力。
試乗車のミッションは5MT。先代から変わらずなフィーリングの、実用車的な5速MT。
シフトチェンジの際はテクニックを駆使しても、適当に扱っても、ギクシャクしにくいの変わらず。気軽に楽しめるタイプです。
特にストローク方向(前後方向)の動作量が大きく、入れる感触はフニャフニャ。
マニアックなMTは快感が高い反面、MT人口が増える質感とは思えません。通好みのMTはもっと本格的なクラスで求めることにしましょう。
話を聞いてまとめれば、どなた様でも気軽に扱えるMT、これぞ最良、かと思いました。
エンジンは1500ccで適度なパワー。半クラ当て高回転使って、回転数無視してギヤ変えて、そういった運転をしてみても、ショックが伝わってこない実用的なMTです。
MT操作が苦手でも、笑いながら運転出来るのは間違いありません。操作が荒いといわれる方も、ヴィッツG'sにお乗り換えの検討をぜひ!
そうそう、クラッチペダルの感触は昔のアフターパーツのような粘りがあって、おまけにアクセルペダルを踏み込んでも初期5%は反応がない!んです。発進とか回転数合わせるための調整は、慣れが必要かもしれません。
トヨタ車といえば、適当でいい加減なペダル配置のクルマも多かったものです。他メーカーより不自然だったりもしましたが、今は立場逆転。3ペダルMTでは乗りやすいペダル配置を実感しました。
というのも、まず元が左ハンドルの輸入車、ペダル配置はありえないほど。人間工学?コスト面でのデザインの方が上位みたいです。
最近では日本車も、左ハンドル仕様を重視しているかのようなペダル配置が見受けられます。試乗して慣れちゃうレベルなら良いんです。しかしそうではなく、チルト&テレスコピック&シートリフターが標準装備になっても...なんて事も。
写真はヴィッツG'sのペダルレイアウト。すぐに馴染める良さは視覚からも伝わってきます。
さらに、なぜかブレーキペダルとクラッチペダル、オフセットされて配置されてる!
ヒール&トゥもやりやすく、左手のエンジンとミッションの回転数同期に集中でき、ブレーキも一定を保ちやすいと思います。
アクセレーションが鈍いため、素早いシフトダウンは苦手。回転数を上げたい分を予想してアクセル踏んで、エンジンが反応してくれるまで一定キープで待ちます。”煽る”んじゃなくて、”踏んでキープ”する必要があります。
イタリアのFIAT500、特別コンパクトな輸入車です。そんなFIAT500の3ペダルMTに試乗しました。タイトで無理矢理感あるMTです。
試乗時は、クルマ乗り換えで踏み間違えましたw
※内容は辛口評価です。試乗時のチェックポイントを重視!
ヴィッツG'sに試乗する前に、1300ccベースグレードを試乗しました。感じたのは静粛性の高さ。ライバルと比較して、素のヴィッツから共通するヴィッツG'sの優れた点は、静粛性の高さ。
コンパクトカーの中ではリアシートの静粛性が高いんです。
G'sは素のヴィッツよりサスペンション固めのせいか、凹凸のある路面走行中は、ハッチと開閉部の接地面が不安なぐらい動いているのがわかります。カタカタしたノイズが出る事もあります。
G'sのタイヤサイズ205/45R17インチ。銘柄は「ブリヂストン・ポテンザ050A」スポーティなブランドですが、室内ではタイヤノイズが気になりません
ポロのベースグレードを試乗した時に感じた静粛性からすれば、うるさいものの、静粛性の評価は敏感、体調でも変わります。なのでヴィッツも、評価すべきレベルです。
ヴィッツG'sのネット上の評論では、乗り心地が悪いと目立ちます。でも、このヴィッツG'sが悪ければドイツ車だって厳しくない?ゴルフGTIなんてガチガチだよ??
