間違いいっぱいの自動車選び。2代目アクアの試乗レビュー。
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トヨタ・アクア(2代目MXPK11)、2021年式グレード「X」です。
アクアのリアシートは乗り心地良いし、狭いというほど狭くないし、排気音は目立つけどエンジンノイズが小さくなるなど、快適な空間です。
ただちょっと、体型を選ぶかな?という印象も感じました。
膝前のスペースは余裕です。身長172cmの筆者がドラポジを取った状態で、その後ろに座りました。
キッチリ座って膝前にはコブシ1個以上。足元だって余裕もってシート下に収まります。
同182cm。下の写真、身長182cmですと、膝前は無理やりにしかコブシは入りません。
つまりジャストサイズ。
アクアに限らず何乗ってもだいたいこんな感じ。満足に座るには最低Dセグメントサイズという厳しい体型です。
頭上は手のひら1枚分。ちょうど、4代目プリウスと同じような感じです。
欲を言えばという部分だけど、乗員から見て外側のスペースには余裕を感じません。身長172cmの筆者だと不満はないけど余裕もないといった感じです。
フロントシートレールを固定している箇所は、コンパクトにデザインされていそうです。どうしても邪魔になっちゃうけど、邪魔にならないような配慮が感じられます。
身長182cmの別スタッフだと、内股気味に座る形に。
ドア閉めたら、股を開いて座るようにはちょっとむずかしいです。
なお、靴のサイズは29cmなのですが、フロントシート下に入ります。正確にはシート高次第かな。
写真右、センタートンネルの段差はかなり低くて、邪魔になりにくいです。リアシート足元に荷物を置くのも置きやすいと思います。
また座面高の関係から、サイドシルも邪魔とは感じませんでした。
本題はこの部分。182cmあったらちょっと厳しいリアシート。でも小さければ大丈夫とは言いにくい部分があります。
まずはシート座面。座面高が高めで、座面先端が固いです。つまり、相応に足が長くないと、太もも裏へ圧迫感を感じることになります。
続いてウインドーのサイズ。ご存知ご覧のとおりです。
位置が高くて天地に薄い!ガラスが小さい!
これの意味するところは、身長が小さいと圧迫感強いと思われます。
シートの構造と窓の形状、筆者の身長だとギリギリ大丈夫といったくらいです。身長160cmくらいだったら不満を感じるかもしれません。
あとは、チャイルドシートやベビーシートを付けての運用だったら、という前提かもしれませんね。
まずは、座面とシートバックの角度が気になります。
例えばフィットやノートと比較すると、かしこまって座った際に、座りやすいとは言いにくいです。
アクアって、実用車の中の実用車と思っていたけど、もしかしたら色気出しちゃったかもしれませんね!
視界がぁ〜と言われるC-HRと比較しても、う〜ん、というレベル。
キャラクターの違いでいえば、C-HRは無問題!アクアは問題あり!
何を優先したクルマかって事です。アクアってデザインコンシャス?
ドア内部にたくさんのビームを通すとか、側面衝突の安全性からこうしたデザインという可能性。
これは多分違います。
でも、カップホルダー無いことも気になりますので、内張り剥がしてみたくなっちゃいます。
ガラスは重いです。ボディより静粛性に優れるだけの重さがあります。
つまり車重軽減の「奥の手」として、グラスエリアの低減がなされた可能性。やっぱりアクアですからね!
そう考えてみると、リアガラス(ハッチのガラス)も小さい気がします。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
グレードは燃費スペシャルな「B」を除いて3種類。「X」「G」「Z」です(2022年2月)。
装備面の違いは、わかりやすい加飾など除くとこんな感じ。
フロア遮音材追加、フロントシートランクアップ、本革ステアリング、フロントドアのUV・IRカットガラス。
フロントショックアブソーバーランクアップ、Bi-Beam LEDヘッドライト、専用エアコン操作部、アルミホイール、ディスプレイオーディオの画面サイズアップ。
アクアのサイドブレーキは足踏み式。合わせてブレーキホールド機能はありません。
シンプルでわかりやすい!おじいちゃんもモンク言わないと思います。耐久性の不安もありません。
ヤリスクロスなどが電動パーキングブレーキやブレーキホールドを持っていますので、なんらかの事情から、足踏み式になったと予想します。
開口部が広く、使いやすそうなアクアのラゲッジスペース。開口部下側は、左右の角が立っているように広く、大きい荷物を積む時、勝負をわけそうです。
トノカバーはオプションで用意されるみたいです。
ラゲッジ奥行きは手寸で65cm程度。
コンパクトクラスでは標準〜やや広いくらいの感覚です。
100Vのコンセントはリアシート足元に用意されていましたが、ラゲッジには見当たりませんでした。
アクアでリアシートを前方に倒すと、段差の大きなスペースができます。
でもここはトヨタ流2段式ラゲッジボードによって段差を埋めることもできます。
(ラゲッジボードは4WD標準もしくはオプション装備)
今回のグレードXでは装備されていなかったため、シミュレートしてみました。
2段切ってあるステーの上側にトランクボードをセットすると、このような感じだと思います。段差がきれいに埋まりました。
リアシート倒しちゃうと、戻す時に面倒なのがシートベルトの挟み込み。
クルマによってはこうならないように対策されていますが、アクアはシンプルな構造でした。
ハッチドア(テールゲート)は特別な構造ではなく普通に金属製という感じでしたが、重量、というか閉めた感じは軽かったです。
軽い分、ノイズも透過もしくは共鳴しやすい。一方で、ハッチ開閉がラクです。
滑らかな開閉というわけじゃないけど、十分使いやすい開け心地/閉め心地でした。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」
リアシートのドリンクホルダー、ドアにはないから、センターコンソール後ろ側を使うことになります。
やっぱり前側は使いにくいかな。
アクアのリアシートは乗員外側が少し狭かったため、ドアポケットが省かれたのかもしれませんね。
上位グレードだとアームレストが付いてカップホルダーも追加されます。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。