スイフト試乗P2/ドライビングフィール、運転感覚

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(2018年記事 スズキ スイフト
著:ヒラリー男爵)

4代目・スイフト試乗「2」

間違いいっぱいの自動車選びの試乗レポート。スズキのスイフト(ZC83S)、グレードはベーシックな「XL・CVTモデル」。2017年デビューの4代目スイフトです。

当ページは2ページ目です。「コーナーリングや直進性など運転感覚」を掲載中。

スイフト内装(インパネ)スイフト内装(乗り込む時)
スズキ
  • グレード:“XL”
  • 型式:ZC83S
  • 車両価格:146万円
  • デビュー年:2017年1月

※内容は辛口評価です。ディーラーで試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなどを掲載中です。
スイスポは別ページに掲載中!スイフトスポーツ試乗レポート

  1. 分割page - スイフトスポーツ「1-1」・概要とエンジン
  2. このpage - スイフトスポーツ「1-2」・ドライビングフィール
  3. 分割page - スイフトスポーツ「1-3」・乗り心地や静粛性など快適性
  4. 分割page - スイフトスポーツ「1-4」・内装(フロントシート)
  5. 分割page - スイフトスポーツ「1-5」・内装(リアシートとラゲッジ)
  6. 分割page - スイフトスポーツ「1-6」・細かな長所短所
  7. 分割page - スイフトスポーツ「1-7」・他車比較と評価総合

試乗:ドライビングフィール

スイフト・2017年モデル・走行感覚

市街地より郊外、一般道より高速道路、速度が高い時に良さを見せるスイフトのドライビング感覚。コンパクトカーのベーシックグレードとは思えないほどに高速走行時のドライバビリティが重視されている。

軽自動車との違いは明確に

フロントタイヤ初代ヴィッツや初代フィットがデビューした時、コンパクトカーはブームと言えるぐらいに盛り上がり、完全に市民権を得たと思う。
安くて小さいが特長だったコンパクトカーが1クラス上と変わらぬ実用性を持つようになり、ボディデザインなども所有満足度も満たしてくれるレベルに。

しかしその後は、軽自動車ブームがやってくる。フィットがカローラを食べちゃったように、今度は軽自動車に食べられるコンパクトカー。売れれば価格上昇、質感も上昇で、軽自動車は立派になり、一時期はコンパクトカーの存在意義を考えさせられるほどだった。

軽じゃなくてスイフト!明確な差!

そして今度の4代目スイフト、軽自動車をしっかり引き離すだけの実力を持って登場。軽自動車ではなくスイフトを積極的に選ぶだけの魅力があり、大きな差がある。

車体がレベルアップし、キャラクターの方向性もより長距離、より高速な走行に最適化。比較といわずも試乗すれば誰でも一目瞭然。あまりいい言葉じゃないけどしっかり上下関係がある。それでいて車両価格は同価格帯だから、好みを無視しても積極的に選ぶ意味がある。

市街地や雨の日、風の日はちょっと苦手

なぜに軽自動車との比較を持ち出したかといえば、従来のコンパクトカー的な役割は軽自動車に移っているように思う。特にスズキとホンダあたりはそれが強い。するとコンパクトカーは長距離走行を重視、となるのは必然の流れ。

そこで今回のスイフト。市街地レベルの走行では今ひとつ

どこが?というとクルマがヒョコヒョコしやすい。機敏で正確なハンドリングは好ましい方向性だけど、ハンドルは軽すぎ、フロントサスは減衰力低すぎ、こうなると受ける印象は”過敏”です。
運転中にエアコン操作したい時もあればジュース飲みたい時もある。周囲の安全確認に全力を向ける時だってある。さらに路面に影響。それら総合して過敏な特性。

合わせてブレーキや乗り心地なども、市街地向きではない印象。

雨風にはちょっと弱い

ヘッドライト「神経質な部分は腕でカバーしてやるぜぇ」そんな心意気があれば、天候がいい日は無問題。だけど実際は、雨の日があれば風の日もある。そんな時はやっぱり過敏。フラフラするしコーナーリング中も内に外にと影響を受けやすい。

同じフラフラするならボディ横幅の狭い軽自動車のほうが神経使いません。
「風が強いから仕事休みます(^o^)v」なんて無理でしょー。ベーシックで日常の足となって欲しいクルマ、様々なユーザーが運転するクルマと考えれば厳しいかなと。

速度が高い時に良さを感じるハンドリング

ステアリング上位版のスイフトスポーツが「多少のクセはありつつ、どこでも走りやすい」のと比較すると、「クセはないけど走りにくい時がある」のがベーシックなスイフト。

そんなベーシックなスイフトが得意なのは速度を上げて走れる道。意外にも!?ここがスイフトの真骨頂。

速度にして70〜80km/hくらいだろうか、市街地では過敏に感じたハンドリングも反応が抑えられてきて、また沈みやすいフロントサスが適度にダルな反応を示し、運転しやすくなる。

クルマの良さがわかりやすい

フロントサスが動いてから曲がるタイプだと普通、回り込んだコーナーでもっさりしちゃうもの。スイフトではそうならないバランス感が好ましい。そして「フロント沈みます!」「曲がり始めます!」と挙動をわかりやすく伝えてくれるのが走りやすい要因。ここがやっぱり新世代。

コンパクトカーや軽自動車でよくある、いつの間にかロールしていつの間にか曲がってというダラダラとは違います。

ワインディング(クネクネ道)を走行すると?

