間違いいっぱいの自動車選び。2017&2021年式スイフト試乗レビュー。
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スズキ・スイフト(4代目ZC83S・グレードXL)CVTモデルです。「XL」は1200cc+CVTが組み合わされる装備充実グレード。
2021年式XGリミテッドは8ページ目です。
試乗してわかった細部の長所短所など簡潔にまとめ。
※黄色いボディが写っている一部画像はスイスポで撮影した画像です。
当たり前のようで意外と当たり前じゃなかったりするこんな部分。
左の画像はドア開口部の上に装着されるアシストグリップ。
スイフトでは折りたたみ式が採用されていた。材質は固く変形しないタイプ。固定されたタイプと比較すると頭をぶつける心配が少ない。握りやすさだって問題なし。
右の画像は助手席シートベルトの上側。助手席側にもリフターが付いていて、ベルトが首にかからないように調整できる。
スイフトが一生懸命作られたクルマであることを感じさせてくれるのが、ナビゲーションの取り付け位置。
”敢えて”か”仕方なく”かは分からないが、ナビモニターは筆者が考える好ましい場所にレイアウト。
最近の流行はインパネ上部とか出来る限り高い位置にモニターをデザイン。
例えばミニバン、レジャーでナビ使用率が高いであろう車種なら好ましい。でもそうじゃない車種なら、「流行なのでココにしました!」って感じ。
ナビのモニターって眩しいし、上に飛び出ていれば視界や車両感覚に悪影響がある。
スイフトが長距離向けと行ってもそこはコンパクトカー。通勤や幼稚園の送迎などセカンドカー需要も多いだろうし、それならナビ=バックモニターくらいの感覚と予想。
スイフトのナビは見下ろす位置だから、ナビ使用時の視認性はちょっと劣る。
しかしその分、ナビが必要ない道では運転しやすさとしてメリットあり。ナビを頻繁に使うユーザーより日常的な移動を重視したデザイン。好ましいと思います。
ハザードスイッチはインパネ中央の最上部。スイッチは光沢など飾った装飾がされないので、目障りでないのはドライバーに優しい。
位置的にはちょっとドライバーに優しくない。位置が遠いんだよね。体を起こさないと手が届かない。近めにドラポジを取っていてもだ。
位置が遠いだけならよくあること。気になるのはその下に、スイッチを配置できそうな場所がある。防犯アラームの光が点滅しそうな場所。ここを逆転してデザインしてくれれば、逆に気配りを感じるくらいなのにもったいない。
ドアトリム(内張り)の上部は厚みが足りず、肘をかけて運転するのは難しい。どうしてもというならガラスを開ければ肘を掛けられるけど、あんまりお上品とは言えず。
代わりというか、運転席は左手側に肘掛けがついてます。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
クルコンは「ACC」と呼ばれる前走車追従タイプ。
巡航中、速度を設定すると、その速度を基本に加減速しながら、前走車に追従。という操作を自動で行ってくれます。
(クルコン=クルーズコントロール、ACC=アダプティブクルコン)
スイフトのACCは「一応」追従というタイプ。完全に追従してはくれません。
ACCセットは時速40kmあたりに達していないとセットできず。追従中もその速度を下回ると解除される。その際は改めてセットしなければ機能しない。
なので、停止から発進まで自動で行ってくれるタイプじゃない。だから渋滞中に使えないのともう一つ、自動で減速中に40kmを下回ると、ブレーキも解除された。
衝突軽減ブレーキもあるわけだから、そんな事はないだろうと繰り返し試した。それでも試乗中はブレーキ解除に。試したのは夜間。もしかしたら、なんらかの条件や設定項目がある可能性も。
二眼メーターとその中央にディスプレイ。最近はこのデザインがカラフル+グラフィカルになってきて、いうなら定番的高級路線。ついにスイフトのベーシックグレードまでこうなりました。
このディスプレイには、燃費に関する一般的な情報のほか、時刻や運転アシストに関する情報が表示される。
右左折などナビに関する情報は、試した限りでは表示されなかった。
スイスポになると多くの情報が表示され、切り替えられる表示は倍かそれ以上になる。渋滞中や遅いクルマに引っかかったり、退屈を感じたら気分転換できる可能性。興味持てることなら脳も活性化して安全運転に繋がるかもしれない。
こういうのって昔は子供だましかと思った。でも今はクルマの運転がイージーな方向に進化している。だからこそ、ワクワクの元を提供してくれるのはウレシイ。
ステアリングの下半分には材質の異なる部分があり、持ち方によっては気になるんじゃないかな?的な作りをしている。
これはスイスポの画像。ステアリング下半分がテカテカしているのがおわかり頂けるかな?
ここの材質が異なるため、内側に指をかけたり、そこに力を入れて操作する場合に違和感が出てしまう。
プラスティッキーで触り心地は明確に異なる。筆者はステアリング内側に指を入れないように握るんだけど、それでもスイフトを始めて運転した時はビックリ。
暗い時間帯だったら走るまで気づかず、どこかでアレってw
そりゃドラテク本通りにステアリングを持てば、普段は気にならないかもしれないよ。
でも好きなように握らせてほしいよね。「ハンドルは決まった位置を握りましょう」って強制されれば反抗したくなるというもの。
そればかりか繊細に丁寧にってこだわる場合だって、微妙に感覚がズレて困る方もいらっしゃるんじゃないかと。だって、表皮の固さが変わるだけでフィーリングは変わっちゃう。
ついでに革の部分についても。
スイフトのステアリング表面の革はソフトタッチ。
表皮は柔らかく、厚み的な柔らかさもある。どれくらいかというと、ちょっと強く握れば柔らかさがわかる位。
カタログに”本革ステアリング”と書かれていても、いろんなタイプの”本革”がある。最近では質の差は気にならなくなったけど、触り心地はタイプによって大きく異なる。場合によっては運転感覚まで変わってくる。
このスイフトと極端に異なるのは、大きく大量にパンチング加工(穴開け)されているタイプ。硬めなことが多い。なんていうかカルティエvsヴィトンw
比較するとソフトタッチなスイフトでは革っぽい手触りが強く、手触りも良いと思う。一方で硬いほうが触れるように握った時の操作性が高いように思う。
柔らかいタイプは手のひらを押し付けてクルクル回す時なんかに、とってもしっくりきたり。
なお、絶対に必要なのは最低限のグリップ力。表面が滑りやすかったりすると、1.手に力を入れる。2.回す。という2段階になってしまい、思い通りに曲がるのが難しくなっちゃうからね。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
リアヘッドレストが軽く伸縮。地味に嬉しいポイントで、リアシートを使用される方には良さを実感できると思う。
スイフトのようなBセグメントクラスやCセグメントのハッチバック車では、ヘッドレストを伸ばさないと座れないタイプが多い。ヘッドレストが背中に当たって不自然な着座姿勢になってしまう。ていうか痛いし。
伸ばしたり縮めたりは面倒だから、本当は伸ばさずに座れるタイプが便利。たまにリアシートを使うような車種だからこそ、乗員の判断で選択できるのが最も便利だろう。
次点でこのスイフトのように、軽く伸縮させられる車種が好ましい。伸ばし過ぎなければ、また完全に収納しなければ、押しにくいボッチを押すこともなく上下できた。
これならクルマに詳しくないゲストをお迎えした際も、オーナーが伸ばしてとか縮めてといえば理解して貰えそう。
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ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
受け売りではなく、カタログ的ではなく、レビューです。
評論家様との違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
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