間違いいっぱいの自動車選び。VWポロ(6R型)「TSIハイライン」。
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VWポロ「ハイライン」2012年式でターボ付き1200ccの試乗レポートです。6R型と呼ばれる5代目のポロです。
静粛性が最大の驚きならば、燃費は最大の疑問。台風の中を含む複数のパターンで走行してみたのだが、思ったほど良い数値がでなかった。(計測は車載の燃費計)。
短距離走だと悪い数値しか表示されない区間燃費だけど、距離50kmとか100km超の一気乗りでチェック。
結果、平坦な山道を少しMTモードを含めて試乗すると、燃費計は7km/L台から8km/L台を示す。
だいたい2500回転キープ程度でペースはゆっくり。
また郊外の道から空いている市街地を8:2くらいの割合で走れば、12km/L台メインの最大で13km/L。
予想していたより燃費悪い。 事前の予備知識から15km/Lは期待していた。
それからエコランしなくても、それなりの数値が出るというので、エコランさえ試さなかった。やっぱりちょっとはクルマに合わせてあげないとダメみたい。
筆者ヒラリーはどうも、負圧が低い領域でアクセル開度が大きい部分、つまり燃費が良い領域だけど、ここを避けてしまうクセがある。
ドライバーの運転方法に問題があるかもしれないということで、ドライバーは3人でチェック。その過程で、トルコンATやCVTと比較すれば、2ペダルMTはドライバーのクセが出やすいということだけわかった(ポロはクラッチ自動の中身MT)。
同じに加速するにしてもペダルを踏み込むスピードとか。
時間が許す限りいろいろ試してみたけれど、燃費は大きく変わらず。
どうしても気になり、ガソリン半分使って給油を繰り返したけど、やはり想像以上に給油された。1回25リットル以上。2回目にはポロのガソリンタンクて容量いくつだろ?なんて疑問まで。
やはり適当に走ってもそれなりの燃費が出るのは現状ハイブリッド車のみなのかな。いえいえ私、燃費の良い運転技術を学びます。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
同乗者による手元のストップウォッチでポロの中間加速力を計測してみました。
計測条件は大人の男性2人乗車。ガソリン残量はメーター読み2分の1。風はほぼなし。タイヤ空気圧フロント2.2キロ、リヤ2.0キロ(冷間)。道路は直線。タイヤ・ホイール共に純正。
速度はメーター読み。比較タイムが少ないので比較が難しいデータになります。
正確性はさておき、これは全然タイムがイイ。例えば1800ccのトヨタ・ウィッシュよりやや速い。ハイブリッドシステムを積んだホンダ・CR-Z(CVT)よりも速い。また2400ccのトヨタ・マークXジオには少し劣る。また1500ccターボの三菱・コルトと比較すると特に2速以上の速度でコルトが速く、ポロとは大きな差がある。
面白いのはタイヤ空気圧の指定地。新車装着タイヤの指定空気圧なんだけど、乗員数によって大きく異なる数値が指定されている。
リアシートを使う時に空気入れろって??これだけ空気入れるのは重労働だよ。
きっと高速巡航も想定してのことだろうけど、こんなところも真面目な欧州車の面白さ。普段から適切な空気圧に調整しておくのがいいんですね。あ、指定値はたぶん、冷間時だと思います。温間時だと0.05キロ高めにどうぞ。
※タイヤ空気圧の単位は馴染みの深い「kgf/cm2」にしています。
手元のメジャーを利用して気になる部分の長さを測ってみました。
その他・カップホルダーの数:F4個、R1個
感じたことは、身長175cmくらいの方までに最適っぽい。そういやドイツ人の平均身長が想像ほど高くないのを思い出しました。最新データで20歳以上49歳以下限定、男性平均179cm。女性平均は165センチ。
なんだ、ドイツの女性、とっても可愛らしいではないですか!みなジャイアントかと思ってた(笑)一部の日本人女性の方がよほど巨人(爆)
VWポロ、仮に本国でも女性ユーザーが多いと仮定すれば、175cm以下の方に最適化されていることも想像出来ます。
ゴルフが7型世代になっても、ポロは6型世代のまま進化している。実際の差は大きいのか小さいのか?コストパフォーマンスも含め考えてみます。
2台の主たる違いは、リアシートやラゲッジの広さ。シングル専用みたいなポロと比較して、ゴルフなら核家族(3人家族)まで対応という感じかな。
