自動車のための試乗比較・メーカー別評価スズキ

2018年記事 全8ページ

スイフト試乗評価「7」
燃費の話題と比較

間違いいっぱいの自動車選び。2017&2021年式スイフトの試乗レビュー。

7ページ目です!

「燃費と競合車比較と評価総合」

スズキ
  • グレード:“XL”
  • 年式:2017年式
  • 車両価格:146万円
  • デビュー年:2017年1月
スイフト内装(インパネ)スイフト内装(乗り込む時)

スズキ・スイフト(4代目ZC83S・グレードXL)CVTモデルです。

「XL」は1200cc+CVTが組み合わされる装備充実グレード。
2021年式XGリミテッドは8ページ目です。


  1. スイフト試乗「1」エンジン、ミッション
  2. スイフト試乗「2」ドライビングフィール
  3. スイフト試乗「3」乗り心地や静粛性など快適性
  4. スイフト試乗「4」内装(フロントシート)
  5. スイフト試乗「5」内装(リアシートとラゲッジ)
  6. スイフト試乗「6」細かな長所短所
  7. スイフト試乗「7」比較と評価総合
  8. スイフト試乗「8」2021年式MC後・レビュー

関連ページ!

  1. スイスポ!スイフトスポーツ試乗レポート
  2. 比較まとめ!2019コンパクトカー比較

スイフト試乗時の燃費

スイフト・他車比較

ハイブリッド車じゃなくても燃費の良さは、今や必須事項。スイフトはどうだろう?試乗時の参考燃費や燃費について感じたこと。

カタログスペック
  • JC08モード燃費:24.0km/L
  • エンジン排気量:1242cc
  • 車重:870kg
  • ミッション:CVT

試乗時の燃費など

試乗時は信号の少ない幹線道路(国道357)をメインに走行。プラス混雑の少ない市街地と高速道路、夜間のワインディングなども試乗。

どこでも燃費を重視した走行はせず、高燃費を意識した程度の運転。一定速度巡航中は燃費を気にして走行し、それ以外は通常通りの運転を心がけます。

市街地での燃費

参考燃費1スイフトの車載燃費計は、給油をするとリセットするタイプなので、給油、走行、給油というパターンで燃費チェック。

市街地での燃費。およそ1時間で18km走行するというパターン。燃費計に表示された数値は14.0km/L

※走行距離が短いのでやや不正確なデータです。

幹線道路、高速道路での燃費

参考燃費2

給油と燃費計リセットを行い、燃費に条件の良い道に移動。直線が続き信号も少ない国道と、高速道路を走行した時の燃費。

約40km走行して19.3km/Lが表示された。

負荷が少ないこうしたシチュエーションで燃費を稼げると、運転にストレスなく高燃費走行ができる。

車載の燃費計ってクルマによって計測方法が異なるので、長く使用して特徴を掴まないと、他車比較はしにくい。という前置きの上で単純比較してみると、少し物足りない。贅沢な話だけどね。

上記に山道、田舎道を含めた総合

参考燃費3

上記の走行を終え、今度はリセットせずに田舎方面に向かう。信号少なく車通りも少ない道を走行し、コーナーの多いワインディング(クネクネ道)を目指します。

そして、ワインディングといっても上り下りの少ないフラットでコーナーの多い山道を走行。信号は数kmにひとつの割合で、筆者としても走り慣れた道。ここを100km/Lほど走行。

途中、オドメーターがちょうど6000kmを示したので撮影。表示されていた燃費は16.8km/L

ここでは大きくアクセルを踏み込む時間も長かったんだけど、割合にしたらわずか。クルマによってはカタログ燃費超えが狙える場面。なのでもう少し良い数値ならウレシイんだけど、おおよそ予想通りの数値が表示された。

車載の燃費計、精度が上がったかも

余談だけど最近、燃費計の誤差(サバ読み?)が少なくなったようにも感じられる。いろいろ乗っていると感覚より低めに表示される事が多い気がする。

仮に10%違いがあるとすれば誤差とは言いにくい違い。スイフトでは満タン法との比較が試せず残念。

動画:軽いは正義!?スイフト燃費

スイフトの燃費チェックやパワートレーン印象の動画です。クルマはMC後2021年式です。

 


※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!

