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ヒラリー男爵がお届けするカーオーディオコーナー。
ウィッシュにカーナビゲーションを取付。インダッシュナビを取り外し、システムアップに優れたオンダッシュナビを取付。2DIN一体型ナビでも作業内容は一緒。
短時間かつ安全に取付できることを目標にカロッツェリアのナビを取り付けます。オンダッシュナビにはプリアンプがないので、CD/DVDプレーヤーとして使用し、オーディオも取り付けます。
この記事を書いたのは?著者:ヒラリー男爵
カーナビゲーションは基本、プラスとマイナスの電源を繋げば電気が流れます。これはどんなカー用品も一緒。これにスタートボタンに連動させるためのイグニッション/アクセサリー電源を繋げば電源が入ります。
その他は機能を発揮するための配線。ナビの種類によってあったりなかったり。各種、動作に必要な信号になる配線を繋げば動作します。
常時電源とはエンジンを切っていても車両システムがオフの場合でも流れている電流の事。つまりバッテリーのプラス端子からフューズを介して直接繋がります。
プラスとマイナスの接続がカー用品の基本。マイナスはボディ全体に電気が流れているから、ボディに繋げばOK。
ではプラス側は?プラスの常時電源は2つの方法どちらかで取り出します。DINスペース裏側に来ている車両の配線を利用するか、バッテリーから新しく引き直すかです。
ナビの説明書によれば、できればバッテリーから引いてくださいとのこと。動作の安定性が高まるらしい。消費する電流値によるんでしょうが、悩ましき問題です。
筆者はいつもバッテリーから引き直しています。他のカー用品を取り付けるのにも役立ちます。主観ではオーディオ機能一体型の場合は引き直した方がいいと思います。後は、室内に配線を引き込む難易度次第ですか。
後述する変換コネクターを利用することで、車両DINスペース裏側から、簡単に常時電源を取り出すことができます。
次の項目5-2はスキップしてください。
一手間かける場合はこちら。エンジンルームから室内に配線を引き直します。
バッテリーのプラス端子からオレンジの線のように室内に引き込みます。
線の最後の部分はエンジンルームと室内を遮るバルクヘッドという壁があります。この壁にはゴムパッキンがあり、車両の配線が通っています。
ちょうど奥の矢印の場所にゴムがあり、そのゴムには飛び出たポッチが付いています。このポッチの先っぽをニッパーで切れば、ちょうどよく配線が通せます。
配線は4ゲージを使いましたが、4ゲージだといっぱいいっぱい。8ゲージなら普通に行けます。そもそもナビの取付だけなら黄色い14ゲージ(2スケ)でいいと思います。3メートル300円とかで市販されています。
大事なのは、必ずフューズを挟むこと。出来るだけバッテリーに近い位置が理想です。
またなるべく周囲がプラスティックのような場所を通し、もしフューズの接続部が外れてもショートしにくいように考えてください。量販店での作業では、危険な状況になることも普通にありましたので、なるべくご自身の知識で管理してください。
エンジンルーム側から押し込むと、この奥(グローブボックス前)から配線が出てきます。
丁寧に引っ張って、ケーブルを引き込んでください。
そうそう、バッテリーのマイナス端子は外して、スプレーのキャップなどでも被せておいてくださいね。
引き込んだ常時電源、筆者はFシート下で分岐させています。木材とレザーでボードを作り、そこにネジで固定。一緒にリレーなども固定できます。安全性を考えれば少しでも固定した方がいいと考えます。
ここから、ナビゲーション本体と別体ユニットに常時電源を引きます。
平成20年ごろからの車種なら、必要な配線はDINスペース裏側に揃っています。純正ナビがディーラーオプションだったりするので当然ですね。
変換コネクター、こんな市販パーツを使用します。余計な配線はピンごと引っこ抜いちゃうと安全ですし、狭いスペースで困りません。アイスピックのような細い工具で抜けます。
写真左の上のコネクターが車両側と繋がります。下のギボシをナビ側の配線と接続します。スピード、バック、イルミ、アンテナブースターのリモートなど配線が揃います。
ナビ側の配線はとっても長〜いことが多々あるので、必要な長さにまで短くします。必要になったらまた伸ばすことも出来ますのでご安心を。
配線をカットし、ハンダと熱収縮チューブを利用して繋ぎなおします。
ハンダが面倒だったら、ギボシでもOK。ギボシの場合、電気的な抵抗になる可能性があり、抵抗が大きいと熱がでて周囲が焦げたり危険なことになります。
細心の注意を払ってしっかり繋いでください。
ここまでできたら、変換コネクターからの配線と、ナビ側の配線を結線します。
写真のような感じでナビゲーション本体を接続する準備をして、残りの必要部品を車体に取付、それらの配線もここに回します。
バックカメラ(リアカメラ)を車体に設置し、映像信号線をナビ設置箇所まで引っ張ります。もし、純正バックカメラが付いているクルマでしたら、それを生かす方法もあります。
筆者も別の車種、マークXジオではバックカメラは純正品を利用し、削減した作業量を利用し、フロントカメラを後付けしました。
取り付ける場所はココ。黄色いマークがある場所です。メッキされたリアガーニッシュ(横長の飾りね)、これを取り外し、下側(底面)の一部をカットし、カメラを取り付けるスペースを作ります。
カットしたら配線を通しつつリアガーニッシュを車体に戻し、位置を合わせてカメラを取り付けます。固定は両面テープでOK。
ここは雨水が入る心配も最小限。よって、特別な防水はしなくても大丈夫そうです。筆者は気になる部分のみ、コーキング剤を付けました。
ガーニッシュをカットするのに今回は、100Vのリューターを使用しました。ホームセンターで8000円〜10000円くらいのもの。カット面に養成テープを貼り、ガイドラインに沿ってカットします。いやこの場合は削っていくって感じですね。仕上げはベルトサンダー&紙やすり。
目に付く場所ではないので、適当に手元にある工具でカットするのも全然ありですし、工具を購入するなら、試して腕を上げるのに持ってこいの場所です。
ナビゲーションを利用するためには絶対に必要な部品がGPSアンテナ。これを車体に取付、配線を回します。
※VICS渋滞情報を利用するためにはFMアンテナの接続が必要です。
写真はグローブボックスの奥の上。ここにGPSアンテナを取り付けます。
黄色い印の裏側です。
GPSの電波はプラスティックを通します。金属ではシャットアウトされます。その性質を利用すれば、ダッシュボード奥ならだいだいどこでも大丈夫です。
FMアンテナを接続することで、FM-VICSの渋滞情報が利用できます。感度の良い車体のアンテナを利用し、ブースターも常時ONになるように配線すれば、より遠くの渋滞情報がわかります。
筆者はFMラジオを利用しないので、車両のアンテナ線をそのままナビゲーションに利用しちゃいます。FMも利用する場合は、分岐アダプターを利用して分岐します。
そのほか、フィルムアンテナやロッドアンテナを張る方法もあります。
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