自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」

2023年記事 全6ページ
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カローラクロス・ハイブリッド「2」
試乗「乗り心地」

間違いいっぱいの自動車選び。カローラクロス・ハイブリッド。+35万円で選べるHV!

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「乗り心地など快適性」

トヨタ
  • グレード:“ハイブリッドG”
  • 年式:2022年式
  • 車両価格:259万円
カローラクロスHVの内装・インパネ1カローラクロスHVの内装・インパネ2

試乗:フロントシート乗り心地

カローラクロスHV・ボディデザイン

カローラクロス・ハイブリッド。全長4490mm、全幅1825mm。ミドルクラスのSUVです。

前後共に柔らかいサスペンション

ハイブリッドモデルのサスペンションは、かなり柔らかいです。前後共に柔らかく、動く量も大きい。そしてこの柔らかさで乗り心地に苦手な部分を感じません。

なんだかんだでアラが目立ちにくいのも、こうした乗り心地なのではないかと思います。

※ガソリンモデルとは大きく異なります。

低速〜守備範囲が広い!

フロントタイヤ1柔らかい=ごく低速時からゆったり動いてくれます。なので低速時の乗り心地は文句なし

そしたら、速度上がるとどうなの?という部分。

速度が上がると入力が強くなり、クルマが跳ねやすくもなるのでこれに関して。

以前のトヨタ車と比較すれば伸び側が抑えられていて、不快に伸びて落とされて...という感触はありません。

他車と比較すれば?

カローラクロスHV・タイヤ

一方で、レベル付けして比較するなら「並」です。中速以上での乗り心地は、国産車全体でどんどんレベルアップしています。

またガソリンモデルと比較した場合の質感。ハイブリッドモデルは「並」、ガソリンモデルは「上々」と評価したくなります。

ガソリンとの特徴違い

トヨタ車でよくあるパターン。「ハイブリッドが柔らかめでガソリンが固め」。カローラクロスもそうでした。

ハイブリッドモデルガソリンモデル

ガソリンモデルは普通といえる固さプラス、前述のようにレベルが高いです。224万円という価格を考えれば、極上といっても良いレベル。

フラット感高く、突き上げは弱く、ザラつきの伝達は抑えられ、前後左右に揺すられる感覚も小さい。
「質」という言葉で評価すればガソリンモデルに高得点を上げたくなります。

バネ上制振制御?

カローラクロスHV・バネ上制振制御

ピックアップ、レスポンスが良いモーターの特性を利用して、クルマの揺れに対して駆動を入れたり抜いたり。
これによって車両を安定させるのがバネ上制振制御と呼ばれる機能です。

予想するにピッチング(前後方向)の揺れ、もしくは前後のストローク量をコントロールしてフラット感を強める機能だと思います。

体感的には?

ステアリングOn-Offはできないので、明確にバネ上制振制御という効果はわかりません。

またガソリンモデルには付いていない機能ですが、乗り味の違いが大きすぎて、他の影響のほうが大きいです。

なので明確ではないのですが、これがそうかも?と感じた部分はありました。

それは、左右輪が同時に大きく揺れた時の、前後一体感の高さ

ヘッドライトエンブレム

自分はよく「前が〜後ろが〜」という表現をしますが、カローラクロスHVではそこに前後の一体感を感じました。

機能から察するに、背が高くて動きが大きいクルマの方が効果を感じやすいでしょうし、ホイールベースによる違いもあると思います。

※車両検診コネクターからOFF設定できる可能性はあります。

 


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

試乗:フロントシート静粛性

カローラクロスHV・フロント・逆行

続いて車内の静粛性、フロントシートでの静粛性に関して。

フロントシート静粛性は好印象!

低周波が抑えられ、静粛性のレベルは高いです。

フロントタイヤ2例えば4代目プリウスと比較。速度上がってくると明確に、カローラクロスの方が静かです。

例えばガソリンモデルと比較。ハイブリッドモデルではゴーゴーうるさい低音域が抑えられています。

ガソリンモデルでは日常走行レベルの速度域で、100Hz以下が目立っていた記憶があるけど、ハイブリッドではここが抑えられている印象(Gグレード比較)。

ギャップは大きい

エンジンが停止している時は、最も静か。一方で、エンジンが回っている時は、常識的な静かさ。

これは当然なんだけど、ギャップがあるからうるさい時が気になります。仕方ないんだけどね。人間の耳は入力レベルの変化に敏感です。

エンジン回転中は状況により様々

エンジンルームエンジン始動した瞬間の回転数や、巡航中に使用される回転数が、状況により様々です。

イコール、快適性も様々。スッキリ聞こえる時もあるし、コモリ音が気になる時もある。

さらには共鳴・共振してビビリ音と振動を伝えてくる時もあります。

効率優先と思える制御

もし自分が設計者だったら、イヤな振動の出る領域はさけてエンジンを始動し、回転させます。出来るかどうかはわかんない。

燃調など制御を超えた部分での、熱効率と振動の戦い。

ボディフロントカローラクロスHVでは快適性より効率を取っているようで、イヤな振動がでる領域もガンガン使っていました。
個体差だったら良いんだけど...というレベルで、チープな振動が出ることも珍しくない。

ただ、以前のように、始動した瞬間に「ブルンッ」と不快なエンジン揺れは出さなくなりました。

試乗:リアシート快適性

カローラクロスHV・シャシーリア周り

快適なフロントシートとは、印象が大きく異なるリアシート。

どこが弱点?リアシート快適性

カローラクロスHVで「どこが弱点?」と聞かれれば、瞬時に答えます。
「リアシートの快適性」ですと。

リアシート1路面からの乗り心地は悪くないんです。だけど、うるさいし、座りにくいし、場合によってはエンジン振動からの共鳴・共振が伝わってきます。

フロントシートとはまるで別空間のようです。

リアシート下のバッテリーが、振動を抑える効果を発揮しているんじゃないの?とも思いますが、もしかしたら逆の効果で、気になる周波数を強調してしまっている可能性。

着座感など含め詳しくは、リアシートのページに記載しています。

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。

カローラクロスHVのメーターカローラクロスHV・メーター夜間

前後シートでのメリハリ

リアシートを使用する頻度が少ない、というデータがあります。

リアシート2これによるものかは定かではありませんが、予算割り振りが勝負のコンパクトカーでは、フロントシート優先ということをよく感じます。

もしかしたらカローラクロスも割り切って、フロントシート極振り系という可能性

あちこちお得感高いカローラクロスですが、リアシートに関してはヴェゼルの方が快適です。

トヨタ カローラクロスHV

トヨタ

COROLLA CROSS HV(カローラクロス)

  • 試乗グレード:“ハイブリッドG”
  • 型式:ZSG11
  • 年式:2022年式
  • 車両価格:259万円

エンジン概要

  • 排気量:1800cc+モーター
  • エンジン型式:2ZR-FXE

その他概要

  • 車重:1380kg
  • ボディサイズ:4490×1825×1620mm
  • 発売開始:2021年9月
試乗レポ・ライター

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