ライバル車と比較「1」

スイフトの車両価格は134万円〜。同じようなBセグコンパクトカーのライバル車と簡単比較。

デミオと簡単比較

1300ccガソリンエンジンと6ATが組み合わされるベーシックなデミオと比較

デミオはスイフトと似ているコンセプト・特徴をウリにしている様子。価格や装備も近く、最も近いライバル車。

似ている特徴は2BOX的な美しさを重視したエクステリアデザイン、それから内装質感の高さや、走りやすいクルマを目指している点。両車ともこの辺りをアピール。

上級感強いデミオ

この3点で評価してみると、エクステリアはデミオの美しさが圧倒的。多くのユーザーがそう感じるであろう正統派で質感高く美しい。
”ビューティフル”と宣伝しているスイフトは洗脳?思い続ければカッコよく見え、なくもない。

内装、特にインパネの質感やデザイン思想はスイフトに軍配。
デミオはすぐ上にアクセラがあるから難しいのかな、と感じたりもする。

両車ともに高い走行性能

走行性能はがハイレベル。その上で普通にコンパクトカーしているデミオ。乗り心地など含めてもそう。スイフトは速度を上げた時にバランスが良く、真価を発揮。

ヴィッツと簡単比較

1000ccと1300ccエンジンを搭載するヴィッツと簡単比較

ヴィッツは車両価格が高く、スイフトと同価格では1000ccモデルしか選択できない。装備も貧弱で、まんま末弟の中の末弟という感じ。それでいてクルマの質感で評価しても、ほぼ全面的にスイフトの勝利。

ヴィッツってなんでこんなに高いの?なんて思ってしまうが、購入時には条件が良く、下取り価格も高い事が多いかもしれない。筆者の身内や当HPスタッフは実際に、この型のヴィッツを3台購入している。先日も2018年式を購入したばかり。

コンパクトらしいコンパクト

そんなヴィッツ、何が良いかと言われれば、なかなか難しい。でも買ってしまうというか身内にオススメできる。コンパクトカーに求める要素が近いんだよね。

特に1000ccはダランと運転するのにピッタリ。ここにハードウェア的な良し悪しは関係なし。軽自動車と同じ様に近距離向けで、安全性は数段上。そこに価値がある。

エンジンとCVTでスイフトを抜く

一応ね、2014年のマイナーチェンジで1300ccエンジンは新しくなり、質感はグンと高まった。合わせてCVTも味付けを大きく変えている。

ここに関してはスイフトより上手。エンジン&CVTが古ぼかしいスイフトとは長所短所は真逆。それ以外はスイフトの方が2ランクほど上級車種に乗っているような、それくらいレベルの差がある。

フィットと簡単比較

1300ccエンジン+CVTを搭載するフィットと簡単比較

現時点で1回目のマイナーを行っているフィット。試乗したのはデビュー当初のモデルでそれとの比較。

フィットは同じBセグといっても、ジャンルが異なるほど異なるクルマ。車内スペースに大きな差があり、前席優先のスイフト、リアシート優先のフィット。

広いは正義!

小さいクルマだからこそ、広いは正義。同じ価格だったら大きく広い方に惹かれるのは当然。絶対的に小さいクラスだからね。

しかしクルマは移動の道具。運転感覚の評価も含め、総合した商品価値が重要。ならばスイフトだって負けてない。

広いけど快適性低い

快適性の高さに直結する室内空間の広さ。フィットは広いから停止中は快適。でも走行中は広いというメリットを打ち消すだけ不快で、快適性は高くない。

これはリアシートに座っていても一緒。無理に3人がけに座らせようとしているような作りは、無駄に広いという言葉がピッタリなほど。乗り心地、静粛性、さらにはドライバーの操作による不快な挙動が出やすい。

 

