自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」

ルーミー試乗評価「8」
2023年式はサス柔らかくシート良質

間違いいっぱいの自動車選び。ルーミー(2023年式)試乗レポート追記。

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追記「2023年式ルーミー、乗り心地やハンドリングレビュー」

トヨタ
  • グレード:“X-S”
  • 年式:2017年式
  • 車両価格:153万円
  • デビュー年:2016年11月
ルーミー内装1ルーミー内装2

ルーミーで感じた魅力

ルーミー:ボディデザイン、サイド

2024年末に筆者たちは、2023年式ルーミーに試乗、その時に感じたルーミーの魅力です。

フロントシートが良い!

シートの質が良いです。前席のシートね。
固くなく、クッション性しっかり、サポートも感じられて体の位置を一定に保ってくれます。

シートサイズ的にはミニマムで、これはボディサイズ考えたら仕方ないですが、そのクッション性からボリューム感あるように感じられます。

違和感なく座れるのがいい!

「〇〇のために...」とか何かしらの売り込みで、違和感あって座りにくいシートってあります。もしくは馴染むまでに時間のかかるシート。

フロントシート1フロントシート2

ルーミーのフロントシートは違和感なく座れるのがいい!座面も背もたれも、形状に変わった点なく、つまり何も考えずに座れます。

CVTは普通に滑らか

これはソリオと比較した時の感想。
前述の フロントシートとCVT質感はルーミーの勝ち

ルーミーのCVTは滑らかというか、ギクシャク感の出にくいCVTです。マイルドで普通に乗っていれば良さを味わえる。
ゆっくり走行も丁寧なアクセルワークも、ラフな運転時にも、黒子に徹してくれます。

加速力は軽自動車より速い

ルーミー:加速力の印象

ルーミーのエンジンは1000cc。エンジン型式は「1KR-FE」ダイハツの3気筒エンジンです。

よく「重いから遅い」なんていわれますが、流石に660ccの軽自動車よりは速いです。

シフトセレクター比較すれば車重で+300kg程度、排気量の差のほうが大きく、同じに加速するなら使用する回転数が低く、忙しなさがありません
体感的にしっかり感じられる差です。

総合して日常での加速も、全開加速時も、上り坂でも、ルーミーの方が余裕があって力強い、合わせて速いとなります。

ターボ付きも用意あり

ルーミーにはターボ付きモデルも用意され、そんなに大きくない差額で1000ccターボ搭載車が選べます。

ターボは「G」「カスタム」に用意され、価格は207万円〜。お値段的な魅力はあります。

より広く、リアは3人がけ

軽自動車より余裕があるパワーは、乗車人数にも関係してきます。リアシートは3人がけでヘッドレストも3つ。

ルーミーはボディ横幅が狭く(1670mm)、本当に3人座れるかはわかりません。でもスペック上は座れます。軽自動車はすべて2人がけです。

ルーミーのリアシートベルト、初見殺し的に一癖ありますので、後述します。

日常的な足回り硬さ

ルーミー:ボディ斜め前

ルーミー(2023年式)の乗り心地印象など。

以前ほど硬さを感じず

今回試乗したルーミーは、以前乗ったデビュー初期モデルほどの硬さを感じませんでした。良い部分も悪い部分も特長として、日常的と思える硬さです。

恐れずいえば常識的といってもいい硬さ。

質は低く、相変わらずガチャガチャなのは変わりません。サスペンションが柔らかくなっても、ブルブルガチャガチャなのは一緒。

ただ、マイルドで衝撃的な不快感は感じにくいです。
ですが、ブルブルし続ける、ぴょこぴょこし続ける、前後に揺れ続けるというのは、以前と一緒もしくはより目立つかもしれません。

 


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

乗り心地は固くはない、けど...

