間違いいっぱいの自動車選び。2017&2021年式スイフトの試乗レビュー。
5ページ目です!
スズキ・スイフト(4代目ZC83S・グレードXL)CVTモデルです。
「XL」は1200cc+CVTが組み合わされる装備充実グレード。
2021年式XGリミテッドは8ページ目です。
先代スイフトとはガラッとイメージが変わった内装。インパネデザインはコンパクトらしく、リアシートとラゲッジは広く。
あちこち立派だった先代って、実は無駄で贅沢の塊だったのか?なんて連想をしてしまうほど。今度はメリハリある質感と競合車と勝負できる利便性が目立つ。
※一部の画像(ボディが黄色い画像)はスイフトスポーツでの撮影です。
先代スイフトと比較すると、リアシート居住性は相当に上がった。
寸法上のスペースはさして増えていないかもしれないが、シート形状や背もたれ角度の違いなどにより、かなり広くなったように感じられる。着座姿勢だって圧迫感の少ないもの。
左の画像は、身長172cmの筆者がドライビングポジションを取り、そのままリアシートに座った状態。ヒザ前にはコブシ1個以上のスペースがある。お尻は目一杯後ろに下げ、規則正しく座っている。その状態で頭上も苦しくはない。
右の画像は、身長182cm70kgのスタッフが運転席でポジションを取り、別の身長182cm85kgのスタッフがリアシートに着座している。体が大きい人が複数人乗車するのは、流石に厳しかった。乗り込むのだって大変。
どちらの場合も足元は窮屈。シート下には足が入り込むスペースが大きく確保されている。これは長所なんだけど、フロントシートのシートレールが長く後ろまで伸びているので、足を閉じた状態で座るしかない。
フロントシート優先のこうした部分はスイフトに限ったことではなく、ボディの大きなカムリ(同世代)だってそうだったりする。ダラッっと適当に座るのは許容してくれない。
先に試乗したスイスポのイメージで座ると、こっち(素のスイフト)の方が座りにくい。
リアシートに座ってドライブしていると気づいた。座面がふにゃふにゃ過ぎる。イスというよりクッション。ほんとにフニャ~といっちゃう。
座面に手を乗せる(左の画像)、軽く体重を掛ける(右の画像)。かる〜く変形する。それが「沈み込む」んじゃなくて「変形する」。座面の先端は下に何もないから、捻れるように座面を変形。
クッションを抱えてリラックスしていると、何度も座り直すような事ってない??スイフトのリアシートに座っていると、イスとして機能しているのは後ろ半分みたいな感じ。
マトモに座れない&フワンフワンで落ち着かず、頻繁に座り直した。
足を伸ばそうが立てようが、太ももの前半分は座面がないような感じ。もちろん実際はそこまで小さくはない。
小さくはないんだけど、こんな感じでペットボトル分の空間が空いているように感じる作り。寸法ではなくて走行中の体感こそ重要な部分。
スイスポのリアシートが普通だとすると、こっちが普通じゃない座面。なんの車種か忘れちゃったけど、そういえば他車でもこうしたリアシートは経験した覚えがある。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
身長170cm程度の成人ならば、過不足なく座れるだけのスペースがあり、先代との比較では着座姿勢も良い。大きな圧迫感や閉鎖感を感じることなく使えそうなリアシートになっている。
しかしこれは停止しているクルマでのハナシ。
走行中は不快で、とても使えるリアシートじゃない。段差では「ウッ」っと声が出てしまうほど乗り心地が悪く、それでいてフニャフニャなシートクッション。誇張でもなんでもなく、スイフトスポーツのリアシートの方が乗り心地が良い。
スイフトのリアシートはエマージェンシー的設定なのだろう。リアのアウタードアハンドルだって使いにくいタイプだし、乗降性も悪いという点からも伺える。
「最低限のスペースがないと売れない。でも重視したい部分は他にある」。筆者がスズキの商品企画だったとしたらこう考える。
小さなボディサイズで走行性能も快適性能もというのは難しい。ならば使用頻度の低いコンパクトカーのリアシート快適性は妥協。そんな感じを予想させていただきます。
※画像はスイスポでの写真です。