ヴィッツG'sは割高。でも良いレベルの乗り心地だと思います。
エンジンは「RS」と同じ1NZ型の1500ccです。いつのまにか可変バルタイが付いたり改良されたらしい。
カローラもそうだったけど振動だって多少なりとも減っています。それでも質感は、4気筒ワーストレベルは変わりなし。残念です。
「RS」との大きな違いは2つ。前述のサスペンション変更以外では、ボディー補強です。
「クルマ底面のロッカー部溶接スポット増し」と「フロント左右ロアアームの付け根をつなぐロアアームバー装着。正確にはフロントパフォーマンスロッド」。
これによりボディー剛性感が増しているそうです。
インテリアの質感は先代よりダウンし、初代ヴィッツと勝負するレベルになっちゃいました。
車両価格が上昇したのに...代替えはクラスアップでオーリスに!と見えてしまいます。
このG'sは、エアコン吹き出し口周辺はつやなしカーボン調のソフトパッドになっており、前席ドアまで続いています。
運転席以外は全席、アシストグリップが装備。当たり前と思いきや素のヴィッツでは省かれているので(そういやCR-Zは助手席さえなかった)、追加装備でしょう。
シートも意匠変更がされます。RSのシートをベースにスエード調のレッドステッチを施し、座面の側面にG'sの刺繍入りで専用シートになります。
グレード「F」は1.0L、1.3Lともにヘッドレストとシート一体式です。
マフラーはG's専用マフラーとされていますが、マフラーエンドのみG's専用です。少し大きめの円型のものが装着され、マフラー本体はRSと同様のものです。つまり、マフラーカッターですね。排気音の音質や音圧などは変わりません。ジェントルです。
RSは若干、楕円形をしたマフラーエンドで、モデリスタ仕様では中央2本出し。
最近はこの、ファッション的マフラーが主流。音量重視一辺倒から多様化しています。運転の練習をするなら静かな方が気兼ねなく高回転まで使えますね。
RS、G'sにはスペアタイヤが標準装備。クルマの重量バランスも考えてのチョイスと思いたいです。
スペアタイヤはタイヤローテーションするのにも便利ですね。
それ以外のグレードにはパンク修理キッドが標準装備です。スペアがついていないグレードはメーカーオプションとなり、10,500円かかります。
地域ごとに用意される大型ネッツ店。トヨタ好きでなくても覗きたくなるクルマの広場。
この大型ネッツ店に併設されている場合が「カスタマイズ工房」や「ネッツスポーツ」や「TRDファクトリー」。名称はいろいろあるらしい。
ヴィッツを買ってこうしたファクトリーと仲良くさせて頂ければ、思わぬメリットも。実はわたくし、TRDファクトリーにアフターパーツ取付けを何度か任せたことがあります。
そんなこんなでレクサスLF-Aのモデルカーが展示された時、コクピットに座らせて頂き、アクセル空ぶかしもさせて頂き、初のレクサスV10サウンドを聴くことができました。
メーカーの看板を出しているからこそ、店員さんの対応はとても丁寧が鉄板!自閉症気味の方でもわがままで怒りっぽい方でも気軽に行けるお店なのは私が証明してます。
当記事担当の元自動車整備士およびスタッフヒラリー男爵が「マークX350G G's」にも試乗しています。大きさもクラスも全然違いますが、とりあえずちょっとだけ、マークXの記事中で触れています。
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ヴィッツのエクステリアデザイン3方向。LEDのデイライドが埋め込まれている。こういったパーツは純正装着されると終演を迎えるというが、フォグランプは長い間定番として定着しているからデイライトはどうだろう。
よく目立つアルミホイール。質の低いアルミに派手目な色合いはちょっと子供っぽさが気になるような。
水平位置からシフトノブを見ると、結構長いのがわかる。これが扱いやすさを生んでいるのだろう。
シートベルト上部の高さ調整はできない。トヨタ以外なら装備されるのが一般的だから残念。
Aピラーは常識的な範囲内でじゃま。オデッセイのように細くする努力はしてるかな。
ドアパネルは立体感薄い。G'sは助手席前のパネルなど一部が黒系のものに変更になる。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。