評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。「N-BOX(2015年式)」。
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ホンダ「N-BOX(エヌボックス)」「型式:JF1」の試乗レポート。
N-BOXの1年後にデビューしたのがN-one。CMなどでプレミアム感をウリにしている様子が伺える。
2012年デビュー直後に試乗したんだけど、内容は本当にそんな感じ。コンパクトカーにライバル心剥き出しかw ベースグレードからサスペンションは固くカッチカチで、いかにもホンダ車な走行安定性重視。
販売上の主力もプレミアムが強調されていて、ディーラーで展示されるモデルは、ナビ付けて200万円辺りのモデルが目立った。
この路線で行くと、絶対的にボディの大きなコンパクトカーにはかなわず。「もう少しでコンパクトカーに並ぶんだけどね〜」と言っても、価格は変わらないから微妙。
逆に軽自動車の良い部分を捨てちゃってるから、気楽で便利で高級なイメージも強いN-BOXにかなわない。やっぱりN-BOXかな。
N-oneレトロ路線でプレミアムはわかりにくい。プレミアムというなら、押し出しの強いムーブハイパーとかの方が見た目からしてプレミアムだし、そもそも大きく見えるN-BOXはわかりやすい。
内容的にも日常の市街地で快適なのはN-BOX。サスペンションセッティングの違いを初め、ドライバーの視界なども違う。軽自動車に求めたい気軽さも、どちらも気楽なタイプではないけど、この2台ならN-BOXの方が一枚上手。
内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
ダイハツのハイトワゴン系がタント。助手席側Bピラーレスという大きな特徴を持つ。
タントは良くも悪くもこのBピラーレスが効いているようで、荒れた路面の乗り心地はN-BOXや後述するデイズルークスに劣る。種類が違うということですな。
実際のところ、NAエンジン搭載モデルならば、そこまで気になるほどじゃない。比較すれば悪いけどこれくらいなら、と思える。
しかしサスペンションが硬くなるターボエンジン搭載モデルだと、残念なのがわかりやすい。ボディ全体がブルブルするし、荒れた路面では段差を避けながらの先読み運転が強要される。
その他タントでは、明確に差別されたカスタム系のブランドイメージは高く、実際に試乗すればこれ欲しい!と思ってしまうツボを上手く付いてる。
N-BOXカスタムだってしっかり差別化されているけれど、タントカスタムの上手さはトヨタ車の上手さと同じようなものかな。素晴らしいです。
日産のハイトワゴン系がデイズルークス。日産初の軽自動車と呼ばれるデイズの背を高くしたモデル。
デイズはエンジン&ミッションが運転し難いセッティングという弱点があり、同時に体感的な最大加速力でもN-BOXには及ばない。N-BOXのパワフル感に惹かれたのならデイズルークスに割り込めるスペースはなし。
一方で、ハンドリングに関する運転のしやすさでは、デイズルークスはとても好ましい。軽自動車らしさから無理してないような、まさに自然と呼べるような電動パワステの味付けと、NAモデルでも減衰力高くジワッとしたハンドリング感覚。ホンダっぽいステアリングだけピーキーなN-BOXよりハンドルが切りやすい。
内外装の意匠は、デイズルークスの方が端正なデザインを目指している様子。ボディデザインもインパネデザインも形状は正統派です。
無駄に金属調パネルなど張り巡らさなくても質感高いのが素晴らしく、N-BOXより立派な方向です。
試乗したのは2015年12月のN-BOX。このクルマを評価させて頂くとズバリ、名車なのじゃなかろうか。
他の軽自動車ほど気軽さはないものの、上質な快適性をもつ。ただ広いだけじゃありません。
旧ライフも同じような特徴があったけど、ライフは室内が狭すぎた。N-BOXは車内が広いという武器も持ち、市街地で快適なキャラクター。とても好ましいと思うし、内容が良くて販売も好評という素晴らしさ。そういうクルマってあんまり無いよね。
実際のトコロ軽自動車全般で贅沢な部材が使用されていて、クルマが新しいウチはどれも質感高い。(ボロさを感じるのも早いけどね) 最初のウチはコンパクトカー買うより満足度を得られる可能性も十分。
価格的にはやっぱり高価。しかも電動スライドドアはぜひ欲しい。となるとさらに10万円高、さらにリアシートスライド機構もとなればキリがないw どのクルマもオプションは割高だからほどほどをおすすめします。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。