シフトせくれたーさらに味付けなど含めて素晴らしいのが、クネクネ道でのコーナーリング感覚。もうね、スポーティグレードのノリ。というかスイスポより分かりやすいスポーティ感かもw

内側を向こうとするチカラが強いのは、例えばコーナーリング中にブレーキを掛けてみるとよくわかる。内側に巻き込むチカラが強いって珍しい。ブレーキ踏んでハンドル切れば「これタイプR?」みたいな感触。
といってもキビキビしすぎの単純なスポーティじゃないからご安心を。もう少し大人。

S字コーナーでは、中央の切り返しがもっとも神経を使う部分で、通常ドライバーが意図的にタメを作り挙動を抑えて走る。そして車ごとに異なるそのタメに合わせ、ラインや加速減速を考えて進入する。無意識にも誰もが行っていることだと思う。

神経使わず快適な切り返し

この切り返しの時、ヴィッツやフィット、デミオではそれぞれ異なる神経を使わなければ滑らかに走れない。それがこのスイフトでは容易に滑らかに走れる
神経使わず、というか予想よりすばやく切り返せてラインを余らせてしまうほど。高いバランス感や固いリアサスによってボディ後部のグラグラを考える必要がないからラク。

普通にコンパクトカー、でも現状ではハイレベル

スイスポと比較してもスイスポが「フロントかっちり、リア動く」のに対しこちらは「フロント動く、リアかっちり」と、アプローチは違えど付いてくるリアが気持ち良いのは一緒。コンパクトカーとしては異例といえる位、好ましい味付けだと思う。
その分リアシートの乗り心地はハードなんだけど、リアシート使わない人にはピッタリじゃないかな。

試乗:ボディ見切りと視界、取り回し

※写真はスイスポです。

Aピラー左Aピラー右

運転席からの左斜め前、右斜め前の視界。スイフトのフロントガラスは比較的立っていて、Aピラーはドライバーの近くにあるなど、見切りや視界の条件的には良さげ。しかし実際には、そうでもなかった。もしかしたら期待が高すぎたのかもしれない。しばらく試乗したあとで冷静に考えれば、視界の良さをコンパクトカーで比較すると、普通よりちょっと良いくらいだろうか、並レベル。

理由はAピラーは思ったより太さがある。特に根本付近はゴツさがある。一応それでもAピラーがもっと遠くにあって3角窓の付いたタイプと比較すれば、スイフトの方が運転しやすい

前方と左斜め前の視界と見切り

斜め前の視界1斜め前の視界2

スイスポはここも、まずまず良いねという評価。並です。ボンネットは多少見えるけど、感覚は普通に取りにくい。助手席側前方もドアミラーで寄り具合を確認しながら寄せる事になった。

ワンモーションフォルム(ボンネットからルーフまで一体感が高い)と呼ばれるボディデザインは、見切りが悪い。つまりギリギリまで寄せるには神経を使う。
スイフトはどちらかといえばフロントノーズが独立した2BOXタイプ。車両感覚の取りやすさは期待したレベルに達していない。ならばもっと洗練されたボディデザインを...なんて思っちゃう。

その他視界に関して

斜め前の視界3

ドラミラー周辺。着座姿勢によっては気になるかもしれないのが、ドアミラーとボディの隙間。せっかくフローティング形状なのに、筆者のドラポジではこの隙間が機能しなかった。

フィットでは歩行者が死角に入り不安を感じることがあったが、スイフトではそのような事はなかった。ただデザインの際は優先して欲しい部分だとは思う。気軽で使いやすいというのは、実用コンパクトに強く望む部分。

斜め後方の視界1斜め後方の視界2

画像左:車線変更時に目視する時は、問題なく視界が確保されている。写真では助手席シートが邪魔だけど、試乗中に死角が気になることはなかった。
画像右:スイフトでよくいわれる斜め後方の視界の悪さ。Cピラーが太いのが理由らしい。シートのホールド性が高いスイスポでは大きく体をひねることはなかったけど、ベーシックなスイフトでは簡単にここまで視線を向けられる。するとやっぱり、視界は悪い。知らない場所でバックする時に気になるかも。

スイフトの内装インパネスイフトメーター(夜間)

試乗:アクセルやブレーキの操作性

ペダルレイアウトフロア

ペダルのレイアウト、如何にも小さなクルマみたいな窮屈感があった先代からは改善。足とペダルの接地角度が変わったのか、かかとを置く位置が変わったのか、特に違和感を感じないレベルにはなった。

フロアのカーペットを手で触ってみると、窪みのように凹んでいる部分がある。もしかしたらこんな小さな改良で改善したのかもしれない(先代は未確認)。

アクセルやブレーキの特性、アクセルに関しては筆者の好みではなく、好ましいフィーリングではなかったけどこれはCVTのキャラクターと予想。CVTはイマイチでもスイフトのミッションは豊富に用意されている。
ブレーキの特性もまた、ベーシックグレードで16インチサイズのタイヤという面から期待度は高いけど、フィーリングは並。女性でも軽く踏み込め、スコンと沈み込むノーズでブレーキの反応を伝えるという、よくある一般的なタイプだった。

スズキ スイフト

スズキ自動車

swift(スイフト)試乗モデル

  • グレード:“XL”
  • 型式:ZC83S
  • 年式:2017年式
  • ミッション:CVT
  • 新車時価格:146万円

試乗レポ・ライター

当記事は「ヒラリー男爵」がお届け致します。
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Aピラー左
Aピラー右

斜め前の視界2
斜め前の視界1

斜め前の視界3

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