ルーミー:乗り心地印象

ルーミーの乗り心地、静粛性など快適性について

同じダイハツなら、軽自動車に負ける質感

このあたりは現代の軽自動車との比較で考えても、多くが質的に上回ると思います。
ルーミーに質を求めたらやっぱり厳しいです。

生い立ちとかタイミングとか準備期間とか、さらにDNGAとか、事情があってラインナップされているのだろうと察します。

同時に、なかなか次期型にバトンタッチもできない事情もありそうです。

ルーミーは人気車だから、価格を上げずに質はもう少し、期待したいところ。内装も光沢パネルによるごまかしではなく、乗用車的な造形を望みます。

静粛性はそこそこ

内装イメージ・グレードX試乗したルーミーは少しタイヤの減りが感じられる状況で、静粛性は悪くありませんでした。フロントシートでソリオと同レベル。

リアシートでは特定の場面でコモリ音的に気になります

交流電源が波を重ねて電圧を上げるように、特定周波数のプラス側の波が重なって重なってピークになって目立って不快。

難しくいえばこんなところ。路面のザラつきで苦手な路面だけ、厳しかったです。あとは普通と思える静粛性でした。

難解なリアのシートベルト

ルーミー:ボディデザイン、夜間

ルーミーのリアシート、左後ろの席に座ると、シートベルトが初見殺し的に掛けるのが難しいです。

間違えるとアラートがピーピー鳴り続けます。
筆者は一回エンジン切って再始動というのを2回もやっちゃいました。

理由は、左側シートのベルトキャッチと、センターのキャッチがクロスして付いているのが理由。

一瞬でも間違えて刺しちゃうと、正しく指し直してもピーピー鳴り続けます。

動画:詳しくは動画で!

小ネタ的な内容と走行フィールを組み合わせた動画です。

準備中。

内装は相変わらず

ルーミー:夜の内装

ルーミーの内装、特にインパネの質感、造形について。

デビューから数年が経過し、今も人気モデルのルーミー。ただし内装質感については大きな変更は見られず相変わらずです。

光沢パネルで覆われた上級グレードに試乗したこともありますが、基本は一緒。頑張ってハイトワゴンに仕立てたという点が、インパネからも見え隠れします。

でも、リアシートスペースその他で人気なのでしょう。見栄えより1円でも安いが正義という考えにピッタリともいえます。
最新最良だけがクルマじゃないよと、それを改めて思い出させてくれます。

ハンドリングは速度による変化大きい

ルーミー:シフトセレクター

今回試乗したルーミーのハンドリング、以前とは異なる印象を受けました。

ルーミーのハンドリング印象

以前は硬いゆえのシャキッと感、安定感、グイグイ切っていきたくなる要素がありました。

今回のルーミーでは、低速時に反応薄く、速度上げると神経質に取られる部分が出てきます。

速度上げるとこんなところが出る

スピードメーター時速にして80〜100km/h、ハンドルはグッと重くなり、直進性が悪くないように感じられます。

なのですが、たまに取られるときは、ピクッと動きが速いです。

こうした速度による反応の変化、コンパクトなクルマというのがあるのでしょう。

速度低く入力の小さい時から、ホイールベース短く本質的に直進が苦手な部分まで、全部バランスさせるには、クルマの質を上げるしかないのかもしれません。

感想としては直進が苦手というまでの印象はなく、むしろ中心はカッチリ固めたステアフィール。ただたまに、過敏もしくは神経質という一面が顔をだします。

 

メインメーターサブメーター・液晶表示部(夜間)

2025年モデルは9インチDA標準

2024年12月末に改良された、2025モデルのルーミーは、9インチディスプレイオーディオが標準。価格も20万円アップですが、それを納得させる内容で登場しています。

多機能ディスプレイオーディオ

Apple CarPlay、Android Autoに対応で、ラジオとブルートゥース対応。パノラミックビューモニターも33000円のプラスで追加できます。

気になるのはナビ

ルーミーのナビを調べると「スマホを接続してお使いください」と書いてあるだけで、ナビ機能を追加できるかがわかりません。

またルーミー・ライズ専用9インチディスプレイオーディオとのことですが、ライズのみベーシックナビを用意と記述されています。

トヨタ ルーミー
トヨタ
ROOMY (ルーミー)
  • 試乗グレード:“X”
  • 型式:M900A
  • 年式:2023年式
  • 車両価格:153万円
概要
  • 排気量:1000cc
  • エンジン型式:c
  • 車重:1070kg
  • ボディサイズ:3700×1670×1735mm
  • 発売開始:2016年11月
試乗レポ・ライター

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フロントシート1
フロントシート2

シフトセレクター

内装イメージ・グレードX

スピードメーター

レビューワー・著者情報

ヒラリー男爵

ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。

経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。

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