運転中のドリンクは必須だから、その使い勝手で車内快適性が変わってくるのがドリンクホルダー。
センターコンソール(前席左右の区切り)に設けられたドリンクホルダーは、シフトセレクターの前方。シフト操作に影響なく使える好ましい場所。
左の画像は500mmlペットボトルを2本並べた画像。不安定に見えるが走行中も問題なし。右の画像はコンビニのコーヒーを置いて、その隣にペットボトルを置こうとしている画像。結果、ペットボトルは置けない。このコンビニコーヒーはドアポケットにも置けないから1人用となる。
ドアのカップホルダーはペットボトルを置きやすいデザインをしている。
スイフトのドア内張りはフロントもリアも薄く、理想通りにはいかなかったもしれないが、それでも使いやすさは十分。
ドリンクホルダーは斜め前方に傾いて置くカタチ。他車でも同様の形状を見受けられ、使用感は使いやすい。飲みたい時にサクッと取り出せ、素早く安定して置ける。
信号待ち時に水分補給とかで良さを発揮。ユーティリティは気軽に無意識というのが最上。
ほんとはストローの刺さったコンビニコーヒーが現状最も適してると思われるから、エアコン吹き出し口にドリンクホルダーを付けるのも良いかもしれない。これに関しては標準でそこにドリンクホルダーがあるフィットなどが優れている。
※画像はスイスポでの写真です。
今度のスイフトはラゲッジスペースも実用的なスペースが確保されている。先代スイフトと比較した際、リアシート実用性と合わせラゲッジサイズ増加は分かりやすい変更点。
どれくらい広くなったかというと、1cm2cm広くなっただけじゃない。もちろん3cmでもない。
パッと見で広くなったのがわかる!床面の奥行きで見るとおよそ15cmくらい広くなった。
先代スイフトのラゲッジ奥行きは40cmちょっと。このスイフトは60cm弱の奥行きがある。これならライバルと比較しても狭さを感じることはなく、体感的には同じくらい。
厳密には、デミオ、ノート、フィット、ヴィッツと比較するとスイフトの奥行きは短く、マーチと比較すればスイフトの奥行きが長い。いずれも大差ないから、どうでもよいくらいの差かな。
今回は時間をかけての長期間試乗なので、スイフトでいつものお買い物に行ってみました。いつもの通りに買い物を行い、実際に荷物を積んで持ち帰ってくる。
ホームセンターで500mmペットボトル24本入り、ショート缶サイズのドリンク24本入りのダンボールを購入し、次にスーパーで食材を購入。
結果、余裕をもって積むことが出来た。広すぎよりも丁度いいスペースで安定して積めた。現実的に困る場面を考えると、トイレットペーパーなどかさばるモノを複数個、そんな時くらいじゃないかな。
24本入りの箱入りドリンクも問題なく積めるものの、わずかに注意点がある。
スイフトのラゲッジは深さがあるタイプで、かつリアシートのシートバックは比較的寝ている。これがリアシートの座りやすさに直結しているんだけど、ラゲッジは床面と上部で奥行きに差が目立つ。
なので開口部の高さでみると奥行きは短くなる。ギリギリのモノを積み込む時は開口部に引っかかる可能性がでてくる。リアシートを倒せない4人乗車の時は、欲張らないほうが無難。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
ハッチ(テールゲート)の開閉はギスギスというよりは滑らかな動作感なんだけど、ラクラク開閉と言うにはもう少し。軽く滑らかに開閉できる他車が出てきているだけにちょっと評価は下る。また開けた時の高さも多少気になる。
筆者の身長は172cm。金属部分を掴んで閉めるには少しキツイ。画像はスイスポです。
内張りに設けられた取っ手には問題なく手が届くけど、一旦持ち替えなくちゃならず。またこの取っ手は向かって右側にレイアウトされ、右手で閉めるユーザーに最適化されている。もうちょっと中央にレイアウトされていれば、左手で閉める時もラクに閉められそうなものだけど。
スイフトに限らずコンパクトカーのテールゲートって、こんなに上まで開く理由はなんだろう?とたまに思う。ハッチバック車は使いやすいテールゲートを備えてこそ、使い勝手が良いと評価できる。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。