ボディサイズも全長で30cm弱、全幅で10cmの違いがある。
ゴルフ6との比較ならポロ・ハイラインでも大差ないが、ゴルフ7と比較すれば差は大きい。見える質感が違えばデザイン意匠も違う。緻密で凝ったゴルフ7はミドルサルーンの様に立派。
ゴルフ・トレンドラインとの比較では、ポロの良い部分も目立つ。落ち着きあってゆっくり動くボディとサスペンションはポロのボディサイズを忘れてしまうほど。ちょっと前なら高級車、ポロはそんな乗り味を持つ。
一方のゴルフは、試乗した車体だとトレンドラインとハイラインの差が非常に大きかった。筆者的に買わないと思ったトレンドラインと、凄いと思ったハイライン(とゴルフR)。
トレンドラインは妙な軽々しさとロールスピードの速い部分が目立って好みじゃなかった。乗り方を変えるほど荒っぽい運転じゃないんだけどね。
好みに合うのは、ゴルフ・トレンドラインよりポロ・ハイライン。
価格的には、輸入車と国産車は状況が異なるというのが前提。
輸入車の場合には基本、在庫販売で、主流となるであろうグレード・ボディカラーに、定番オプションが装着された在庫が用意されている。
付き合いがあるディーラーなら、在庫車の説明と同時に値引き含めた価格がすぐ出てくる。
以前アウディで「ベースグレードでオプションなしで注文したい」と相談したら、正式な発注から納期6ヶ月と説明された。船便で持ってくるらしいのね。即答されず後日の返答だったから一般的な買い方ではないなと思いました。
ポロとゴルフの価格は、安価なグレードでポロが約200万円、ゴルフが約250万円。
なんだけど、筆者の地域の場合ポロはコンフォートラインがメイン、ゴルフはトレンドラインも在庫があるということで、価格差は縮まった。230万円vs250万円にパッケージオプション代。大雑把に差額は30万円くらいだったのを記憶している。
30万円の価格差ならゴルフの方がお得感高い。ただ試乗したデビュー当時のゴルフ・トレンドラインは走行感覚に対する不満が大きかった。内外装ともに立派なのはゴルフだから悩ましい。
特徴的なエコシステム持ちつつ、足回りはハイレベルな走行に対応させているのがこの「ブルーGT」というグレード。
乗り込むとハードな走行まで想定されているようなシートに、きらびやかになったインパネが目を引く。
乗り心地はタイトになり、タイトといえば聞こえは良いけど実際は、荒っぽさも感じる固さ。
速度が上がるとの衝撃に一体感を感じ、スッキリとした感覚を受ける。そんなところから、このブルーGTが想定しているのは日本の制限速度を越えた領域なのだろう。
そんな領域ではきっと、ステアリングの落ち着きも高そうな予感。ハンドリングは”シャキ”ではなく”ドッシリ系”の味付け。
エンジンは1400ccで、カタログ値ではゴルフ用1400ccより出力が高い。それにエコシステムである気筒休止システムが組み合わされる。負荷が少ない巡航中は4気筒のうち2気筒が休止するという。
試乗中は、休止と始動は変化が気にならなかった。
ブルーGTのお値段は約290万円とゴルフ・ハイラインに近い。比較すれば、筆者なら迷うこと無くゴルフをチョイスします。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
BセグメントのサイズでCセグメントの内容を味わえるのがポロ。「クルマは小さい方が良い」とか「車庫の問題」となれば魅力的な選択肢。
ゴルフと迷っているなら7型ゴルフ、できればハイラインが立派なのは間違いなし。お値段は約300万円と高いけど、この6R型ポロを越える魅力がそこにある。
ゴルフほどの性能がいらないのなら、ポロだって無駄に高性能。ポロも国産車以上の性能を求めて買うクルマでしょう。
ポロ総合評価。エンジンとミッションは省燃費指向すぎて運転しにくい。それ以外の走行性能とか乗り心地は優れています。加速時のドライバビリティに悪さを感じなければ、とってもいいクルマです。
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ハッチはここから開ける。ゴルフだとバックカメラが出てくる。
コンビニフック?スーツかな??
けっこう内寄りのペダルレイアウト。国産車と交互に運転する場合は踏み間違いにご注意。
けっこうフラットなフロア。
モデル途中で追加されたグレード「ブルーGT」のセンタークラスター。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。