ライバル車と比較「2」

スイフトの車両価格は134万円〜。同じようなBセグコンパクトカーのライバル車と簡単比較。

ノートと簡単比較

1200ccエンジンを搭載するベーシックなノートと簡単比較

ノートはデビュー当時のモデルと、最初のマイナー後のモデルに試乗。これにe-Power含め複数回、数台の車体に試乗している。

ノートもフィット同様に、スペース優先のコンパクトカー。なんだけど、フィットより好感の持てる点が多く、筆者的な評価点が高い。

広い快適、クセもない

理由は国産コンパクトカーで最も重厚と思える乗り心地(サスが固いe-Power等除く)。コンパクトセダンという感じかな。乗り心地は同乗者を乗せる機会が多いなら最重要ポイント。車内静粛性は最低レベルくらいに低いものの、総合的な快適性はなかなか。

それからこのノート、何台か運転しているのに、ハンドリング的な印象をあまり覚えていない(前述のデミオ・ガソリンもそう)。個性やクセを感じるスイフト、フィット、ヴィッツなどはいつまでも印象を覚えているんだけど。

逆にいうと、欠点も気にならなかったということに。思い返すと素晴らしいデキと評価していい事、かもしれない。

エンジンは3気筒で質感劣る

質感では致命的な弱点がある。エンジンが3気筒なんだよね。もちろん軽自動車の3気筒とは全く異なるんだけど、エンジンノイズはやっぱり不快な音質。それでいて、燃費や車両価格に明確な長所は感じられない。

スイフトとの比較では、コンフォート的な乗り心地と車内スペースでノート。車体レベルや内装など立派な質感と個性の強さでスイフト。

先代スイフトと簡単比較

スズキ自動車

2010年〜2016年まで販売されていた、先代3代目スイフトと簡単比較

先代スイフトが発売されていた間は常に、最強コンパクトの座をキープしていたと考える。総合的な質感は高く、方向性も上級志向。コンフォートそしてラグジュアリーな乗り味、それでいて運転しやすく、装備も充実、価格は他車と同レベル。

長所は似ている

先代も現行も、根本となる魅力は一緒。上のクラスに遠慮しない質感。そして高く煮詰められたバランス感。ドライビング的にも、内装的にもそう。これが「スイフトというブランド」として受け継がれるのがウレシイ。

現行スイフトの試乗前、先代より劣化しているだろうという予想が強かった。実際に試乗すれば、確かに劣化したと思わせる部分もある。だけどより上級になった部分も多く一安心。

大きく異なる乗り味

しかし全く別のクルマ。コンフォートからスポーティへ方向転換。先代が人を選ぶほどコンフォート志向。そして上級志向。現行は人を選ぶほどスポーティ志向。そしてライト志向。同じ「スズキの最強」を目指したとしても、ホント別物。

現行もボディデザインには面影が残るし、スイフトブランドの根本は一緒だと思う。それでいて新旧で全く異なる走行感覚。2台所有して使い分けできたら最高。逆に代替で購入するなら別物くらいの覚悟をどうぞ。

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。

スイフトの内装インパネスイフトメーター(夜間)

スイフト評価総合

4代目スイフト(XL)に試乗して感じた事は「先代からの大変身」と「軽自動車との差別化」。

先代との比較では、ラグジュアリー路線が軽快路線に変更。スズキらしい乗り味が色濃く、既存ユーザーより新しいユーザーを全力で...そんな気合がひしひしと。ハードや装備でコスパを比較すれば競合車から頭一つ抜け、ケーハクではない商品的な魅力が伝わってくる。

一時期は近づいた軽自動車との差も明確に。もしくは明確に異なる特徴。利便性の高さで軽自動車、上級な走行フィールでスイフト。
言葉を変えると、スイフトはスペシャリティ。より長距離、より速度の高い場面で良さを出す。

「軽自動車みないで安全なクルマ」とコンパクトカーを選ぶなら、ヴィッツやデミオが気楽。スイフトはもっと硬質。人を選ぶ的なキャラクターです。

ハッキリした弱点は古ぼかしいCVTと、雨の日風の日が苦手な、過敏なステアリング特性。それからリアシート乗り心地。誰かに勧めるとしたら勧めにくい。けど、クルマ好きがドライブのお友達的に使うなら、現状最高のコンパクトカーだと思います。

スズキ スイフト

スズキ自動車

swift(スイフト)試乗モデル

  • グレード:“XL”
  • 型式:ZC83S
  • 年式:2017年式
  • ミッション:CVT
  • 新車価格:146万円
試乗レポ・ライター

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