間違いいっぱいの自動車選び。ヴィッツ「RS・G's」MTモデルの試乗レビュー。
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2012年式130系ヴィッツ「RS・G'S」MTモデル。インパクトあるエクステリアと、立派なサスペンションによる走行的質感が魅力。
写真は純正ナビゲーションとエアコン操作部。チープ!だけどここは美点!と考えます。
ナビゲーション、トヨタのコンパクトカーでお馴染みのタイプ。安くてポップがメリット。CD聞けないタイプもあるけどそれでオッケイ!同じ予算ならバックモニター付けた方がユーザー層にあってる。
エアコン操作部。液晶部分もない昔ながらの機械式ダイヤルスイッチ。単純明快。だれでもわかる。コンパクトカーの購買層や使用状況を考えると、これは美点。運転中だって素早く直感で操作しやすい。ダイヤルスイッチが生きてくる!
質感で評価すれば、触り心地、回し心地は最悪です。質感は諦めましょう。
写真は3代目フィットの純正ナビゲーション。ディスプレイが7インチと8インチが選べ、これは8インチタイプ。
使用感はいい。昼間でもコントラスト強く文字見やすい。機能や検索だって合格レベル。でもお値段21万円とかコンパクトカーには高すぎません??
ホンダは他車種でもインターナビとか、ナビゲーション商法を継続中。トヨタは上級車だけナビゲーション商法。流石トヨタ様。クルマの魅力以外の商品力は相変わらず最高。
画面下のブラックアウトされた部分はエアコン操作部。流行の静電気式パネル。操作感は評判よろしくないです。
写真はスイフトのエアコン操作部。ベースグレードからオートエアコンで操作部も立派!
ダイヤル式とプッシュスイッチの組み合わせで、スイッチのいちさえ覚えれば、使い勝手はこれだってOK。覚えちゃえばね。それか1年中エアコン付けっぱなし。
ヴィッツのような昔ながらのスイッチはいい。でも自分で買うとなると...どっち選ぶかわからないw。
※内容は辛口評価です。試乗時のチェックポイントを重視!
ヴィッツといえば!最もインパクトがでかかったのは初代。スターレットの後継車として「21世紀マイカーヴィッツ」のキャッチフレーズでデビュー。
コンパクトカーブームの先駆けとなった初代。優雅さを感じさせるエクステリア、インテリアも円形を大々的にフューチャーしたデザイン、引け目を感じさせず好きだから選べる低燃費カーとして大ヒット。
現在はコンパクトのイメージが下落中ですが、イメージを一気に引き上げたご先祖様です。
2代目ヴィッツは、1000tは3気筒エンジンになりました。草刈機のような音はかなり強烈。質感で4気筒、経済性で1000ccと明確に。
インテリアは初代の特徴を残しながらも大幅に質感アップ。使いやすさも兼ね揃えた良質デザイン&質感です。
またこの2代目はパーツ原価率が高く、約40パーセントという原材料費/コンポーネンツ費(週刊誌ネタ)。
2代目のお金をかけすぎが3代目の強烈なコスト削減に繋がったのかもしれません。
モデル途中(2010年ころ)からはハイブリッドカーブームでプリウス、アクアが爆発的大ヒット。さらに軽自動車の台頭でコンパクトカーは軽自動車にとって変わられる予感。厳しい時代に突入します。
3代目のヴィッツは質実剛健。とりあえず用意された感が強いクルマ。魅力や気合は感じられません。
ライバルはフィットやスイフト、デミオ、ノート。広さや上級感などわかりやすく強力な魅力を持つライバルが多数存在。
比較すればヴィッツはコンセプト不明で旧世代的コンパクト。積極的に選ぶ理由は見つけにくいです。
軽自動車も飛躍的によくなりました。価格は安くありませんが、お得そうなイメージは強いです。実際の損得よりイメージが重要というわけです。
RSグレードは他のコンパクト同様、変化の少ないスポーティーグレード。排気量が1500ccになってちょっとパワーが上がった程度。
ヴィッツはG'sで初めて、スポーティーグレードと呼べるようになったと思います。
ロングセラーとなり長期間販売される3代目ヴィッツ。途中でエンジンが変わるほどのビッグマイナーチェンジを行い、商品価値がキープされています。
初期モデルと比較すれば、かなり別物のクルマに変身。最近のトヨタ式ビッグマイナーは半端ありません。
内容は大きく立派になり、合わせて価格も大きく値上がっています。
G'sに関しても相当に変わっていると思いまが、未試乗なのでわかりません。
塊感強く弾丸のような塊感。G’sで最もわかりやすいのはこのボディデザインの変更でしょう。
バンパーのデザイン細部も凝っています。塗装も立派です。
エクステリアについて補足。G'sはディテールが凝っていて、例えばデイライトのようなLEDビームは、ブラックカラード調とカーボン調でLEDビームとフォグランプのまわりを囲んでいます。
細かいところもよく見るとこだわりが感じられます。
その他でも、トヨタエンブレムの省かれたフロント(エンジンフード)は、プリウスG'sでもお馴染みのコダワリです。
バンパーの吸気口っぽい部分はハニカムメッシュダクトのようで、実はダミー。自分で穴を開ける?フロントグリル下の左右ヘッドライトの間にあるダクト以外はイミテーションです。
ボディリア側は、写真で見るより良い印象をうけます。ブラックカラードのデフューザーぽいバンパーは、センターにF1カールックなリアフォグランプがついています。リフレクターはテールランプの中に一体化。スッキリとデザインされています。
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ヴィッツのラゲッジも広くなりました。トランク下はびっくり吸音材やら制振材やらが”キレイに”くっついてます。
他のコンパクトカーより凄いんです。
ブレーキペダルはもっとみぎぃ、みぎぃ!
お馴染みのナビゲーションとエアコン操作部。ナビゲーションは安い!エアコンは感覚で使える!コンパクトカーの立ち位置をわかってらっしゃるのはトヨタ様だけ。
水平位置からシフトノブを見ると、結構長いのがわかる。これが扱いやすさを生んでいるのだろう。
リアシートからの目線はこんな感じ。
エンジンルームにも意外な場所に遮熱&吸音材が貼られていた。写真の場所はカウルトップの裏側。さすがトヨタ!
1本持ちワイパーは拭き取り面積は充分。ウォッシャー液は広がりにくい。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。